*****2歳馬*****
【ラタンドレス】
(オカダスタッド)488kg。引き続き坂路1~2本を18~20秒ペース(週に2回は15~18秒ペース)のメニューで調整中です。ペース的に変わりはありませんが、同じラップでも以前より手応えよく走れており、パワーアップしているのを実感することができます。まだ幼さが残っており、精神的に不安定な面はありますが、徐々に集中して走れるようになってきました。着実に成長してきている様子なので、今後もこの調子で進めてさらなるレベルアップを目指します。
【フィオレンツァ】
(オカダスタッド)523kg。引き続き坂路1~2本を18~20秒ペース(週に2回は15~18秒ペース)のメニューで調整中です。北海道も暖かくなり、汗をかく量も増えてきましたが、青草を食んでいることもあって馬体にはさらに身が詰まってきた印象で充実期に入ってきました。調教時には物見をすることがありますが、今のペースでは物足りないとばかりに唸るような勢いで坂路を駆け上がっています。もう少し北海道で基礎を固めてから本州に送り出す予定です。
【オルレアンローズ】
(オカダスタッド)490kg。引き続き坂路1~2本を18~20秒ペース(週に2回は15~18秒ペース)のメニューで調整中です。遅生まれということもあって成長を阻害しないように進めてきましたが、必要な筋肉が備わってきていることもあってさらにメリハリのある体付きになってきました。走りにも豪快さが増しており、楽々と坂路を駆け上がっているようにグンと上向いてきた手応えを感じています。この調子で乗り込みを続け、小野町への移動に備える予定です。
【レッドアヴァンセ】
(ノーザンファーム空港)ダク500m、キャンター2500m、週3回900m坂路(F17)。馬体重452キロ。
この中間から坂路調整を再開しています。まだ始めて間もないですが、体調面は問題ないですし、体も減らすことなく順調ですね。まだ芯からしっかりしきっていないところはありますが、体が増えて以前よりも力強さは増しています。走りは安定していますし、乗り味や動き自体は以前から良いモノを持っているという評価ですから、全体に芯が入ってくればまた一段とレベルアップしてくれると思います。夏を越してグッと変わってきそうなイメージです。
【レッドイグニス】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線1000m。馬体重473キロ。
この中間、常歩、キャンター調整を経て直線入りも再開しています。まだ馬が気分よく走れる感じでゆったりとしたペースですが、歩様に違和感は見せていません。様子を見ながらになりますが、徐々に調教負荷を強めていきます。
【レッドバルトーク】
(ノーザンファーム空港)週2回900m坂路2本(ハロン17~16秒)、トレッドミル、フラットワーク。馬体重450キロ。
この中間も前回同様のメニューで順調に調整されています。坂路主体に乗り進めても体を減らすことはないですし、体調面は問題ないですね。心身ともに大きく変わったという点はないのですが、それでも肉付きなどは徐々に良化傾向にありますし、全体的に見れば着実な良化を示しています。父の産駒らしくピリッとした気性の持ち主ですが、今のところそれが悪さをすることはないですし、ほどよい気合乗りで前向きに坂路を上がっていますよ。走りは相変わらず軽さがあってやはり芝に合いそう。気は早いですが、広いコースでのびのびと走らせたら切れそうだなと思いますね。
【レッドミモザ】
(ノーザンファーム空港)キャンター3000m、週4回900m坂路2本(ハロン17秒)。馬体重462キロ。
この中間も前回同様のメニューです。大きな変化こそありませんが、とにかく順調にきていますね。体は増えていますが、それでいて締まるところ付くべきところのメリハリがついてきましたし、体のバランスが整うことで前だけでなくトモを使った走りができるようになってきています。気持ちも前向きで集中して走ることができていますし、現状目立った課題もないですから、あとはひたすら日々の鍛錬を重ねていくことが一番かと思います。性格も良い馬なので普段から扱いやすい馬ですよ。
