*****4歳馬*****

【ルグランパントル】

「現在は角馬場で長めにダクと本馬場でキャンター1600m2セット(1718秒ペース)のメニューで調整しています。左前蹄骨や爪、前走で滑らせた右トモも注意深く見てはいますが、いまのところ気になる箇所はありません。乗り進めながらも体が増えてきていますし、順調そのものですね。栗田調教師からは『自ブロックではないものの、得意の中京開催で使えたらと考えています』と話されていますので、そろそろ帰厩の声がかかると思います」(担当者)


「現在は角馬場で長めにダクと本馬場でキャンター1600m1セット(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。以前に骨折した箇所や右トモの状態を念入りに確認していますが、ダメージは見られず気になりません。メンタル面が強くなっていることから、思うように調教量が課せていますし、進めていっても体を減らすようなことがありません。成長著しいですね。栗田調教師からは『あと二週ほど様子を見て具体的な帰厩のプランを立てましょう』と話されていますので、いつでも送り出しできるようこのままペースを上げて乗り込んでいきます」(担当者)


【グランノーヴァ】

「現在もまだトレセン診療所内の入院馬房にて治療を行っている状況ですが、左後肢の裂傷はそれほど深く無いものの、どうやら転倒の際に骨盤周囲を骨折しているようです。競走復帰までどれくらいの日数を要するかなど、もう少し安静な状態まで待った後にレントゲン撮影を行う必要があります。詳しいことが分かり次第、ご報告させていただきます」(昆貢調教師)


今朝のゲート練習中に放馬し、転倒した際に左後肢の脇から大腿骨下部にかけて裂傷を負ったため、現在は栗東トレセン内診療所の入院馬房で治療を行っています。
また、レントゲン検査の所見からは、骨盤周囲にも骨折の疑いがあるため、そのまま入院させて数日後に再度レントゲン撮影を行う予定です。
「坂路で4ハロン51秒台と超抜の時計を叩き出した今週の追い切りから、良いコメントをしたかったのですが…今朝のゲート練習時に枠内で激しく興奮して立ち上がってしまい、放馬してラチを飛び越え転倒する事故が起こってしまいました。昨日おこなった練習の際にも苦しがっている様子だったため、私も付いて行って前扉は閉めずに細心の注意を払って臨んでいたのに、このような事になり申し訳ありません。覆面を被せて枠内に入るまではスムーズなのですが、駐立の我慢が一切利かずに逃げ出そうとします。前扉を閉めると一層拍車がかかってパニック状態に陥ってしまうほどなので、ゲートに対しての恐怖心というか、こちらが思っていた以上に何か大きなトラウマを抱えている印象を受けました。転倒の際に左後肢の脇から大腿骨下部にかけての裂傷と、出血も見られるため現在は入院馬房で治療を受けている状況です。また、診療所の獣医の見立てでは、レントゲン写真から骨盤周囲にうっすらと線が映っているように見えるとの話でしたので、日を置いて再度レントゲン撮影を行う必要があります。来週の出走を目前に控えていた中でのアクシデントで、こちら側の努力が足りずに申し訳ありませんでした」(昆貢調教師)


【エンパイアライン】

5日(日)にWコースで4ハロン55.0-40.2-12.9を単走で馬ナリに追われ、8日(水)にもWコースで5ハロン69.2-53.3-39.6-13.5を単走で馬ナリに追い切りました。「坂路での調教も合わせておこなっていて、障害練習では原田ジョッキーも『練習を重ねるごとに飛越も安定してきていますし、歩様も問題ないですね』と感触を掴んだようです。災い転じて福と為すというわけではありませんが、前走でぶつかったことにより障害に対しての注意力が増したのかもしれませんね。入着を繰り返している手強い相手もいますが、久々のレースでも収穫を見出したいです」(清水英克調教師)


529日(日)にWコースで4ハロンから併せ、56.1-40.7-13.0を馬ナリに追われ、61日(水)にはWコースで5ハロンから併せ72.2-55.5-40.5-13.4を一杯に追い切りました。「引き続き坂路での調教も合わせておこなっており、この馬なりに頑張って走ってくれています。体調も良さそうで毛ヅヤもピカピカなので、この状態をキープして本番を迎えたいですね。あと1回障害練習をおこなって、6/11(土)東京・3歳上障害未勝利(ダ3000m・混)に稽古をつけてくれている原田ジョッキーで臨む予定でいます」(清水英克調教師)


【レッドオルバース】

(山元トレセン)担当スタッフ「こちらには先週末に到着。入場時の馬体重は495キロでした。もともとなので心配はしていませんが、競馬を使ったこともあってトモの硬さは感じます。ただ、レースでの大きなダメージなどもないですし、脚元なども問題ないですからね。不安なく次へ向けて調整を進めていけるはずです。この中間もすぐに乗り出しを開始しており、坂路では17-17くらいのところを乗っています。来週か再来週くらいから15-15へというイメージでいますので、馬の状況を見ながらペースを上げていければというところですね。環境に戸惑うこともなく飼葉もしっかりと食べてくれていますので、馬体重は501キロに増えています。あと10キロくらいは増えても良さそうですけど、順調にきていますね。おそらく新潟が目標になるかと思いますので、そのあたりも意識しながらと考えています」


