*****2歳馬*****

【コンパッシオーネ】

現在は週3日はウォーキングマシンの運動、週3日は周回ダートコースでハッキングキャンター1800mのメニューを消化しています。この中間に軽い胃潰瘍の症状をみせたため、運動強度を落として、馬体の回復を促しています。調教中にテンションが高くなる面はありますが、前向きさの表れと前向きに捉えています。馬体は小柄ながらも力強い動きを披露しています。現状はオーバーワークにならない様に調教をセーブして、上手に成長を促せればと考えています。現在の馬体重は418kgです。
このたび、馬名が「コンパッシオーネ」(Con Passione 「情熱を込めて」(音楽用語)の意。母名からの連想)に決定いたしました。


*****3歳馬*****

【シルヴァーバレット】

3/5()グリーンウッドトレーニングへ放牧に出ました。こちらでも状態を確認してから、今後の方針を決めていきます。


本日3/4()に再度左後脚のレントゲン検査を行いましたが、やはり異常は認められませんでした。捻挫の可能性があるため、無理せず明日3/5()にグリーンウッドトレーニングへ放牧に出して、立て直すことにします。


【ラタンドレス】

「当初は一ヶ月あまり成長放牧の期間に充てるつもりでいましたが、少頭数が見込めるこの時期の条件戦を使わない手はないと考え、クラブ側とも相談して短期間での帰厩となりました。木曜日から坂路コースに入れて調整しており、まだ右脇腹に少し痛みが感じられるものの動き自体は悪くありませんので、3/20(日)阪神・3500万下(ダ1400m・牝)を目指すつもりです」(山内研二調教師)


【フィオレンツァ】

「現在はダートコース(1350m)でハロン20秒のペースを長めに乗り込んでいます。追突(走っている際に自身の前脚と後脚がぶつかるアクシデント)によってできた右後肢の外傷をケアしながら進めていますが、ペースアップにはもう少し時間が掛かりそうですね。到着当初は馬がだいぶ疲れていたように感じられましたので、ここで少し緩めてあげたことがこの先につながってくるはずですよ。清水調教師は『1回福島開催(4/9)を目標に進めてほしい』と話されていますので、状態を見ながらペースアップを図っていきます」(担当者)


【オルレアンローズ】

松風馬事センターで順調に調整され、本日4日に美浦に帰厩しました。
「物足りないところがあって戻ってくるのが少々遅くなりましたが、まだまだこれから良くなる馬なので焦らずに進めていければと思います。体付きは成長して以前よりも随分と逞しくなりましたね。まだ戻ってきたばかりですので、具体的な目標については少し進めてみてから決めたいと思っています」(高木登調教師)


【ブランデーグラス】

引き続き馬場1周と坂路2本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。馬場入りをごねることはありますが、相変わらず唸るような勢いパワフルに坂路を駆け上がっており、乗り込むごとに良くなっているのを実感することができます。冬毛も抜けて毛ヅヤも良くなってきました。この調子で進めていければ今月中旬には態勢が整うと見ています。


【シュティルヴァルト】

現在は馬場2周と坂路1本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。まだ後肢の蹴りに弱さは残りますが、ペースを上げて乗り込んでおり、体調面は着実に上昇しています。徐々に幼さが抜け、ボリュームが増して体付きが逞しくなってきました。以前よりも走りに無駄がなくなっているのも好印象です。この後は3回中山開催(3/26~)の後半もしくは1回福島開催(4/9~)を視野に入れて乗り込んでいきます。


