【オープンユアアイズ】
9月2日の検疫で栗東TCに帰厩。到着後の体調と脚元の様子を見ながら調整を開始していたが、7日、松田調教師から「輸送による熱発なども見られず、出走に向けた調整を再始動したところ、右前に少し気になるところが出てきました。診療所で検査を受けたいと思います」との連絡が入った。診療所で検査を受けた結果、『屈腱炎』との診断があり、獣医師からは『腱の損傷面積は25~30%に及び全治9ヶ月以上で、出走できる状態になるまでには1年以上かかる見込み』という説明があった。松田調教師より「牧場でも慎重に調整を進めてもらったのですが、ここからというときに屈腱炎発症の診断が下され本当に残念です。今回発症した屈腱炎は、腱の中央部分がコア状に損傷し、その損傷面積自体が25~30%と広く、周辺部分もダメージを受けているためかなり重度の症状だそうです。再発の可能性も高く、本当に残念ですがここで引退させることにしたいと思います」という話があり、誠に残念ではあるが同馬を引退させることとなった。同馬は平成28年9月14日に中央競馬の馬名登録を抹消している。
【ディアスプマンテ】
9月10日(土)阪神・ダ1800mに秋山騎手で出走。馬体重は14キロ減の450キロ。数字では大幅に減ったが細くは見せず、体の張り艶は良好で具合は良さそう。イレ込みも無く程良い気合い乗りで元気に周回。ジョッキーが跨がるとピリッとした雰囲気で、イレ込みは無く馬場に向かう。ダートコースに入ってすぐ促されるとスムーズなキャンターで返し馬を行った。レースでは、まずまずのスタートを切り、軽く気合いを付けて前目の位置へ。8番手で1コーナーに入り、向正面でインをジワッと上がっていって6~7番手で3~4コーナーを回ったが、その辺りで追走に一杯の手応えとなってしまい直線で伸びられず11着。秋山騎手は「休み明けの前走の内容も良かったですし、状態も良く使っての上積みもあると思い、今日は流れに乗せる競馬をしてみましたが、3コーナー辺りでおっつけおっつけの追走になってしまいました。まだ積極的に行って押し切るだけの体力は付いていない感じなので、現状では前半はリズム良く走らせて終いを伸ばす形の方が良いかもしれません。牡馬混合とは言え、前走の内容が良かっただけに行けるかと思ったのですが」とのコメント。14日、荒川調教師は「具合も良かったですし、十分にやれると思っていただけに予想外の結果で残念です。最後までしっかりと脚を伸ばすタイプですし、途中で脚が無くなるとは思ってもいませんでしたが、時計も速かったですし、ポジションを取りにいった分、苦しくなってしまったようです。レース後も問題はありませんので、このまま厩舎に置いておき、中2週で使えればと思っています。阪神4週目にはダ1800m(牝)と芝の1800mもありますし、相手関係も見つつ検討します」とのこと。
今週9月10日(土)阪神・ダ1800mに秋山騎手で出走する。7日、荒川調教師は「飼い葉も食べていますし、この中間も順調にきています。以前は体を維持することで一杯一杯だったので、ポリトラックでサッと調教してレースにという状況でしたが、今回は大分しっかりしてきた感じでCウッドチップコースでの調教もこなすことができました。いつもより長目から行き、単走でしたのでそれほど速い時計は出ていませんが、Cコースで乗れたこと自体がこの馬の体力強化を示していると思いますし、良く動けていたと思います。ただ、春先は調教後に体が減るところもありましたので、この後も減らずにレースに向かえれば良いがと思っています」とのこと。
【グローリーミスト】
9月18日(日)阪神・芝2200mに藤岡康太騎手で出走。前夜と午前中の雨で芝コースは重。馬体重は2キロ増の476キロ。舌を縛る。時折チャカチャカして少し落ち着きがない様子。まだ遊び遊びなところもあるが、気合い乗りは上々で気配は悪くない感じ。ジョッキーが跨がると気合いを表に出し、うるさい素振りを見せて馬場へ。芝コースに入ってすぐ促されるとスムーズに駆け出していった。レースでは、揃ったスタートを切り、最初の直線は馬場のきれいな外目を通らせ押して前へ。6番手外目で1コーナーに入り、更に上がっていって向正面は3番手の位置。そのまま先団を進むも3コーナーで行き脚が鈍り、後方まで後退し直線も伸びられず16着。藤岡康太騎手は「こういう馬場は苦手で、道中はまだ対応出来たものの、勝負所でペース上がると脚を取られて全然進んでいけませんでした」とのコメント。中竹調教師は「馬場が悪くなりすぎない程度に天気がもってくれればと思いましたが、またもや降られてしまいました。なかなか良馬場で競馬させてもらえず残念です。今後については厩舎に戻ってからの状態を見て検討します」とのことだった。
