*****2歳馬*****

【カグラヒメ】

現在は馬場1周と坂路2本(上限15秒ペース)のメニューで調整しています。この中間より週12回は15-15のペースで登坂し、負荷を強めています。まだトモに緩さを感じさせる動きですが、馬体のハリや毛ヅヤがグンと良化しており、体調面が上がっている様子が窺えます。今後も体全体を使った走りを目指してトレーニングを継続していきます。

 

【ヴィヴァンフィーユ】

現在はトレッドミル運動で調整しています。この中間、左肘付近に皮膚炎を発症したため、一旦騎乗運動を控えて治療を行っていました。帯道から外れている部分ではあるものの、騎乗すると擦れて気にしている様子。現在はトレッドミルで軽く動かしていますが、炎症が治まるまでは無理をさせない方針です。

 

【リーピングリーズン】

この中間も馬場1周と坂路2本のメニューで調整を進めていましたが、5月上旬の放牧中に右前脚をぶつけて腫れたことから、現在はパドック放牧にとどめて様子見しています。ただ、徐々に腫れは引いてきたので、近いうちに日中放牧へと移行できる見込みです。8日(火)に来場した奥村武調教師は「少し休んでいるとのことですが、毛艶が良いですし、馬体に張りもありますね。体調面は良好そうなので、脚元が回復したらどんどん進めてもらいましょう」と話していました。

 

【マロンクルール】

現在は馬場1周と坂路2本(上限22秒ペース)のメニューで調整しています。引き続きペースをセーブし、体の使い方と基礎体力の底上げを目指しています。冬毛が抜け切ると馬体がスッキリし過ぎている印象を受けるため、この中間より飼い葉を与える回数を増やしました。徐々に丸みが出て効果が表れてきており、今後もじっくりと成長を促したいと考えています。

 

【レッドスプリンガー】

馬体重556キロ。

現在はリフレッシュのためトレッドミルとキャンター2500mの調整です。その前に坂路調整を開始してからも膝の状態は安定していますし、歪曲の悪化も見られません。無理せずきっちり休ませたことで良い休養になったと思いますし、体幹もしっかりしてきたように思います。今後も焦らず体調に合わせて進めていくつもりですが、現状さしたる不安もないので、すぐに坂路調教を再開できると思います。

 

【レッドルーナ】

マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1000m。馬体重455キロ。

この中間も直線走路主体に乗り込みを続けています。やはり課題はテンションの高さ。周回コースだと入れ込みが目立つのですが、直線走路だとハミ受けよくなかなかの動きを見せてくれます。中間は直線ラスト2F28.3-13.6で駆けましたが、キビキビと良い動きだったと思います。引き続き精神面の成長促進を意識しながら、全体の底上げを図っていきます。

 

【レッドクレオス】

馬体重457キロ。

4月下旬はトレッドミルで疲労の解消に努め、5月からキャンター2500mと坂路でF1617ぐらいのところを乗りだしましたが、やはりまだ全体に弱さが残るため、トレッドミルを挟むなど無理な負荷はかけないようにしています。完全に不安が解消しバリバリと乗り出せるまではもう少し時間が掛かりそうですが、この時期に焦っても仕方ないので地道に芯の強い体作りを目指します。骨瘤や筋肉痛が出るなど弱い箇所には適時ショックウェーブも処置していくつもりです。

 

【レッドアルビオン】

マシン運動30分、常歩2400m、角馬場調整、屋内ダート・坂路調整。

この中間もコースと坂路を併用して順調に乗り込んでいます。先週の金曜日と今日、坂路で3Fから15-15を消化。単走、併馬など環境を変えながらもしっかり対応して良い動きを見せています。どちらかといえば周回コースの動きの方が良く、坂路ではまだ緩慢なところも残りますが、それでも今時期の若駒としては十分のデキでしょう。体調面に不安なく背腰の状態も良さそうなので、今後もしっかり調教を積んでいけそうです。引き続き早期デビューを視野に入れつつ乗り込んでいきます。

 