【レッドアヴァンセ】

35日レース後コメント(8着)武豊騎手「体は減っていたみたいですが、返し馬の感触は悪くなかったです。ただ、今日もゲートの中が良くありませんでした。出遅れてしまいましたし、出てからもノソノソ走っていたので、ああなってしまっては後ろから進めるしかないですよね。道中のリズムは悪くなかったので、終いはしっかりと脚を使って何とか食い込みたかったのですが、今日は追ってからの手応えが『あれっ!? 』という感じ。前走時に見せてくれたような、グンと沈み込むフォームで走れていなかったですね。出遅れた影響や馬体減もあるのかもしれませんが、今日はちょっと原因がわかりません」
音無調教師「この中間も馬体重は減らずに安定していましたし、馬運車でも落ち着いていて発汗もなかったので、まさかここまで減るとは思いませんでした…すみません。ゲートに関しても、もしかすると最後入れは合わないのかもしれません。入ってからすぐのスタートですし、ゲート中でじっくり我慢させる時間があった方が馬も対応できるのではないかと思います。直線はアヴァンセなりに脚を使っていますが、他馬も同じ脚を使っているので、今日はあの位置からでは厳しかったですね。この後は本番に備えて短期放牧に出して調整することも考えたいと思います」


【レッドイグニス】

36日レース後コメント(6着)蛯名騎手「除外が続いたせいかイレこんでしまって、とにかくうるさかったですね。先日追い切りに乗った時とは別の馬のようでした。常脚を全く踏むことができませんでしたし、ゲートの中でも息が止まるくらい力んでしまって、あまりいいスタートを切ることができませんでした。道中ためた分最後は伸びてきましたが、今日のところはこれが精一杯ですね。なんとか5着を確保できればと思ったのですが。能力はあるので、これから返し馬、ポケット、ゲートと少しずつ競馬場に慣れていって、落ち着いてレースに臨めるようになってほしいと思います」


【レッドバルトーク】

(ノーザンファーム天栄)担当スタッフ「この中間から乗り出して、周回コースと坂路を併用しながら乗り込んでいます。今週は坂路で15-15を消化していて、順調にペースアップすることができています。体も少しずつ戻ってきていますし、次の目標も決まっているのでどんどん乗り進めていきたいと思います」


【レッドミモザ】

(ノーザンファーム天栄)担当スタッフ「この中間から乗り出して、周回コースと坂路を併用しながら乗り込んでいます。今週は坂路で15-15を消化していて、順調にペースアップすることができています。体も少しずつ戻ってきていますし、次の目標も決まっているのでどんどん乗り進めていきたいと思います」


【レッドゼルク】

(ファンタストクラブ)担当スタッフ「今週も状態は安定しています。屋内ダート主体の調整ですが順調にメニューを消化していて、今週からは登坂も開始。まだ17-17ぐらいのゆったりとしたペースですが、乗り出してからも脚元等に不安はありません。休んでいた間に落ちた筋肉を戻しつつ、緩んだ部分は締めていけるように、しっかり体全体を使って動かすように意識しながら乗っています。もちろん騎乗調教前のマシン運動と常歩にもしっかり時間をかけて体を馴らしてから取り組んでいます。体型的にもまだ未完成ですし、いくらか弱さも残している現状、本来ではれば十分に時間をかけていきたいところですが、この時期になってくると時間との戦いといった面もありますからね。焦って進めることはありませんが、復帰の時期は意識しつつ進めていきます。その中で前後のバランスが整い、骨格に対しての肉付きも伴ってくれば、どんどん良い方に変わってきそうな雰囲気はありますよ」


【ディアスプマンテ】

3月6日(日)阪神・ダ1800m(牝)にシュタルケ騎手で出走。馬体重は12キロ減の440キロ。メンコを着用。少し神経質なところを見せて入場も、イレ込みはなくすぐに落ち着いてパドックの外目をリラックスして周回。馬体が絞れて細身には映るもギリギリというほどではなく力は出せそう。ジョッキーが跨がってもイレ込みはなく、馬場に入ってすぐ元気一杯に駆け出していった。レースでは、少しもっさりしたスタートで後方からの競馬。すぐにインに入り気合いを付けて後方4~5番手で1コーナーへ。向正面は後方4番手を進み、勝負所で外の馬が動いたことで後方2~3番手の位置となり、自身も気合いを付けつつ3~4コーナーを回った。直線に入り外に持ち出そうとするも前が開かず、いったん内に進路を取った後、再度外に持ち出す形。前が開いて追い出されると鋭い脚色で伸び、一気に追い上げて2着争いの一団をとらえてゴールし2着。シュタルケ騎手は「スタートが全てで、取りたいポジションが取れず後ろからの位置になってしまいました。直線ではなかなか前が開かず、何度も進路を切り替えることとなってしまいました。最初に外へ出せていたら5~6馬身くらい離して勝っていたのではと思います。能力がある馬だけに結果を出せず非常に残念です」とのコメント。荒川調教師は「なかなか追い出せず、もったいない内容でした。体は数字ほど減って見えませんし、ギリギリという感じでは無いと思います。今後の具合を見て、2~3週の間隔を取って使えそうなら使いたいと思います」とのこと。


