*****2歳馬*****
【カグラヒメ】
現在は馬場1周と坂路2本のメニューで調整しています。担当者は「左トモの外傷は完治したため、この中間より騎乗運動を再開しました。テンションの高さや力みもありませんが、ややハミにもたれながら走っている印象。それでも性能の高さは伝わってくるため、今後はもう少しトモをしっかりと使えるようフォームの改善に努めていきます」と話していました。なお、24日(火)に昆調教師が来場して馬体と歩様のチェックを行っています。
【ヴィヴァンフィーユ】
現在は馬場1周と坂路2本のメニューで調整しています。担当者は「左前膝の外傷は問題ないため、この中間より騎乗運動を再開しました。左手前はスムーズですが、右手前に替えるとややもたれ気味になるため、バランスの良い走りを目指し矯正中です」と話していました。落着きがある点は好材料、もう少し器用さが出てくるとパフォーマンスは高まってくると見ています。
【リーピングリーズン】
現在は馬場1周と坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。騎乗担当者は「先月から馬体重が増えましたし、全体的に力も付いてきた印象。ここまで順調に進められています。フットワークからは芝向きといった感じを受けますし、気性的にピリッとしたタイプの牝馬ではないので、全姉ライジングリーズン同様にマイル以上の距離で実力を発揮してくれそうです」と話していました。
【マロンクルール】
現在は馬場1周と坂路2本(上限25秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「徐々に環境に慣れてきたため、この中間より本格的な乗り込みを行っています。ただ冬毛がすっかり抜けてくると馬体が淋しく見えるため、当面はペースをセーブして体をフックラさせることに専念したいと考えています」と話していました。まだ地味な存在ですが、夏を境に変わってきそうな雰囲気。素質の芽を摘まないよう大事に進めていきます。
*****3歳馬*****
【セルヴァ】
現在は舎飼にとどめて経過観察を行っています。担当者は「馬体の手入れをする際、右前膝を触診していますが、熱感はほぼありません。次回の定期検査まで安静にさせる方針ですが、当面の目標はパドック放牧になるでしょう」と話していました。
【ヴァイスブリッツ】
現在は舎飼にとどめて経過観察を行っています。担当者は「この中間もカイバを残さず食べ体調面は安定しています。両前膝付近を触っても熱はありませんが、次回の定期検査まで安静にさせる方針です」と話していました。
*****4歳馬*****
【カヴァレリア】
5月1日(火)大井・特選緑風賞(C2選抜・ダ1700m)に真島大輔騎手で出走。馬体重は増減無しの516キロ。ブリンカーを着用して、落ち着いた様子でパドックを周回。まだ少し余裕のある体つきも、太過ぎる感じはなく、歩様もスムーズでパドックの外目を元気良く周回して引き続き状態は悪くなさそう。周回を重ねていくと少しずつ気合いも乗ってくる。パドックで騎手が跨がってからも大きく気配が変わることはなく、程好い気合い乗りで馬場へ向かった。気合いを面に出しつつ馬場へ入ると、ゴール過ぎまで歩かせてから、反転して勢い良く駆け出して行った。
レースでは、マズマズのスタートも他の馬たちのダッシュも速く、先行集団の後ろ5番手外目で1コーナーへ。かなり外のポジションで2コーナーを周り向こう正面へ。前との差を詰めつつ外目4番手で3コーナーへ入ると、先頭に迫る勢いで3~4番手で直線へ向かうと、しっかりした脚色で伸び残り1ハロンで先頭に立つと、そのまま後続に2馬身の差を付け見事優勝。勝ちタイムは1分49秒6。
荒山調教師は「これまではゲートに入った後、ギリギリまで厩務員にゲート前にいさせましたが、今日はゲートに入ると直ぐに離れるように指示してありました。その効果もあって、いつもよりもゲート内でリラックスできていたようです。かなり外をまわる競馬をしましたが、力の違いで勝ってくれました。外回りの、この距離は合っていそうです。同距離の外回りはあまり編成が少ないので状態と番組を見て使うレースを決めたいと思います」とのこと。
真島大輔騎手は「過去のレースを見てスタートがあまり良くないのは分かっていましたが、今日はそれほど悪くないスタートがきれました。1コーナーまで馬銜を咬んでいましたが、無理に抑えず行かせると、上手く馬銜も抜けて、そこからはスムーズに走れました。力は違うと思っていたので、変に内に入れてリズムを崩す可能性があるよりも、外でも自分のリズムで走らせることを優先させました。外回りのこの距離も合っていたと思いますし、具合も良く完勝でした」とのこと。
*****6歳馬*****
【ルグランパントル】
現在は日中放牧をおこなっています。担当者は「この中間はサンシャインパドックから狭い放牧地に移して、引き続きリフレッシュ休養させています。笹針を施した効果もあって、到着時と比べるとだいぶ疲れは抜けてきた印象。このまま疲労促進に努めていきます」と話していました。
*****7歳馬*****
【レインオーバー】
4月29日・東京・4歳以上1000万円以下(ダ2100m)に出走し13着。今後について田中剛調教師とも協議を進めました結果、師から「勝ち切れない内容が続いており、年齢的にもこれ以上の上積みを期待するのは厳しい状況と思われます。障害で活路を見い出せればという考えはありましたが、背腰の状態があまり良くなく、平地のレースには耐えられても障害飛越の負担には耐えられないと判断し、障害転向は断念致しました。誠に残念ではございますが、ここで引退させることにしたいと思います」との話があり、同馬を引退させることになりました。なお同馬は5月3日(祝・木)に開催される『サラブレッドオークション』にて売却する予定です。