9月18日(日)阪神・芝2200mに藤岡康太騎手で出走する。14日、中竹調教師は「本日、坂路で単走の調教を行っており、一杯に追って4ハロン55秒5、終い13秒1を計時しました。順調にきており、本馬の良い時の状態に持ってこられたと思います」とのこと。15日、中竹調教師からは「今週末は少し天気が崩れるような予報もありましたが、悪くなったとしても馬場への悪影響は開催3週目より2週目の方が少ないと思いますので、今週投票することにしました」との連絡が入っている。
8月27日に帰厩。9月7日、中竹調教師は「帰厩後も順調です。今週の追い切りは明日やる予定で、明日や来週の追い切りの動きを見て最終決定するつもりですが、次走は9月18日(日)阪神・芝2200mを目標に考えています」とのこと。
【ボーンレガシー】
美浦TCにて障害試験に向けて調整中。9月14日、小島調教師は「順調に障害練習が進んでおり、飛越の方も安定してきましたので、この中間から五十嵐ジョッキーに乗ってもらっています。五十嵐ジョッキーの話では『飛越の際に右側へ行く癖がありますが、前向きさがあって良いと思います。修正しながら進めていければ』とのことでした。横から飛越を見るとそうでもないのですが、正面から見るとジョッキーの言う通り飛越の際に右側へ行っていました。昨日は右側にチークを付けてみましたが、少し良くなる程度でしたので、ジョッキーとも相談をして次の飛越練習の際にはブリンカーを付けてみたいと思います。この癖さえ修正出来れば試験に合格出来るレベルにあると思いますので、工夫をしながら調整を進めていきたいと思います」とのこと。
美浦TCにて障害試験に向けて調整中。9月7日、小島調教師は「昨日障害を飛ばしていますが、大丈夫そうでした。障害練習は疲労が大きいので、今日は少し楽をさせましたが、最初のうちにこれだけ出来れば上出来の部類に入ると思います。この感じで進めていくことが出来れば、障害試験に合格出来る手応えを感じています」とのこと。
【アースコレクション】
ノーザンファーム空港牧場にて調整を進めていたが、9月12日発の便でノーザンファーム天栄に移動している。14日、ノーザンファーム天栄担当者は「昨日(13日)こちらに到着しています。様子を見ながら調整を進めていきたいと思います」とのこと。
*****4歳馬*****
【ルグランパントル】
14日(水)にWコースで4ハロン53.2-38.7-13.3を単走で馬ナリに追い切りました。「体をフックラと見せていますし、美浦に戻ってからも順調に調整できていますよ。気配を表に出すタイプではありませんが、好調時に感じるレース前いつもの雰囲気にはなっています。今週はサラッとした内容で追い切りを消化しましたが、あと1本やれば態勢も整うでしょう。来週9/25(日)中山・外房特別(1000万下・芝1600m・混)に柴田善臣騎手で向かいます」(栗田博憲調教師)
現在は軽めの調整をおこなっています。「輸送の影響で体はいくらか細く映りますが、疲れ自体はそれほど感じませんし、体調は良好です。今は普通キャンターを消化しており、様子を見ながら追い切っていきます。今の感じであれば9/25(日)中山・外房特別(1000万下・芝1600m・混)に向けて問題なく進めていけるでしょう。ヨシトミなら上手くなだめながら運んでくれるでしょうし、福島で勝った良いイメージを持って乗ってくれるはずですよ」(栗田博憲調教師)
【レッドオルバース】
(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター2400mを25-25秒。馬体重509キロ。
担当スタッフ「鉄橋蹄鉄にしてからは爪に熱はなく、歩様もしっかりしています。トモの感じも良いですよ。近々、美浦トレセンに入厩予定なので、この後も入厩に向けてケアしながら乗り進めて行きます」
(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター2400mを25-25秒。馬体重518キロ。
担当スタッフ「いまは普通に乗っていて、爪の方も問題なくきています。トモの状態は入厩当初に比べるとしっかりしてきていますが、もともと甘さのある馬なので、今後もしっかりとケアしながら乗っています」
【レッドルヴァン】
(田口トレーニングファーム)今週も週1回は15-15のペースで乗りながら順調に乗られています。患部に熱を持つことはありますが、毎日の水冷等のケアで悪化することなく乗り込みを重ねることができています。だいぶ体に締まりが出て気合乗りも良くなってきました。移動時期に関しては社台の獣医師の判断次第ですね。熱感のことを考えると慎重にならざるを得ない面はありますが、いつ声が掛かってもいいようにこちらではしっかり態勢を整えていきます。
