*****2歳馬*****
【セルヴァ】
現在は馬場2周と坂路1本を20秒ペースのメニューで調整中です。全体的に力が付き切っていないうえに、まだ太めが残っていることもあるのでしょうが、ハミにモタれながら走っている印象は否めません。当面の間はフォームの矯正と馬体のシェイプアップ、必要な筋肉を付けることに重点を置き、トラック主体でジックリ乗り込んでいくつもりです。
【ラズワルド】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。調教ではスピードとパワーを兼ね備えた力強い走りをしている反面、まだ首を斜めに曲げたりして集中し切れていませんし、一本調子な面も相変わらず。ペースアップを図ったことでピリッとした面が出てくることに期待しつつ、更に乗り込みを進めていくつもりです。
*****3歳馬*****
【ソルオリーヴァ】
2日(日)に坂路コースで4ハロン56.4-41.7-26.6-12.9を単走で馬ナリに追われ、6日(木)にはWコースで6ハロンから併せ、83.5-68.5-53.4-38.7-12.8を強目に追い切りました。「今週もウッドコースで長めからビッシリと併せて追い切りました。先週の動きとは明らかに違い、反応もガラッと良くなってきましたね。この一追いでさらに状態は上向くはずですし、来週にはレースを使う態勢も整ってくるはずです。次走に関しては前走内容と適性を考えて芝1200m戦を使うつもりでいますが、あまり時計の速い勝負になると分が悪いと見ていますので、函館・福島とどちらに向かうかは、相手関係だけでなく馬場傾向と週末の天気予報まで考慮に入れさせてください」(大竹正博調教師)
【ホウロクダマ】
「ゲートでトモを滑らせてしまったようです。久しぶりの実戦による気負いが悪い方に出てしまいました。ただ、揉まれる形でもスムーズに運べましたし、直線でジワジワと追い上げたように地力の一端は見せてくれたのではないでしょうか。念のため舌を括って出走しましたが、喉も問題ありませんでしたね。一度使った上積みが見込めますし、再度同条件を使うつもりです。中1週で7/15(土)中京・3歳未勝利(ダ1200m・混)を予定しています」(中竹和也調教師)
*****4歳馬*****
【シュティルヴァルト】
4日(火)園田競馬場ダ1400mで行われた能力検査に、見事合格しました。
「自厩舎所属の吉村智洋騎手が騎乗しました。速い時計が求められている訳ではないので、無理せず付いて回った程度。走破タイムは1,38.1と遅いですが、気にする必要はありません。上がりの歩様も問題なく、脚元は小康状態を保っています。ただ、これまで脚元の様子を見ながら調整を進めていただけに、速い追い切りが不足しているのも事実。引き続き脚元と相談しながらにはなりますが、再デビューに向けてこれからピッチを上げていくつもりです」(飯田良弘調教師)
【ラタンドレス】
「現在は600mの馬場をキャンターで2400m(18秒ペース)、坂路コースを1本(18秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。1日(土)に15-15の時計消化をおこなったところ、動き、息遣い共に悪くなく、体調面に関しては何ら問題ありません。本来は週2回のペースで15-15をやりたいところなのですが、馬体増を促すために週1ペースにとどめています。ただ、現状では先週から微増程度。元々飼い葉食いが旺盛な方ではなく、ここにきてだいぶ暑くなってもいるだけに仕方がないことなのかもしれません。今後も馬体増を促しながら乗り込みを進めていくつもりです」(担当者)
【オルレアンローズ】
この後は美浦近郊の松風馬事センターで調整することになり、5日(水)に移動しました。