【レッドゼルク】
(ノーザンファーム空港)ここまで順調に乗り込みを消化してきましたが、先週末辺りから左前の運びに若干の硬さが見られるので、週3回乗っていた坂路を週1回にして様子を見ています。週3回の坂路でハロン15秒のところを重ねてきたので、ちょうど疲れも溜まる頃でしょうからその影響もあるでしょう。調教を休むほどの症状ではありませんし、様子を見ながら緩めない程度に乗っていきます。そろそろ移動を視野にという話も出ていたので休まず乗ってきましたが、少し楽をさせるにはちょうど良い頃合いかもしれません。硬さが解消したら再びペースを戻す予定でいます。
【ディアスプマンテ】
引き続き直線ダートコース1本17-16中心の調整。担当者は「変わりなく順調にきており、直線コースでじっくりと乗り込んでいます。乗り込みつつ落ち着きは出てきましたが、もう少し腰に力を付けていきたいところ。体力強化に励みたいと思います」とのこと。5月29日現在の馬体重は450キロ。
【ボーンレガシー】
直線ダートコース1本中心の調整。担当者は「常時直線コースで17-16を消化し、この中間から週2回周回外回りコースから3ハロン45秒のメニューを乗り出しています。筋力強化されて、終いまでフォームが乱れずにしっかり動けるようになってきました。ここから更に乗り進めていきます。移動の態勢が整うのもそう遠く無さそうです」とのこと。5月29日現在の馬体重528キロ。
【アスペングローの2013】
ノーザンファーム空港牧場にて着地検疫中。5月29日、担当者の話では「引き続き坂路で17-17をじっくり乗り込んでいます。体調面も問題なく、検疫期間が明けるまでしっかり乗り込みます」とのこと。5月29日現在の馬体重は499キロ。
*****3歳馬*****
【グランビスキュイ】
(信楽牧場)「現在は周回800mのダートコースをダク1600m、キャンター2400m(16~20秒ペース)のメニューで調整しています。馬房内でも馬場での運動時でもおとなしく、変な悪さもしない素直な性格をしていますね。馬体、脚元にも全く不安はありませんので、このまま順調にペースアップしていけそうです。昨日、松永調教師が現状の確認に訪れた際に、騎乗せずに引っ張ってゲートを通してみましたが、問題ありませんでした。まだ太めに映りますし基礎体力が不足しているようなので、ペースを上げつつ乗り込み量も増やしていきます。変わってきそうな印象を受けますよ」(担当者)
【グランノーヴァ】
現在は馬場1~2周と坂路1~2本を18~20秒ペース(週に2回は13~15秒ペース)のメニューで調整中です。ペースを上げて乗り込んでいますが、脚元の状態に変わりはなく、順調に乗り進めることができています。まだ良化の余地は残していますが、未勝利馬ということもあり、この後は帰厩に備えてノルマンディーファーム小野町で調整することになりました。本日5/29(金)北海道を出発しており、明日5/30(土)に小野町へ到着する予定です。
【エンパイアライン】
「現在は周回600mのダートコースとウッドチップコースを併用してダク1200m、キャンター1200~2400m、800mの坂路コース1本(20~24秒ペース)のメニューで調整しています。腰角の皮膚炎は治まりつつありますが、馬房内では少し元気がないように映ります。うるさい面を時折見せると松下調教師から聞いていますが、素振りもありませんので、疲労が抜け切れていないのかもしれません。乗り込み量をキープしながら、しっかりと状態判断したいと思います」(担当者)
【シンラバンショウ】
ノーザンファーム空港牧場で調整中。5月29日、牧場担当者は「引き続きウォーキングマシン調整で馬体を回復させています。疲れが取れて馬体も増えてきましたし、そろそろトレッドミル調整や騎乗を再開したいと思っています。早ければ今週末にも跨がれるかもしれません」とのこと。5月29日現在の馬体集は424キロ。