(田口トレーニングファーム)今週も先週同様のメニューでこの馬なりに順調に来ています。15-15も様子を見ながら消化しています。脚元の状態も良い意味で変わりなしといったところですね。まったく不安がなくなるということは現状難しいので、日々のケアを入念に行いつつ状態を上げていければと思います。
【シンラバンショウ】
ノーザンファーム空港牧場にて調整中。9月15日、牧場担当者は「経過は順調で、先週(6日)から乗り出しています。周回コースで24~25程度のキャンター中心で乗り込み、今週から坂路入りも再開しました。徐々に坂路中心のメニューに移行し、馬に合わせてペースアップしていきます」とのこと。9月15日現在の馬体重は478キロ。
*****5歳馬*****
【ラテラルアーク】
15日(木)に障害試験を受け、1600mを併せ馬で一杯に追い切り、100.5-64.7-49.1-35.9-12.6のタイムで合格しました。「試験を一発合格できたように、センス自体は高い馬だと思いますよ。今後また平地に戻すことも視野に入れつつ、ここでラテラルの意識を変えるためにも、しばらくは障害競走を使っていく方針としましょう。栗東の試験ではAコースに設置されている6つの障害を飛越して、4コーナーから直線はダートのBコースに出して走らせます。昨日の試験では踏み切りも安定していたし、時計的には水準級の評価ですが、やはり最後のダートコースでの走りはフワフワしていて合わない印象を受けました。初期の障害飛越から稽古をつけている西谷騎手も、『芝コース使用の新潟がベター』と見解を示していましたが、レースを使いながら慣れを見込みたい考えのため、直線ダートコース使用でも、まずは来週9/25(日)阪神・3歳上障害未勝利(ダ2970m・混)または10/2(日)の同(ダ2970m・混)に向かうつもりでいます」(昆貢調教師)
「先週と比べて調子はだいぶ持ち直してきています。現在は障害練習も含めて、西谷誠騎手が日頃から稽古を付けてくれていますが、雨でぬかるんだ馬場状態を考慮したようで試験は来週受けることになりました。鞍上は飛越センスの高さを評価しており、スムーズに走ることができれば受かるレベルに達していると見ています。ただ、私自身はメンタル面やトモの強化につながると判断して練習を開始しましたので、その結果や状態如何では次走も平地を使うことを検討しています。お待たせしていて申し訳ありませんが、来週には方針が定まるはずです」(昆貢調教師)
【レインオーバー】
山元TCにて調整中。9月14日、牧場担当者は「入場当初はあまり覇気がないような感じでしたが、乗り出してからは良い刺激になったのか元気が出てきており、もう心配する必要はなさそうです。昨日から15-15を開始しており、先日の計量で馬体重は470キロでした。予定しているレースが10月末になりますので、10月の前半に戻るようなイメージで調整を進めていきたいと思います」とのこと。
8月26日より山元TCで調整中。9月7日、堀調教師は「体重は470キロまで戻っているようです。前回は山元で480キロあった体重が輸送で減ってしまいましたので、今回体重を戻したあと、しっかりと乗り込んでもらった上で帰厩させるつもりです。予定としては新潟最終週に組まれているハンデ戦にしたいと考えています」とのことで、10月29日(土)新潟・魚沼特別(3歳以上1000万円以下・混・ハンデ・芝1800m)を目標にすることになった。
【ボーンレジェンド】
9月3日(土)札幌・札幌スポニチ賞(3歳以上1000万円以下・混・芝1200m)に出走し15着。7日、田島調教師は「今朝無事に美浦TCに到着しています。少しこちらで様子を見たあと、1度放牧に出したいと思います。3週間程度で帰厩させ、帰厩後の状態と調整の進み具合を見て出走させるレースを決めていきたいと思いますが、次走はダート戦に戻す予定です」とのことで、9月9日に阿見TCに移動予定。
【クイーンズシアター】
セグチレーシングS(チバ)にて調整中。9月14日、牧場担当者は「ここまで順調に乗り進めることが出来ており、昨日から坂路で16-16の調教を開始しました。ただ、背腰の疲れが取り切れていないので、しっかりと治療を施しながら進めていきたいと思います。先日の計量で馬体重は491キロあり、馬体のシルエットも良好で体調は良さそうです」とのこと。
【アースコネクター】