(国枝厩舎)角馬場にて軽め調整
国枝調教師「今朝は角馬場で軽めに乗って歩様を確認しましたが、特に気になるところもありませんでしたし、大きな問題はなさそうです。明日も軽めに乗って、土曜日に山元トレセンへ移動させる予定です」


【レッドルヴァン】

(田口トレーニングファーム)担当スタッフ「引き続きF20秒のキャンター3000mをジックリ乗っています。運動中は活気があってそれなりに集中もしています。まだ普段の所作に危ういところは残していますが、日ごと改善はしていますよ。まだ馬っけは見せますけどね。脚元の状態も良い意味で変化ないので、このまま乗り進めます」


(田口トレーニングファーム)担当スタッフ「その後の経過も順調で今週はF20秒程度でキャンター3000mを乗っています。脚に熱を持ったり腫れたりということもないですし、気性の方も走っている時には問題ありません。ただ、普段歩いている時などに馬が寄ってくると、急に向きを変えて馬っけを出したりするので、その辺りも落ち着いてくれるといいのですけどね。もう1~2週間は現行メニューで乗ってみて、問題ないようならまた負荷を上げていくことになります」


【ハラペーニョペパー】

今週6月12日、阪神・箕面特別(ダ1200m)を予定していたが、最終週のダ1400mに向かうことになった。6月8日、加用調教師は「変わりなくきており、今週使うつもりでいましたが、2週後に1400mが組まれていますので、そちらに回ることにしました。今週は坂路を馬なりで4ハロン57秒7、終い12秒8といったところを乗っており、阪神最終週に向けて調整します」とのことで、6月26日(日)阪神・リボン賞(ダ1400m)に向かう予定。
06/05 助手 栗東坂重 1カイ  60.2-43.2-27.8-13.6 馬なり余力
06/08 助手 栗東坂重 1カイ  57.7-41.1-26.1-12.8 馬なり余力
サウススターマン(古1600万)馬なりを0.3秒先行アタマ先着


【シンラバンショウ】

6月6日、牧場担当者は「再度検査を行いましたが、やはり左前膝の骨膜の状態が良くありません。このまま運動を休ませても、運動を再開するのにはかなりの時間を要しそうです」との連絡があり、新開調教師と相談したところ「間違いなく500万では上の力があると思っていますし、勝てるチャンスも十分ある馬です。できれば脚下の不安を取り除いて、復帰できればと考えています」との話しがあり、近々北海道へ移動後、社台クリニックで再度検査を行い、骨膜を取る手術を行う可能性がある。


6月8日、牧場担当者は「北海道に向けて本日こちらを出発しています。今後はもう1度検査をして手術をするかどうかの判断をすることになると思います」とのことで、北海道に向けて6月8日にノーザンファーム天栄を出発している。


6月2日、牧場担当者は「以前から両前の膝に疲れが出やすかったのですが、ここにきて馬が脚下を気にしていたので、調べたところ左前の骨膜の範囲が広くなっていました。馬も脚下を気にしている状態が続いていますので、もう少し時間をおいて再度レントゲン検査をおこなう予定です」とのこと。


*****5歳馬*****

【ラテラルアーク】

5日(日)に坂路コースで4ハロン58.1-40.2-25.2-12.2を単走で末一杯に追われ、8日(水)にはCWコースで6ハロンから0.8秒追走して併せ、82.7-67.1-53.1-39.9-12.6を一杯に追い切りました。「当初は来週の競馬を予定していたのですが、今週の追い切りの動きが抜群だったことから、クラブ側とも相談して一週前倒しして使うことになりました。同厩メルドオールとの二頭出しは避けたい考えから、今朝まで最終結論を延ばしたのですが、投票を最終判断した最大の理由はこの中間の雰囲気の良さです。いつ走るか分からない気難しい面のある馬ですが、追い切りであの動きができて闘志に満ちた今の雰囲気ならきっと変わってくれるものと期待しています」(昆貢調教師)


529日(日)に坂路コースで4ハロン56.3-39.7-25.4-12.5を単走で末一杯に追われ、61日(水)には坂路コースで4ハロンから0.1秒先行して併せ、52.2-38.3-25.7-13.4を一杯に追い切りました。「もともと坂路では動かないタイプで、時計も上々ですので併せ馬の遅れは心配していません。連闘後でも硬さは感じさせませんし、毛ヅヤが良く体調面も良好に映ります。この中間は精神面を鍛えることに重点を置いて調整していますが、しっかりと運動量を課しているため体付きはやや絞れてきた印象を受けますね。頭数が手頃な今週の番組への投票も検討したのですが、ラテラルアークをなんとか復活させるためにも、より最適な距離でもう一度使わせてください。次走は6/18(土)阪神・3歳上500万下(芝1600m)を太宰啓介騎手で予定しています」(昆貢調教師)


