*****2歳馬*****

【タニノカリスの2013

(オカダスタッド)引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。さらに筋肉が発達して体に幅が出てきた印象で、フットワークもさらに力強くなってきました。体力も強化できているようで前進気勢に富んだ一面が表面化してきています。ここまでは理想的な調整をすることができていますが、成長力の豊かな一族の出身だけに今後の成長がとても楽しみです。


【チェリーラブの2013

(オカダスタッド)引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。まだ体を上手く使いきれていないように途上な感は否めませんが、ここまでの調整過程に狂いはありません。継続して乗り込んできたことで息遣いを含め、内面的な良化も伺えるようになってきました。現状でも素質は十分に感じさせるだけに今後のトレーニングによって理想の走りへと近づけていきたいと考えています。


【テンザンローズの2013

現在は坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。ここまで休むことなく乗り込んでいますが、堪えた様子は全くなく飼い葉も残すことなくしっかりと食べています。坂路では躍動感のある走りを見せており、進めるにつれて期待値は高まるばかりです。血統馬らしく奥行きを感じさせる馬なので大事に育てていきたいと考えています。ペースアップに向けて下地は備わっているので、スピード調教ではどんな動きを見せるのか今からとても楽しみです。


【ズブロッカの2013

(ノルマンディーF)引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。ここまでの調整過程はすこぶる順調で心身ともにこれといった不安は見せていません。身のこなしが軽快で俊敏な動きを見せており、スピード感溢れるフットワークを駆使して登坂しています。ペースアップにも十分対応できそうな雰囲気ですが、もう少しは現状のペースで基礎をさらに強化させていく予定です。


【エリモピクシーの2013

(ノーザンファーム空港)先週までは坂路で週3回乗っていましたが、今週からは馬場でダク500m、キャンター2500mを乗って、坂路は週1回ハロン17~16秒で乗っています。馬体重は421キロ。まだトモ高ですし全体的な幅も出てきて欲しい現状ですが、この馬はこれからどんどん変わってきそうです。今の段階でもキャンターではバネを感じますし、長めのキャンターでしっかり体をつくりながら成長をうながしていきたいですね。


【ルンバロッカの2013

(社台ファーム)引き続きウォーキングマシンとパドック放牧で経過を観察しています。今のところ歩様の方は問題ありません。肩のボーンシストということで過去の症例は少ないのですが、四肢に比べると関節自体は小さいので、症状の度合いとしては軽度という見解です。筋肉に覆われている箇所なので、今後の筋肉の成長に伴い、患部をカバーしてくれる可能性もあるとのことです。いずれにしても、いま見切り発車で進めることはできませんので、ある程度時間をかけて進めていく必要があります。今後は徐々にマシンの時間を増やし、それを一定期間続けて問題なければ次のステップへといった形で段階を踏みながら進めていきたいと考えています。


【フサイチミニヨンの2013

(ノーザンファーム空港)引き続き週2回900m坂路を2本。ハロン17~16秒のメニューを続けています。気性的にカリカリしたところがあるのでもう少しじっくり構えてほしいところはありますが、この荒さが父の産駒の良さでもあると思うので、一概にどちらが良いとも言えないところはありますね。体の方は徐々にではありますが厚みが出てきていますし、坂路でも踏ん張りが利くようになってきています。早期からというタイプではないと思うので、じっくり良い点を伸ばしてやりたいと思っていますが、今の時点でも走りは軽くしなや。身のこなしが柔らかいんですよね。馬体重441キロ。これでもだいぶ成長しましたが、もっと増えてくると思います。暖かくなって夏を越した時に体の成長と動きの良さがマッチしたら楽しみな馬になると思っています。


【フラワーパークの2013

(ノーザンファーム空港)引き続き週4回900m坂路を2本、ハロン17秒で乗っています。大きな変化はありませんが順調ですよ。今は反復練習で体の使い方やハミの受け方を学ばせ、体力面の強化としっかりとした体を作っていく時期ですからね。この子はまだトモばかり目立つようなところもありますし、そういう意味でも成長を促しながらじっくり進めていければと考えています。先日はお兄さんが重賞ウイナーの仲間入りを果たしましたが、あの馬にしてもお母さんにしてもデビューは遅めでしたから。でもポテンシャルは相当な血筋です。それをどう引き出してやるかが重要ですね。この馬に合ったメニューで素質を引き出してあげられるよう鍛錬を重ねていきます。