9月10日(土)中山・松戸特別(3歳以上1000万円以下・混・ダ1800m)に出走し1着。14日、和田調教師は「レース後も特に問題はありません。今週末から乗り出す予定ですが、特に問題がないようなら、次走は10月2日(日)中山・内房ステークス(3歳以上1600万円以下・混・ハンデ・ダ1800m)に向かいたいと思います」とのこと。
9月10日(土)中山・松戸特別(3歳以上1000万円以下・混・ダ1800m)に丸山騎手で出走。馬体重は前走より増減無しの506キロ。メンコ(レース前に外す)、浅いブリンカーを着用し、2人曳きでパドックに登場。周回の前半は比較的大人しく周回していたが、周回を重ねていくと若干小うるさいところが出てくる。気温が高いせいで発汗が目立つが、フックラとした体つきで状態は悪くなさそう。止まれの合図の後、騎手は跨らずに馬場へ。ダートコースに入ると、すぐに駆け出して行った。レースでは、好スタートから好ダッシュで楽にハナへ。縦長の展開の中、単騎先頭で後続に2馬身程度のリードを保ちながら道中は進み、そのままリードを保ちながら最後の直線へ。直線に入っても脚色は衰えず、そのまま後続を振り切って2馬身差の快勝。レース後、丸山騎手は「返し馬の段階でうるさいところがあったので、これなら無理をして抑えるよりは、前に行ってしまった方が良いなと思いました。初めて乗りましたので、この気性が良いかどうかは分かりませんが、今日は良い方に出たと思います。道中も他に行きたい馬がいなかったこともあり、絡まれることもなく楽にレースを進めることが出来ましたし、追って味があるタイプではないと思っていましたので、3コーナー過ぎから自分でジワーッとペースを上げていきました。セーフティーリードを取って直線に入れましたし、馬自身最後まで良く頑張ってくれました。ありがとうございました」とのコメント。また、和田調教師は「上手く展開が嵌ってくれたと思いますが、それでもこの馬の先行力があってこそのものですし、乗り役もこの馬の特徴を掴んで上手く乗ってくれました。今後のことについては、レース後の状態を見て決めたいと思います」とのことだった。
9月10日(土)中山・松戸特別(3歳以上1000万円以下・混・ダ1800m)に丸山騎手で出走予定。7日、和田調教師は「4日(日)に無事に美浦TCに戻ってきています。輸送の疲れもあまり感じさせなかったので、本日坂路で時計を出してみました。4ハロン54.5秒、終い12.2秒の時計で、動きは良かったと思います。もう少し状況を見極めてからになりますが、今週の中山・松戸特別(ダ1800m)に出走させる方向で考えています」とのこと。
*****6歳馬*****
【レッドヴィーヴォ】
(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター1800~2400mを25-25秒。馬体重473キロ。
担当スタッフ「今は落ち着きがあって、引き続き飼葉もしっかり食べています。背腰もしっかりして来ているので、この後もケアしながら入厩に向けて乗り込んで行きます」
※新潟2週目(10/22)に合わせての入厩を予定しています。
(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター1800~2400mを25-25秒。馬体重470キロ。
担当スタッフ「背、腰は元々弱いところがあるので、しっかりケアしながら進めています。歩様は良いので、メリハリをつけながらじっくり進めています。飼葉もしっかり食べていて、体重も安定しています」
【グレイスフルデイズ】
9月8日に帰厩。14日、西園調教師は「帰厩後も問題は無く順調で、本日坂路で追い切っており荻野琢真騎手を背に4ハロン54秒0、終い12秒7を計時しました。終いまでしっかり動けていましたし、久々ですが状態は良さそうです。来週の阪神・ダ1400mに荻野琢真騎手で向かいたいと思います」とのこと。9月25日(日)阪神・ダ1400mに向かう予定。
グリーンウッドTで調整中。担当者は「徐々に良くなってきており、先週から12~13秒ペースで乗り出しました。帰厩に向けてこのまま進めていきます」とのこと。7日、西園厩舎からは「8日(木)の検疫が取れましたので、帰厩させることになりました。牧場でもしっかり乗り込んでもらっているようで、それほど時間がかからず使えるかもしれません。帰厩後の状態を見て使うところを検討します」との連絡が入っている。
【アースゼウス】
セグチレーシングS(チバ)にて調整中。9月14日、牧場担当者は「コンスタントに週1回坂路で16-15を消化しており、順調に調整が進んでいます。態勢も整いつつあり、このまま帰厩に向けて乗り込んでいきます。先日の計量で馬体重は528キロでした」とのこと。