【オープンユアアイズ】

3月6日(日)阪神・ダ1800mに川田騎手で出走。初出走の馬体重は514キロ。メンコ着用。二人引き。落ち着いた様子でパドックに登場。時折物見をしたり子供っぽい仕草を見せたりしつつ元気に周回。まだ少し余裕がある感じだが、大柄でボリュームがあり、大変馬っぷり良く見せる。ジョッキーが跨がってもイレ込むことはなく、落ち着いた様子で馬場へ。ダートコースに入ると軽く小脚を使って行進し、促されるとすぐにスピードに乗り力強いキャンターで駆け出していった。レースでは、まずまずのスタートから先団を狙って前へ。行きたい馬を行かせて6~7番手の外で1コーナーへ。終始6~7番手を進み、3~4コーナーで徐々に進出して外の3~4番手で直線へ。前に並びかけていけるかに見えたが、直線に入るとやや脚色が一杯で伸びきれず4着。川田騎手は「上手く内に入れられれば良かったのですが、入りたいところに常に勝ち馬がいてもぐり込むことが出来ませんでした。まだ精神的に幼く、競馬に気持ちが入り込んでいない感じなので、使って慣らしながら良くなってくると思います。返し馬の後にゲートの練習に向かったのですが、一頭になると後ずさったり立ち上がろうとしたり、いかにも子供っぽい仕草を見せていました。馬自体はすごく良いものを持っていますし、精神面が伴ってきたときにガラッと変われそうです」とのコメント。松田調教師は「新馬戦としてはタイムも速かったですし、外々を回った分、最後で伸びきれなかった感じです。また、馬体もあと10キロくらい絞れたくらいが良いかもしれません。まだ精神的に幼いので、ここを使って気持ちの変化が出てくれればと思います。この後は権利があるうちに使えれば使うつもりですが、脚元のことも考えごく短期の放牧を挟むかもしれません」とのことだった。


*****4歳馬*****

【ルグランパントル】

引き続き馬場2周と坂路1本を1820秒ペース(週に2回は1618秒ペース)のメニューで調整中です。先日、栗田博憲調教師が来場し、「まだ患部に熱を帯びるようなので無理はできませんが、しっかりと動けていましたし、良い雰囲気ですね。お休みが良い方へ働いている感じがします。このまま乗り込んでいければ2週間ほどで美浦へ連れていけるでしょう。これからも頑張ってくれるはずですし、楽しみにしています」と柔和な表情で語っていました。来週から登坂本数を増やし、しっかりと乗り込みながら態勢を整えていきます。


【エンパイアライン】

今週からウォーキングマシンの運動を開始しており、1日に1時間ほど歩かせています。傷口はまだ乾き切っていませんが、大型馬でもあり、これ以上緩ませないようにしたいと考えています。今後も患部の状態をチェックしながら進めていき、運動を開始するタイミングを図る予定です。


【レッドルヴァン】

(田口トレーニングファーム)担当スタッフ「マシン運動を午前、午後で50分ずつ消化しています。前回は1月にエコーを撮ったので次の定期検診は4月の予定、それまでは現行のメニューを続けることになりますね。毎日触診による検診と定期的にレーザーも当てていますが、熱もないですし、パッと見では故障した馬の脚には見えませんよ。ルヴァン自身も元気一杯で、飼い食いも旺盛ですから、早くおもいっきり走らせてあげたいですよね。今は馬も忍耐の日々ですが、会員の皆さんももう少し辛抱してもらえたらと思います」


