*****3歳馬*****
【シルヴァーバレット】
左後肢飛節部分の捻挫、および右前脚のソエは順調な回復ぶりをみせ、この中間から周回コースと坂路コースを併用して乗り始めました。現在はハロン17秒ペースのメニューを消化しており、乗りだし後も脚元や歩様は特に変わりありません。まだ全体的に走りが硬い印象で、もう少しクビをスムーズに使えれば理想的です。また、右の口向きが硬くて利きにくい面がありますので、次の入厩まではそのあたりの改善にも取り組んでいければと思います。現在の馬体重は458kgです。
【オープンユアアイズ】
3月26日(土)中京・ダ1800m(牝)にバルジュー騎手で出走。馬体重は8キロ減の506キロ。メンコ(レース前に外す)を着用し、二人曳きでパドックに登場。入れ込むことなく、落ち着いた様子でパドックを周回。馬体が絞れ素軽さも感じられ、前肢の出もスムーズで状態は良さそう。他の馬たちに騎手が跨がると、少し気合いが乗り馬場へ向かった。落ち着いた様子のまま二人曳きでダートコースへ入場すると、誘導馬のところまで歩かせてから反転して、ゆったりとした返し馬に入った。レースでは、スタートでダッシュがつかなかったものの、行き脚を付けて5番手の外目で1コーナーへ。終始5番手の外目で競馬を進め3~4コーナーを周り直線へ向かうと、勝ち馬との叩きあいになるが、残り1ハロンあたりで脚色が鈍ってしまい2着。レース後、バルジュー騎手は「馬がまだまだ若く、スタートも自分から前へ行ってくれず、促してやっとあの位置でした。その分もあってか、最後の直線では勝ち馬よりも早く手応えがなくなってしまいました。道中も集中しきれていないところもありました。ただ力はある馬なので競馬を覚えてスムーズなレースができればすぐにチャンスもきそうです」とのコメント。また松田調教師は「体重が減っていましたが、しっかり食べているのでそのへんは問題なかったと思います。まだ2戦目のキャリアでダッシュがつかない可能性もあるかと思っていましたが、その通りになってしまいました。馬なりで好位が取れていれば、もっと頑張れたと思います。そのあたりは経験を積んでいけば変わってきてくれると思います。また4コーナーで早めに勝ち馬に交わされたのも少し影響したかもしれません。まだビッシリと仕上げたわけではなく、少しずつ仕上げていっている段階で、これだけの競馬ができるのですから、能力はかなりあると思います。レース後の馬の状態を確認しながら予定を考えたいと思います」とのこと。
【ディアスプマンテ】
3月27日(日)阪神・ダ1800m(牝)に川田騎手で出走。馬体重は8キロ減の432キロ。メンコを着用。落ち着いた様子でパドックに登場。馬体は細く見えるが歩様に力はあり、馬に活気もあって淋しくは映らず力は出せそう。時折物見をしながらリラックスして周回。ジョッキーが跨がってもイレ込みはなく、程良い気合いを見せつつ馬場へ。ダートコースを他の馬達と一緒にしばらく歩かせた後、促されるとスムーズに駆け出していった。レースでは、まずまずのスタートを切り、気合いを付けて7番手前後で1コーナーへ。行きっぷり良く向正面で5~6番手まで進出し、5番手外目で3~4コーナーを通過。前に並びかけるような格好で直線に入り、直線半ばで先頭に立つとそのまま後続を凌いで見事優勝。勝ち時計は1分55秒9、上がり3ハロンは38秒7。川田騎手は「使ってきて体も減っていましたし、最後は大分苦しくなっていましたが、良く頑張ってくれました。力の違いもありましたが、よく凌いでくれたと思います」とのコメント。調教助手は「今日は馬場入り後にゲートの練習をしてもらい、上手く気負いが抜けたのか、いつもより良いタイミングで出られたと思います。行きっぷりが一息なのも普段通りだったと思いますが、しっかりと良い位置に付けて、力を見せてくれたと思います。体も減っていましたので、ここで結果を出せてホッとしました。今後については厩舎に戻ってからの様子を見て検討することになると思います」とのこと。
*****6歳馬*****
【グレイスフルデイズ】
3月27日(日)阪神・ダ1800mに荻野琢真騎手で出走。馬体重は4キロ減の494キロ。メンコ着用。終始落ち着いてリラックスした様子でパドックを周回。状態は安定しており、変わりなく来ている感じ。ジョッキーが跨がってもイレ込みはなく、馬場入りの時には首を上下して気合いも乗ってきた様子で、促されるとスムーズに駆け出していった。レースでは、揃ったスタートを切り、無理せず控えて中団後方を追走。3~4コーナーはインの経済コースを通り12番手前後で直線へ。直線では馬群の中からジワジワ差を詰め8着。荻野騎手は「スタートは出ていますが、今日は力みもなく控えることができスムーズに追走できました。向正面まではそうでもなかったのですが、3コーナー辺りで流れが落ち着いてしまい、この馬向きの流れになってくれませんでした。合わない展開の中でも良く伸びていますし、1800mの競馬も形になってきており、展開さえハマれば上位に食い込んでいけそうです」とのコメント。