*****2歳馬*****
【セルヴァ】
現在は坂路2本(キャンター)のメニューで調整しています。稽古では物見する回数が極端に減ってきて、前向きに集中して走れています。長駆短背でトモのボリュームがあり、500kg近い雄大な馬体を誇る本馬には、この時期の半兄イオラニやカルヴァリオをも凌駕するスケールの大きさを感じさせます。冬場でも毛ヅヤの良さが目立つのは内臓面の強さも持ち合わせている証拠でしょう。体力面など課題を少しずつクリアさせながら、じっくり大成させていく方針です。
【アージェス】
現在は坂路2本(キャンター)のメニューで調整しています。毎日のように併せ馬を行っていますが、へこたれる様子はなく、飼い葉食いも旺盛でなかなか馬体が絞れてきません。相変わらず前肢の捌きには力強さが感じられるものの、今後ペースを上げることで身のこなしがシャープになってくれば、さらに四肢全体を大きく動かせるものと期待しています。性格が大人しく、騎乗者の指示にも従順な姿勢で臨めているため、このまま順調に進めていけそうです。
【クイーンズトゥルー】
現在は坂路2本(キャンター)のメニューで調整しています。見た目や数字の変化はあまりなく、心身ともに幼さがまだ目につく現状ですが、稽古では強靭なバネを感じさせるフットワークを披露しており、伸びやかなその走りに騎乗者の評価も日に日に上がっていっています。半兄ルールソヴァールの同時期も450kg台と牡馬にしては華奢な印象でしたが、この血統は食べたものが実になってくれば、ガラッと変わって体に幅の出てくる特性があるため、今後も焦らずに成長を促しながら進めていく方針です。
【ラヴノット】
現在は坂路2本(キャンター)のメニューで調整を進めています。乗り出してまだ日が浅いため、緩いペースのキャンターではあるものの、手前替えやハミ受けはじつにスムーズで、単走でも物見などせず集中して走れている点には好感が持てます。性格も真面目で大人しく、騎乗者の指示に従順なことから、今後も順調に進めていくことができるでしょう。骨格の割には数字やシルエットが寂しく映るので、全体的な筋力アップが当面の課題。まずは体力強化としっかりしたフォーム固めに重点を置いて進めていく方針です。
【シーデイライト】
現在は坂路2本(キャンター)のメニューで調整しています。まだ屋根付き部分を気にしてしまい、スンナリと坂路コースに入っていかないこともありますが、緩いペースのキャンターではあるものの、集中できているときは体がグッと沈み込んでいい走りを披露しています。血統面もさることながら脚捌きからはパワータイプに映るため、体力面を強化させつつ、トモにもっと力が付いてくるトレーニングを課していきたい考えです。体つきには幼さが残り、遅生まれで伸びシロも大きいと見込んでいるため、今後も焦らずジックリと成長を促しながら進めていく方針です。
【レッドミスティ】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1000m。馬体重448キロ。
担当スタッフ「周回走路と直線ウッドを併用して順調に乗り込んでいます。直線ではF17までペースを上げていますが、このぐらいだと余力十分ですね。まだ身体に華奢な面はありますが、見た目、動きともに着実にパワーアップしてきた印象です。馬体に張りが出て歩様にも力強さが増しています。血統的にも馬体から見ても決して早期からといったタイプではないかもしれませんが、これから筋肉がついてくればさらに良くなってくる馬ですし、今後の伸びしろは十分だと思います。いい感じの成長曲線を描いてくれているので、この調子で鍛錬を続けていきます」
【レッドヴェイロン】
(ノーザンファーム早来)現在、週1日は屋内周回コース1800mをキャンターで乗り込み、週2日は屋内坂路コース800mをハロン16秒のペースで登坂、週3日はトレッドミルでの運動を行っています。引き続き馬体の成長度合いにあわせて、騎乗調教とトレッドミルを交互に行う形でメニューを進めていますが、この時期でも毛艶が良いように体調面は変わらず良好。順調に調整することができています。普段は大人しく落ち着いていますが、調教になるとグッと気持ちが入って、上々の手応えで坂路コースを力強く駆け上がってきます。着実なレベルアップを示してくれていますので、今後も本馬の状態にあわせ、成長を阻害しないよう調教メニューを工夫しながら進めていきます。馬体重は448キロです。
【レッドラギド】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m。馬体重530ロ。
担当スタッフ「左前の球節付近に疲労感を感じるので、直線入りは控え、周回ウッドでのキャンターとトレッドミルの調整までにしてケアを優先しています。骨格がしっかりしていて筋肉質のボリュームある馬体をしていますが、まだその肉体を生かしきれず、中身はパンとしていない印象です。今の寒い時期は馬体が絞りづらいことも影響してなかなかスムーズに進まないところもありますが、暖かくなって上体がすっきりしてくれば、全体に良くなってきそうなので、今は無理せず内面の充実に努めたいと思います」
*****4歳馬*****
【シルヴァーバレット】
追い切りは2月25日(土)に吉原騎手が跨り、単走で5Fから65.1-50.7-38.0-25.8秒の時計を馬なりでマークしています。
3月2日(木)川崎7R(14時20分発走)・C1(三)(四)組・距離1400m、吉原騎手での出走が確定しています。一度、叩かれて体調はさらに上向いています。相手関係は多少、強化されているようですが、連勝に期待したいところです。
*****6歳馬*****
【ラテラルアーク】
現在は1時間のウォーキングマシン運動のみにとどめています。左前の球節周囲にまだ若干熱は残っている状態ですが、腫れは引いて獣医師からゴーサインが出たこともあり、この中間からウォーキングマシン運動を開始しました。運動後は入念にアイシングをおこなっており、脚元の様子を見ながら騎乗運動再開のタイミングを探っていきます。