【ハラペーニョペパー】

3月5日(土)阪神・播磨ステークス(ダ1400m)にヴェロン騎手で出走。馬体重は2キロ減の494キロ。メンコを着用し二人曳き引き。イレ込む程ではないがパドック入場時から軽く小脚を使い、厩務員をグイグイ引っ張り気合い乗り上々。このクラスに入っても馬っぷりは引けを取らず堂々の周回。パドックでジョッキーは跨がらず、先入れで馬場に向かい、ダートコースに入るとすぐに軽いキャンターで返し馬を行った。レースでは、マズマズのスタートを切り2番手からの競馬。内の馬が強引に行かないのを確認してから先頭に立つ。そのまま先頭で3~4コーナーを周り直線へ向かうと、後続を引き離しに掛かりこのまま押し切るかに思われたが、ゴール寸前で3/4馬身交わされてしまい惜しい2着。レース後、ヴェロン騎手は「良いスピードがありとても乗りやすい馬です。ゲートスピードもあって良いポジションで競馬を進めることが出来ました。直線では勝てると思ったのですが、最後で交わされてしまい本当に残念です。交わされて差し返そうという気持ちをみせ、とてもファイトのある馬です。このクラスで十分勝ち負け出来る力があると思います」とのコメント。


*****5歳馬*****

【ラテラルアーク】

現在は馬場23周と坂路1本を1820秒ペースのメニューで調整中です。坂路調教でのペースを上げましたが、脚元を含め体調面は安定しています。背腰には引き続き電気針によるケアを行っていますが、症状は着実に緩和されてきました。精神的にも落ち着きがあり、走りにもゆとりが感じられるのは好印象です。この後はペースアップを図り、あと23週で栗東に送り出したいと考えています。


【レッドヴィーヴォ】

(ミホ分場)マシン60分、ダクとハッキング15分。馬体重459キロ。
担当スタッフ「今まで乗っていなかったぶん、乗り始めたことでトモや背腰に多少疲れが出て来たので、今はケアしながらゆっくり進めています。良くなり次第、ペースを上げて行く予定でいます」


【グレイスフルデイズ】

3月5日(土)阪神・4歳以上1000万円以下(混・ダ1800m)に荻野騎手で出走。馬体重は2キロ増の498キロ。メンコを着用し落ち着いた様子でパドックに登場。厩務員を軽く引っ張る感じで、程良い気合い乗りで、集中も出来ている様子。歩様に力強さもあり具合はとても良さそう。ジョッキーが跨がってもイレ込みはなく、返し馬も落ち着いた様子でスムーズに駆け出していった。レースでは、マズマズのスタートも無理せず控えて後方からの競馬。12番手で1コーナーへ入ると、内から1頭に交わされて13番手で2コーナーを周り向こう正面へ。向こう正面過ぎからペースが上がり、後方2番手となる15番手で3コーナーヘ。内めを徐々に上がって行き13番手のインで4コーナーを周り直線へ向かうと、馬場の外目に出されてジワジワと伸びるが9着まで。レース後、荻野騎手は「スタートは良い馬なので外枠からでも行けるかと思いましたが、他の馬達の出脚も良く外々を回らされそうだったので無理はしませんでした。内に入れて経済コースを通り、今日は1800mのペースにも慣れて無理なく進めましたし、終いに脚を伸ばして自分の競馬は出来たと思います。内目の枠からスムーズに行けたときにチャンスがあるかもしれません。ズブいところも出てきたので、距離を縮めるよりはこの位の距離が良いと思います」とのコメント。また調教助手は「展開の助けは必要かもしれませんが、1800mの距離も対応できていましたし、最後は良い脚を使ってくれました。今後については厩舎に戻ってからの具合を見て検討することになると思います」とのことだった。