*****2歳馬*****

【アナザートゥルース】

引き続き馬場1周と坂路2本を1820秒ペース(週2回は上限15秒)のメニューで調整しています。まだトモには甘さを見せているものの、速めの時計で追い切る際には、併走馬を置き去りにする姿も珍しくありません。馬っぷりの良さは父アイルハヴアナザー譲りで、走りもだいぶしっかりとしてきたことから、そう遠くないうちに小野町へ移動できる見込みです。

 

【プラチナムバレット】

現在は馬場1周と坂路2本を1718秒ペースのメニューで調整中です。まだ全体的に緩さは残りますが、だいぶ引き締まって体のシルエットが変わってきた印象を受けます。2歳のこの時期を考えれば、調教での動きに合格点を与えられるものの、もう少し前向きさが出てくればさらに推進力が増してくるでしょう。体力がそれなりに付いてきたため、来週からは速めの時計消化も織り交ぜて、今月末にはトレセンに送り出したいと考えています。

 

【ローズジュレップ】

9日(日)に坂路コースで3ハロン37.1-24.5-12.7を単走で末強目に追い切りました。「来週の10/19(水)門別・サッポロクラシックカップ(H2・ダ1200m)の出走予定メンバーが発表され、現在のところ7頭(他6頭はすべて1勝馬)です。出走制限頭数の14頭に満たないため追加予備投票を受け付けるとのことですが、仮に頭数が増えたとしてもフルゲートになることは考えにくく、狙いすましてのローテーションではないので、恐れることはないでしょう。3勝馬で持ち賞金もダントツで、大本命に推されるでしょうが、もちろん油断はしていませんよ。明後日の日曜日に最終追い切りをおこない、抜かりのない仕上げで臨みます。胸を張って大舞台に向かいたいと思います」(田中淳司調教師)

 

【ソルオリーヴァ】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600m2セット(1718秒ペース)のメニューで調整しています。15-15の時計消化を開始しており、ここからは帰厩に向けて順調にペースアップしていけると思います。ゲート練習も引き続きおこなっていますが、まだまだトモのゆるさがあるので、ダッシュがいまひとつで少し俊敏性に欠ける面を見せていますね。発馬練習を繰り返しながら、脚力のパワーアップを図っていきましょう」(担当者)

 

【ホウロクダマ】

「現在は600mの坂路とダートコースでキャンター2000m2024秒ペースのメニューで調整しています。背腰には極度の疲れはみられませんが、全身がコズんでいて、特に両前の肩周辺に明らかな筋肉痛の症状が出ています。左前の深管に骨瘤もありますので、デビューから2戦のダメージがここにきてドッと出た印象を受けます。来週一杯は現状のメニューと治療で様子見を継続し、ゴトゴトした感じが取れてくれば、ペースアップしていきましょう」

 

*****3歳馬*****

【シルヴァーバレット】

10/14()に島上牧場からグリーンウッドトレーニングへ移動しました。状態を確認しながら乗り運動を再開します。

 

【ラタンドレス】

3週間の夜間放牧を終えて、8日(土)よりウォーキングマシンでの運動を再開しました。今夏の北海道開催で連戦した疲れは癒え、馬体重も回復し、精神面でのリフレッシュが図れているように映ります。もうしばらくはウォーキングマシンでの運動のみにとどめて、騎乗運動再開に向けて進めていきます。

 

【オルレアンローズ】

10/15(土)東京・白秋ステークス(1600万下・芝1400m・混)大野拓弥騎手 結果8
「少しでもスムーズにレースを運ぶ工夫として、フワッとゲートを出しましたが、それでもその後のリキみが強過ぎて、ガッチリとハミを噛んでしまいました。それが良い部分でもあるのですが、さすがにこのクラスを押し切るのは厳しかったですね。現状の適距離は、やはり12001400mになるのではないでしょうか」(大野拓弥騎手)

 

【ブランデーグラス】

この中間も継続してパドック放牧を行ってきましたが、元気が有り余っている様子から、気分転換も兼ねて10日(月)より夜間放牧を開始しました。骨折した右膝には熱感が残っているため、まだ運動を再開できる状態にはありませんが、この夜間放牧において患部の回復具合を見極めて、運動開始時期など今後の方向性について検討していくつもりです。

 

【シュティルヴァルト】

松風馬事センターで順調に調整され、本日14日(金)に美浦に帰厩しました。
「放牧先でも何度か実馬を確認させていただきましたが、見栄えのする非常にいい馬をやらせていただくことになり感謝しています。障害転向に関しては、抵抗はなくても飛越に対しての集中力がまだ散漫なため、もう少し反復の練習が必要と聞いています。調教メニューに併用しながら進めていきますが、ここまでの戦績からは500万クラスの平場でも十分戦っていけるとイメージしていますので、まずは3回福島開催(11/5~)の芝の長い距離から使ってみたいと考えています」(松山将樹調教師)

 

【レッドアヴァンセ】

1016レース後コメント(5着)
武豊騎手「パドックで跨った時から具合は前回より良いと思いましたし、返し馬もリラックスして走れていましたよ。スタートもちゃんと決められましたが、道中は焦らず折り合いをつけていく形で運びました。ハミを噛んでくることもなく、自然体で走れていたのも良かったですね。仕掛け処の反応も早く、直線でも坂がない分、阪神の時より切れる脚も使えてはいるのですか、最後は決め手の差でやられてしまいました。やはり距離がこの馬にとっては長い気がしますし、マイルくらいがベストだと思いますよ。それでも春先からの成長も感じられましたので、これから成長していく馬ですし、巻き返していきたいですね」
音無調教師「ここまでビッシリやってきましたが、調子は本当に良くて、馬体重も前走と変わりなく出走することができました。レースでも立ち回りはスムーズで直線までいけましたが、最後は脚比べで劣ってしまいましたね。距離は長かったかもしれませんが、頑張ってくれたましたよ。この後は大事に使っていきたいので、まずは放牧に出してリフレッシュさせることにします」

 

*****4歳馬*****

【ルグランパントル】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600m1セット(2024秒ペース)のメニューで調整しています。ロンジング運動20分も合わせておこなっていますが、疲れやダメージはすでに抜け切っているようで、回復のスピードがとにかく目覚ましいですね。体幹がしっかりしてきた証拠だと思います。来月初旬に帰厩できるよう逆算しながらペースアップしていきます」(担当者)

 

*****5歳馬*****

【ラテラルアーク】

これまでの戦歴を踏まえ、昆貢調教師と協議した結果、ここで他厩舎に環境を替えて再出発を図ることになりました。
先週8日(土)に栗東トレセン近郊の滋賀県・朝宮ステーブルに移動し、翌9日(日)に美浦トレセン近郊の松風馬事センターに移動しました。
美浦・鈴木伸尋(スズキノブヒロ)厩舎への転厩が決定しており、この後は状態次第ではありますが、10月下旬の入厩から、3回福島開催を目指す予定です。
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600m1セット(2024秒ペース)のメニューで調整しています。前走の障害戦と輸送の疲労による全体的なコズみが気になる程度で、目立ったダメージは特にありません。近走の成績が芳しくないのは、やはり気性の問題が大きいようですね。自分からハミを抜くズルい面があります。気性の悪い馬を丁寧に仕上げることに関して定評のある鈴木調教師としっかりタッグを組んで、徐々にでも改善していくよう根気よく頑張りたいと思います」(担当者)