「スタートで他馬とぶつかってムキになり、一息で行ってしまったようですね。普段の調教で坂路は使わず、フラットコースの馬場の真ん中をじっくり走らせるようにしたり、ハミを下方向で取ってくれるように乗り方も工夫はしているのですが…。ただ、戦法としてはやはりこの形が合うということを実感しました。中3週で7/29(土)新潟・古町特別(芝1600m・混)を考えていましたが、中京から戻ってきて数日経ってもまだスイッチオンの状態で、テンションの高さが際立っています。一戦ごとの消耗が激しいですね。間隔を詰めて使うと力を出し切れないので、短期で一旦リフレッシュ放牧に出し、8/13(日)の豊栄特別(芝1400m・混)に向かいましょう」(高木登調教師)
【レッドアヴァンセ】
(ノーザンファームしがらき)周回キャンター3000m、坂路1本。484キロ。
牧場スタッフ「今週も坂路にて15-15のペースで乗っています。特に大きく変わったところはありませんが、休みなく乗り込めているので順調といって良いと思います。相変わらず背中の乗り味は良いですし、走りに関しても問題ありません。来週からの追い切りは終いを伸ばしていくような形でやりたいと思います」
【レッドイグニス】
(ミホ分場)マシン60分。馬体重477キロ。
担当スタッフ「去勢した傷は日に日に固まって来て、ここまで問題なく来ています。膝の方は軽く動かした後、日によって左右、熱を持つ日が違ったりするので、無理しないようにケアしながらゆっくり進めています」
【レッドバルトーク】
(松風馬事センター)この中間はロンジングを行ってから角馬場に入れ、周回コースで1セット乗り込んでいます。皮膚病も治り、毛ヅヤはだいぶ良くなってきました。大竹調教師からの指示があり、スクミ防止の意味で配合飼料をカロリーの低いものに切り替えたため、馬体重は467キロと少し減りました。飼葉の量を食べさせて、増加を図っていきたいところです。
【レッドゼルク】
(ファンタストクラブ)今週も火、金と週2回、坂路で15-15をこなし、動きも上々でした。以前よりやる気が出てきているのが良い点ですね。どこかに痛みや不安があれば、馬だって気持ちの面で萎えてしまいますが、今はそういうところがないのか気力があります。立ち上がったりするような元気さも見られますからね。うちで調整してきた中では一番良い状態になっていると思いますよ。未勝利馬のため使うレースは流動的ですが、時期としては8月下旬頃かなと話しています。それまでに更に良くしていきたいです。※馬体重536キロ。
*****5歳馬*****
【ルグランパントル】
6日(木)に美浦近郊のスピリットファームへ移動しました。
「現在はダートコースでキャンター2000mを20秒ペース、600mの坂路1本を20秒ペースのメニューで調整しています。到着当日は軽めの運動のみにとどめ、翌7日(金)から乗り出しを開始しています。栗田調教師からは『2~3週間ほどで厩舎に入れるつもりなので、どんどん乗り込みを進めて欲しい』と指示がありましたので、週明けからペースアップを図る予定です。ノルマンディーファーム小野町からの申し送りによると『左を向いて右に張るようなところがある』とのことでしたし、ウチの乗り役が乗ってもそういう面を少し見せていたので、ハミ受けには注意しながら調整を進めていきます」(担当者)
【レッドオルバース】
(社台ファーム)マシン運動120分、常歩4000m、ダク1200m、周回キャンター1200m、直線走路。馬体重504キロ。
今週も周回キャンターと直線を併用して順調に乗り込んでいます。目に付く課題もないですし、体調面も良好。馬も勝って以前よりも自信をつけているようにも見えますね。人間側の思うことなので、馬自身はなんら変わっていないのかもしれませんが。まだ今後についてのプランは立っていないとはいえ、いつ声が掛かってもいいように緩ませずに乗り込んでいきます。
*****7歳馬*****
【レッドヴィーヴォ】
(ミホ分場)マシン60分、常歩600m、ダク1800m、キャンター4200mを25-25秒。馬体重468キロ。
担当スタッフ「先週末、社台の獣医に診てもらい、背骨の方は良くなっているが、右の背腰に張りがあるとの事だったので、体全体にショックウェーブをしてもらいました。元々、そのあたりは弱いところのある馬なので、この後もしっかりケアしながら乗り込んで行きます。少しずつ良くなって来ていますよ」