*****3歳馬*****

【セルヴァ】

現在は舎飼にとどめて経過観察を行っています。引き続き馬房の中で安静にさせていますが、与えた飼い葉をペロリとたいらげているように食欲は旺盛です。月内には右前膝のレントゲン検査を実施し、獣医師のアドバイスを受ける予定です。

 

【シーデイライト】

右前裏の腫れと熱感が依然として残っていたことから、昨日13日(日)にトレセン診療所でエコー検査を行ったところ、コア型(核型)の右前浅屈腱炎を発症していると診断されました。患部の損傷率(約40%)が高いことから出走できる状態に戻るには相当時間がかかると思われ、再発のリスクもあります。そのため関係者間で協議した結果、誠に残念ですがここで現役を引退させることになりました。この後はオカダスタッドで繁殖入りする予定です。これまで温かなご声援をお送りいただいたことに感謝申し上げます。

「球節や腱鞘部が浮腫みやすいタイプで、前走後も外厩で消炎剤を投与するなどしっかりケアを続けてもらい、帰厩してようやく次走に向けてのピッチを上げたところでしたが…。患部に腫れや熱感が確認できるものの、今も歩様に痛みは見せておらず、おそらく前走時からダメージが中で籠っていて、追い切り後に発症してしまったものと考えられます。良血馬で高いポテンシャルを秘めていただけに、期待されていた会員の皆様のご期待に反する形となり、大変申し訳ありませんでした」(栗田徹調教師)

 

【ヴァイスブリッツ】

現在は舎飼にとどめて経過観察を行っています。引き続き舎飼生活を送っていますが、体調面や飼い葉食いは安定しています。月内には両前膝のレントゲン検査を実施し、獣医師のアドバイスを受ける予定です。

 

*****6歳馬*****

【ルグランパントル】

現在は日中放牧をおこなっています。背腰の疲労は回復傾向にあるようですが、触診でまだ気にする素振りを見せるため、この中間も引き続き休養に充てています。長年、競走生活を続けてきたことによる慢性的な疲れもあると思われ、もう少し楽をさせてから運動を開始予定。その辺りのケアをおこないつつ、立ち上げていくつもりです。

 

*****7歳馬*****

【アースコネクター】

5月13日(日)東京12R・BSイレブン賞(4歳以上1600万円以下・混・ダ1400m)に江田照男騎手で出走。馬体重は2キロ減の510キロ。メンコを着用しパドックに登場。曳き手に顔を向けたり、時折小脚を使ったりとやや落ち着きのない様子。周回を重ねても雰囲気は変わらないが、入れ込み感はなし。相変わらず迫力のある好馬体で、良い状態をキープできている。止まれの合図がかかると一足先に馬場へ向かい、馬場へ出てから騎乗し直ぐに駆け出して行った。

レースでは、好スタートを決め促していき、今回はハナを取りに行く競馬。2番手で落ち着き、ポジションをキープしたままコーナーを回っていく。楽な手応えで直線に向かい、追われてからもしぶとく粘りを見せるも、後続からの脚が勝り12着でゴール。

林調教師は「今回も直線は諦めずに頑張ってくれていましたが、前回の方が粘れていただけに残念でした。パワータイプの馬だけに、午後からの雨で脚抜きが良くなり、スピードが出やすい馬場になったのが向かなかったのかもしれません。調教では、ハロン15秒から入り長めの距離を集中して走ることに取り組んでいて、その部分は良くなってきています。ここまで距離を短くしながら使ってきましたが、江田騎手からは更に短くするより1700~1800mの方が競馬はしやすいと言っているので、足元の状態にもよりますが、次戦はその距離でローカル開催へ向かうか、東京開催でもう一度使うかを検討していきたいと思います」とのこと。

江田照男騎手は「芝スタートよりも、ダートからのスタートだと上手くスピードに乗れますね。切れる脚はないので直線交わされてしまいましたが、以前に比べると最後まで頑張ってくれています。スローに落として引き付けるような競馬よりも、マイペースで運べた時の方がこの馬の力は発揮できそうですし、調教で取り組んでいる効果も見られるので、1800m辺りの距離でもしっかりとこなしてくれそうです」とのこと。