*****4歳馬*****
【ラテラルアーク】
「今日は装鞍所やパドックでも馬っ気がキツかったとのことでしたが、馬場入場時にも興奮して、返し馬の際には終始馬っ毛を出していました。レースではゲートを上手く出ればハナを切ってもいいくらいの気持ちでいましたが、走る気がなくて最後方からに。直線も馬込みから鋭く脚を使って伸びてはいるが、まだ本気ではない感じ。以前よりも生ズルさが出ているし、本当に気難しい馬だが、それでもここまで走るんだから力は持っている。そういった精神面の幼さが抜けてくれば、もっと走ってくると思いますよ」(横山典弘騎手)
【ミルノワール】
5月30日(土)東京・4歳以上500万円以下(混・ダ2100m)に田中勝春騎手で出走。馬体重は前走より12キロ増の466キロ。メンコを着用し、少しうるさいところを見せながらパドックに登場。12キロ増もまだ増えて良さそうな体つき。厩務員の方へ顔を向けながら、時折頭を上下させながらの周回。元気は見せているものの、気配は今一つに見える。騎手が跨がると、気合いが乗って馬場へ向かった。気合いを面に出しつつダートコースへ入ると、馬を落ち着かせてからスムーズに返し馬に入った。レースでは、好スタートから軽く促していき先団へ。2~3番手で1コーナーを通過し、2番手で2コーナーを通過して向こう正面へ。逃げ馬を見る形の2番手で向こう正面を進むが、3コーナーの手前から徐々にポジションが後退。気合いを入れつつ8~10番手で4コーナーを回り最後の直線に入るが、直線でも伸びきれず16着。レース後、田中勝春騎手は「良い位置で競馬はできていたと思いますが、3コーナーでは、自分からハミが取れないくらい手応えがなく、そのままゴールまでまわってくるのがやっとでした。久々に乗ったので分かりませんが、距離も少し長いのかも」とのコメント。
【ボーンレジェンド】
5月31日(日)東京・富嶽賞(4歳以上1000万円以下・混・ダ1400m)に柴山騎手で出走。馬体重は前走より2キロ増の484キロ。メンコ、リップネット(パドックのみ)を着用しパドックに登場。いつも通りやや入れ込み気味に小脚を使いながらの周回も、周回を重ねていくにつれて徐々に歩ける場面も増えてくる。馬っぷりや馬体の張り、毛ヅヤも良好で状態は良さそう。止まれの合図のあと、ジョッキーは跨がらずに列の最後方に移動して馬場へ。ダートコースに入ると、すぐに返し馬に入った。レースでは好スタートから出していき、ハナを伺うが外から来た馬の方が速く、控えて3~4番手からの競馬。徐々に加速して逃げ馬の直後まで上がっていき、4~6番手で4コーナーを回り最後の直線に入るが、直線に入ると徐々に後退してしまい16着。レース後、柴山騎手は「行ければハナへと思っていましたが、外から来た2頭も速く、あれ以上競っていってしまうと、東京の1400mは厳しくなってしまうので控えました。道中も砂を被るのを嫌がってしまい、直線に入る頃には馬が競馬をやめてしまいました。砂を被らない位置で競馬が出来ていれば、また違った結果だったと思うのですが…」とのコメント。また、田島調教師は「ゲート裏まで付いていきましたが、ゲートでは特に問題はありませんでした。パドックでも以前に比べると少し余裕が出てきましたし、その分というか今までに比べると楽にハナを取れなくなってしまいました。ここまでは変なプレッシャーを与えずにそうっとやってきましたが、今の雰囲気なら出ムチを入れるぐらいじゃないと駄目なのかもしれません。また、砂を被ると進んで行かない馬なので、再び加速した時に上手く外に出せれば良かったのですが、外の馬が壁になってしまい、そのうち馬自身に走る気がなくなってしまいました。今日は内枠が仇となってしまいました。このあとのことについては、厩舎に戻ってきた雰囲気を見てから判断しますが、福島か滞在競馬の函館で使いたいと考えています」とのことだった。