【レインオーバー】

山元TCにて調整中。6月8日、牧場担当者は「乗り出してからも順調に調整が進んでおり、現在は周回コースにて18-18ペースのキャンターまで進んでいます。乗り出しを再開した時は元気が良過ぎるところがありましたが、今は大分落ち着きが出てきました。馬の状態を見ながらペースを上げていきたいと思います。現在の馬体重は477キロです」とのこと。


【ボーンレジェンド】

6月3日から美浦TCにて調整中。8日、田島調教師は「ゲート練習中心の調整ですが、ここまでは特に問題はありません。このまま練習を続けていき、来週どこかのタイミングでゲート試験を受けるかもしれません。テンション面を考慮してゲート試験を合格するまでは追い切りを控えたいと思いますが、そのかわりにしっかりと長めの距離を乗っていきます」とのこと。


【クイーンズシアター】

美浦TCにて調整中。6月8日、調教助手は「環境の変化にもあまり動じるところはなく、大人しくて余計なことをしないタイプの馬のようで、とても乗りやすい馬ですね。今日はウッドチップコースにて併せ馬で4ハロン56.6秒、終い12.8秒の時計を出していますが、手応え良く走れていて悪くない動きだったと思います。以前との比較は出来ませんが、この感じなら出走態勢が整うのにそれほど時間は掛からなさそうです」とのこと。
06/08 助手 美南W良        56.6-42.0-12.8 馬なり余力
クィーンビー(三未勝)馬なりの外を0.4秒先行0.1秒先着


6月3日、和田調教師は「昨日の検疫で美浦TCに入厩しており、早速今日から跨がっています。少し首に疲れがあるようなので、ケアをしながら進めていきたいと思います。具体的なことについては、少し進めてみてから決めたいと思います」とのこと。


【アースコネクター】

6月2日、牧場担当者は「昨日無事に到着しており、本日獣医に診てもらったところ、両背腰に筋肉痛がありましたので、ショックウェーブ治療を行っています。馬の様子を見ながら調整を進めていきたいと思います」とのこと。


*****6歳馬*****

【レッドヴィーヴォ】

(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター2400m25-25秒。馬体重462キロ。
担当スタッフ「右トモは、以前悪かった部分にしこりはありますが、乗っていて気になる感じもなく、使った後も問題ないので、今は距離を延ばしてしっかり乗り込んでいます。毛艶は良いですし、脚元も問題ありません。近日中の移動を予定しているので、この後もいつでも入厩できるように進めて行きます」


(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター1800m25-25秒。馬体重460キロ。
担当スタッフ「いつものように、背腰は敏感なところを見せていますが、入場後は徐々にしっかりして来ています。トモの甘い馬で、前脚にも負担が掛かるので、そのあたりもしっかりケアしながら進めています」


【グレイスフルデイズ】

6月5日(日)東京・三浦特別(ダ1600m)に荻野琢真騎手で出走。馬体重は2キロ減の492キロ。メンコを着用して落ち着いた様子でパドックに登場。歩様もスムーズで元気いっぱいに周回。少しうるさい仕草を見せ、集中力を欠く感じに見えるが問題はなし。騎手がパドックで跨がると、集中力を増し馬場へ向かった。ダートコースへ入ると直ぐに、スムーズに駆け出して行った。レースでは、マズマズのスタートから馬なりで中団の位置。10番手のインを通り3~4コーナーを周り直線へ向かうと、ジワジワと伸びるが9着まで。レース後、荻野騎手は「具合も良くワンターンの競馬は合っているようで、道中も良い感じで競馬を進められました。直線でも手応えはあったのですが、坂を駈け上がるところで前の馬たちと脚色が一緒になってしまいました。前が止まらない競馬になったのも、この馬には厳しくなってしまったようです。坂で止まった感じもあったので、どちらかというと平坦の方が力を出せそうです。距離はこのくらいから1800メートルくらいなら問題ないと思いますが、短くするのは脚が溜まり辛くなりそうなので少し心配です」とのコメント。8日、西園調教師は「良い感じで進んでいましたが、直線中程で脚が上がってしまったように見えました。左回りが良さそうですし、東京や中京で出られそうな番組を検討します」とのことで、引き続き出走を検討中。


今週6月5日(日)東京・三浦特別(ダ1600m)に荻野琢真騎手で出走予定。1日、西園調教師は「本日、坂路で単走の追い切りを行っています。荻野騎手を背に4ハロン52秒6、終い12秒7を計時し、ジョッキーが乗っているにしても、この馬としてはとても良い時計だと思います。今回はじっくりと終いを生かす競馬をさせるつもりです。動きも良く楽しみにしています」とのこと。