*****2歳馬****

【ヴァニラエッセンス】

2月下旬にリフレッシュ調整を挟み、3月3日よりBTCでの調整を再開。11日、場長は「一息入れてBTCでの調整を開始しました。周回コースでダク600m、キャンター2400~3000mを乗り出しており、徐々に元のペースに戻して進めています。リフレッシュ期間中、サイズ的に大幅な変化はありませんでしたが、多少幅は出てきた感じがします。飼い葉自体はよく食べてくれていますし、もう少し暖かくなって代謝が良くなれば、毛艶も良くなり食べたものが身について筋肉量も増えてくると思います」とのこと。


*****3歳馬*****

【ラタンドレス】

6日(日)に坂路コースで4ハロン61.1-43.5-28.3-14.0を単走で馬ナリに追われ、10日(木)にも坂路コースで4ハロン60.7-43.7-27.4-13.1を単走で馬ナリに追い切りました。「右後肢の飛節が傷腫れしてしまって、今週に入ってからは軽い運動のみにとどめていましたが、昨日15-15レベルの時計消化をおこなっています。太め感もなくキビキビと動けていますので、週末にも時計を出せるようなら来週の競馬でも十分間に合いそうですね。3/20(日)阪神・3歳上500万下(ダ1400m・牝)を予定しています」(山内研二調教師)


【フィオレンツァ】

「引き続きダートコース(内馬場1350m)でハロン20秒のペースを長めに乗り込んでいます。追突によってできた右後肢の外傷は乾いてほぼ完治していますが、両前にソエの症状が出ているためペースアップに時間がかかっている現状です。また、飼い葉食いが細くて体格の割りには馬体が寂しく映り、思うようにふっくらしてこない点も課題といえます。速いところをやればそれなりに動くタイプに思えますが、もうしばらくは辛抱して馬体回復と体力強化を第一に進めていきましょう。状態を見ながらペースアップを図っていきます」(担当者)


【オルレアンローズ】

6日(日)に坂路コースで4ハロン56.8-41.5-27.4-13.1を単走で馬ナリに追われ、9日(水)にも坂路コースで4ハロン56.4-41.3-26.8-13.2を単走で一杯に追い切りました。「週明けに左後肢の飛節に腫れが見られましたが、もう腫れも治まってきているので心配なさそうです。その影響もあってなのか動きが重い感じでモサモサしている状況でしたが、追い切った後に気が入ってきていますので、今週末と来週の動き次第では来週の競馬に向かうことも考えています。新馬勝ちした条件と同じ中山・芝1600m戦がいいかなと思うのですが、翌日のフラワーカップ(G3・芝1800m・牝)にも特別登録する予定です」(高木登調教師)


【ブランデーグラス】

引き続き馬場1周と坂路2本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。テンションは徐々に落ち着いてきた印象でしっかりと集中し、鞍上とのコンタクトもスムーズになってきました。体付きは良い意味で余裕があり、帰厩直前として理想的な状態と言えそうです。既に牧調教師に移動の打診をしており、早ければ来週にも美浦へ帰厩することになっています。


【シュティルヴァルト】

引き続き馬場1周と坂路2本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も順調に乗り込むことができており、状態面は着実に上昇しています。上ずるような走りも影を潜めつつあり、前へ前へと意識しながら走れるようになってきました。体付きはふっくらとまではいきませんが、筋肉に厚みが出てアスリートらしい体型に変わってきています。まだ後肢に非力さが残っているので、現状では平坦コースの方が向きそうな印象なので1回福島開催(4/9~)を目指したいと考えており、早ければ来週にも美浦へ帰厩する予定です。


【レッドアヴァンセ】

(ノーザンファームしがらき)マシン運動。馬体重432キロ。
今週火曜日に入場しました。馬体を入念にチェックしましたが、肩や背中に疲労が溜まっていたので低周波治療を行いました。ストレスもあるようで内視鏡検査をしたところ中度の胃潰瘍との診断。目に見えない疲れが出ていたのかもしれません。カイバの食いも落ちているので、補液して栄養を補っています。期間は限られていますが、馬体回復を最優先に進めしっかり立て直していきます。


【レッドバルトーク】

(ノーザンファーム天栄)担当スタッフ「この中間も順調に進めていて、今週から坂路で週2回3F42秒くらいのところを始めています。動きも問題なく、速いところを始めてからも落ち着いてメニューを消化できているので、このまま帰厩に向けてペースを上げていきます」


