*****3歳馬*****
【アナザートゥルース】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週二回は14~16秒ペース)のメニューで調整中です。他の馬を気にして加速に手間取ったり、逆に置いていかれると嘶いたりと相変わらず気難しい面を見せていますが、調教の走り自体は素晴らしく、血統馬らしい雰囲気を漂わせています。左膝に水が溜まっているような感じこそあるものの、大きく腫れるようなこともありませんし、「異常なし」と獣医師のお墨付きももらっているので気にする必要はないでしょう。ペースアップにも難なく対応できていることから、入厩もそう遠くはないはずです。
【ホウロクダマ】
「本日、栗東トレセン診療所で内視鏡検査を受けました。誠に残念ながら、喉頭片麻痺による喘鳴症(ノド鳴り)のステージ1という診断です。これまで一杯の追い切りでも、初期症状であるヒューヒューという音は全く聞こえたことがありませんでしたし、呼吸音の乱れもなかったので、信じられないというのが正直なところです。6ハロン戦の忙しい流れに乗って最後までしっかり走れていましたし、今回の一叩きによる変わり身と上積みが見込める次走を楽しみにしていましたが…。ここは割り切って、このまま在厩して調整していきましょう。地方交流戦も視野に入れながら、中京の最後の坂はこたえるかもしれませんが、京都もしくは中京のダ1200mか1400m戦のメンバーを天秤にかけ、勝機を見い出していきたいと思います。ノド鳴りのステージが進んでいく前に、なんとか勝ち上がりたいですね」(中竹和也調教師)
【ローズジュレップ】
現在は1時間のウォーキングマシン運動のみにとどめています。12/26(月)に小久保調教師が視察に訪れた後、パドック放牧中に左トモに外傷を負って傷腫れになってしまい、年末から年始にかけては舎飼で抗生物質を投与するなどして治療に専念していました。普通なら3日ほどで腫れが引くくらいの傷ですが、回復に手間取ったところを見ると、連戦による蓄積疲労があったのかもしれません。まだ無理をする時期でもないだけに、1/5(木)から再開したマシン運動で今週一杯は様子を見て、来週中にはトレッドミルに入れて立ち上げていく予定です。なお、昨年末に見せていた目やにの症状は点眼薬と洗浄による治療で完治しています。
【ソルオリーヴァ】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。こちらにきて3日ほどはマシン運動のみにとどめていましたが、すぐに通常メニューで乗り出しています。大竹調教師から『コンディションを上げ過ぎないように』と注文がありましたし、レース体重から10kg近く減っている現状でも体つきにはまだゆとりが感じられるだけに、今は意図的に馬体重を増やさないよう、運動中に汗取りをして代謝を促すなどコントロールしています。時季的なものもありますので、しばらくはこのまま進めていくつもりです」(担当者)
*****4歳馬*****
【ブランデーグラス】
現在は馬場2周と坂路1本を18~20秒ペースのメニューで調整です。気性的に集中力し切れない面は相変わらずですが、馬場入りしてからも気になるところは全くなく、ここまで順調にメニューを消化しています。気性的に仕上がりに手間取るタイプではないため、更なるペースアップにも難なく対応できるでしょう。
【ラタンドレス】
現在は馬場1周と坂路2本を20秒ペースのメニューで調整中です。まだ口向きの悪さを見せることがありますが、徐々に毛ヅヤが良くなって良化の一途を辿っていることから、1/5(木)から坂路を2本に増やしてペースアップを図りました。乗り込みつつ馬体重が増えているのもいい傾向で、引き続き口向きの悪さを矯正しながら帰厩に向けて進めていきます。
【オルレアンローズ】
12月31日(土)に坂路コースで4ハロン56.6-40.9-26.1-12.6を単走で馬ナリに追われ、4日(水)にも坂路コースで4ハロン53.3-38.6-25.3-12.8を単走で一杯に追い切りました。「体調が良いうえに、馬体に痛いところがないので、坂路下からロケットスタートですっ飛んでいきますね。本番での折り合いは当然ですが、返し馬が上手に出来るかどうかも心配になりますよ。追い切りを重ねるごとに動きは良くなっており、順調に仕上がってきているので、来週の出走を予定しています。1/14(土)京都・新春S(芝1600m)を本線に、同日の中山・初富士S(芝1800m)も視野に入れていますが、距離を取るか、輸送を取るか、二者択一の状況ですよ」(高木登調教師)
*****5歳馬*****
【ルグランパントル】
「外枠からのスタートで前半あまりダッシュが利かず、指示していたポジションよりも後ろの列での競馬となりましたが、結果的には展開がルグランに向きましたね。ただ、あそこまで行ったからには勝ち切りたかったのが本音ですよ。優先権は持っていても、今回が休み明け三戦目でさすがに疲労もピークにきているでしょう。中一週で1/22(日)中山・東雲賞(芝1600m・混)に向かうかは、来週までしっかり状態を確認してからの判断とさせてください」(栗田博憲調教師)
【レッドルヴァン】
(引退)左前浅屈腱炎の診断から今日まで再起を目指して進めてきましたが、休養から1年以上を経過した今でも15-15から先のメニューに移行できない状況です。ある一定のペースからは違和感が出たり出なかったりの繰り返しで、さらに時間をかければ不安が解消されるものとも言い切れません。これから入厩に向かうには、最低でもハロン15秒の稽古をコンスタントに重ねていかなければなりませんが、現状その見通しも立たず、1年以上の時間を経てこの状況ということを考慮して関係者一同協議した結果、本馬の復帰を心待ちにされていた皆様には大変申し訳ございませんが、ここで引退の結論に至りました。出資会員の皆様には、改めて書面にてご報告させていただきます。長い間、レッドルヴァン号にご声援いただき、ありがとうございました。