【レッドミモザ】

(ノーザンファームしがらき→松永幹厩舎)周回キャンター3000m、坂路1本。馬体重456キロ。
この中間も週3本速いところを消化するなど調整は順調です。これまではF14秒を切るのがやっとでしたが、だいぶ気が乗ってきたのか昨日の追い切りではラスト1F12秒4のタイムで駆け上がっていました。前半はかなり楽をさせて実質1Fだけの追い切りとはいえ、反応が抜群で抑えが利かないほどの行きっぷりでしたし、まとまりのあるいいフォームで走っています。本馬は今日の検疫で栗東トレセン・松永幹厩舎に帰厩しました。


【レッドゼルク】

(ファンタストクラブ)担当スタッフ「引き続き屋内ダートでキャンターを乗っています。日によって1600mから3200mまでじっくり歩様やフォームを確認するように乗っています。今のところ状態は落ち着いていますし、これならタイミングを見て坂路入りを検討したいと思います。馬体重は524キロ。もう少し全体に厚みは欲しいところですが、脚元への負担を考えるとこれ以上の増加は避けたいところ。乗りながらメリハリの利いたボディづくりを目指していきます」


*****4歳馬*****

【ルグランパントル】

引き続き馬場2周と坂路1本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。週初めに歩様が乱れたこともありましたが、現在は解消して緩めずに乗り込むことができています。左前脚の患部に熱を帯びることがあり、まだ後肢も付いてこない印象もありますが、変わらずに行きっぷりが抜群で動きは着実に良化してきました。この後は美浦で仕上げていくことを視野に入れており、早ければ来週にも美浦へ帰厩する予定です


【グランノーヴァ】

「現在は周回800mのダートコースをダク2000m、キャンター3000m2022秒ペースのメニューで調整しています。普段は大人しいものの、キャンターに移行すると一気にテンションが高まって首を振りながら走ってしまいます。水曜日に昆調教師が来場して馬の状態を確認し、『だいぶ気持ちがピリピリした様子に映ります。ゲート内で苦しがって暴れてしまう点も、そういった精神状態が影響しているのかもしれませんね。クラブ側とも相談した結果、ひとまず精神的なケアをおこなってリセットしてもらった後に入厩させることになりました。一旦、今週末に福島の牧場(ノルマンディーファーム小野町)に移動させる予定です』と話されていました。素質は確かなものを感じさせますが、口向きやハミ受けにもやや難しい面を残していますので、この機会に少し時間を掛けてじっくりと矯正した方が今後につながってくると思われます」(担当者)


【エンパイアライン】

今週より馬場でごく軽めの騎乗運動をおこなっています。傷口は着実に良化していますが、無理に進めていくと傷口が開いてしまう可能性があることから、まずは下地を整えるイメージで調整する予定です。暖かくなってきたことで毛ヅヤが良くなっており、体調自体は上昇しています。


【レッドルヴァン】

(田口トレーニングファーム)担当スタッフ「マシンの調整は変わりないですが、順調ですよ。今の状況で順調というのもおかしいかもしれませんが、前回も言ったように今月一杯はマシンだけの予定ですし、思い通りのメニューは組めていますからね。何より馬の精神状態や体調面は良さそうですから、脚さえパンとしてくれればというところです。4月にエコーで診なければ何とも言えませんが、乗り出したら意外にスムーズに進むんじゃないかなと思いますよ」


*****5歳馬*****

【ラテラルアーク】

現在は馬場23周と坂路1本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。依然として背腰に張りは残りますが、変わらずに力強い動きを見せており、鞍上とのコンタクトも良好で無駄の少ない走りを見せています。欲を言えばもう少し手前の替え方がスムーズだと理想的なので移動までに矯正を図りたいところです。状態は着実に上がってきていることから昆調教師に帰厩の打診をしており、早ければ来週にも栗東へ帰厩する予定となりました。


*****6歳馬*****

【レッドヴィーヴォ】

(ミホ分場)マシン60分、ダクとハッキング20分。馬体重463キロ。
担当スタッフ「軽く乗り始めて疲れが出ていましたが、ここに来て疲れも取れて体も馴染んで来ました。この後もトモをケアしながら、徐々にペースを上げて行く予定です」