【サセッティの2013

(ノーザンファーム空港)引き続き週3回900m坂路を2本、ハロン20~16秒のペースで乗っています。この中間、大きな変化はありませんが、乗りながらトモもしっかりしてきましたし、見た目にも以前とは比べ物にならないくらい厚みが出てきています。乗りながら体も494キロまで増えてきましたね。性格的にも問題なく真面目に稽古に取り組んでくれていますし、今後もしっかり乗り込んで体力強化を図っていきます。


*****3歳馬*****

【ファルブナイト】

「返し馬で跨った際に、右前脚の出が硬く感じました。スタートしてから前々につける作戦で押していきましたが、ハミを取らず、思うように進んでいきませんでした。右回りコースなので右手前主体で走り、疲れてくると左手前に替えるのですが、なかなか切り替わらないので、推進力が増しません。16001800mが適距離だと思います。全体的に硬い馬ですし、今週の小倉での追い切りではダートを苦にする感じはなかったので、滞在が可能であれば、小倉のダート1700m戦を使ってみてもいいかもしれません。いいものは持っていると思いますので、レース前半をリズム良くマイペースで運べば、前進は可能でしょう」(丸山元気騎手)


【グランノーヴァ】

(オカダスタッド)514kg。左前脚の患部は順調な回復を見せており、2/2(月)よりパドック放牧を開始しました。その後も患部の状態が落ち着いていることから2/9(月)からウォーキングマシンの運動を始めており、現在は午後に1時間ほど歩かせています。あと2週間ほど現状の生活を続け、その時の状態を元に騎乗開始のタイミングを探る予定です。


【エンパイアライン】

(ノルマンディーF小野町)505kg。現在は、馬場1周と坂路1本を1820秒ペースのメニューで調整しています。引き続き、体調面に不安はありませんし、飼い葉食いもよく、順調に調整が進められています。乗り込みを増やしながらも、馬体重が増えているのも良い傾向でしょう。今週末からペースの速いところを取り入れ、今月末~3月上旬の入厩を目標に進めていきます。


【レイナブランカ】

(ノルマンディーF小野町)439kg。現在は馬場1周と坂路12本を1718秒ペース(週に1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。馬体重は大きく変わっていませんが、調教の動きからは以前と別馬になった印象です。フットワークに力強さが増し、抑えが効く走りをしていますし、距離が延びても十分対応できそうです。今月末に入厩し、3月の中山か中京のレースを使えるように調整を進めていきます。


【オレンジブーケ】

2月14日(土)京都・ダ1400mにC.デムーロ騎手でデビュー。初出走の馬体重は476キロ。メンコを着用し、少し緊張気味にパドックへ登場。見た目、余裕のある体つき。周回を重ねていくとうるさいところを見せ始め途中から二人曳きになるが、すぐに落ち着き一人曳きに。気合い乗りも良く、元気一杯で状態自体は悪くなさそう。止まれの合図がかかると、騎手は跨らずに二人曳きになり馬場へ向かった。気合いを面に出しつつダートコースへ入ると、入れ込むことなくしっかりと行進してから反転し、抑え気味の返し馬に入った。レースでは、立ち遅れ気味のスタートから押していき中団やや後方からの競馬。12番手で3コーナーへ入るも、ポジションを下げてしまい15番手で4コーナーを回り直線へ向かうが、脚が上がりバテてしまい16着。レース後、C.デムーロ騎手は「スタートがいまひとつだったこともありますが、内枠で砂を被るとフワーっとしてしまいました。道中も少しずつ下がってしまい、直線でも反応できる余力がありませんでした。まだ重かったのかも…」とのこと。また、今野調教師は「道中で走りがバラバラになってしまい最後は付いていけなくなってしまいました。砂を被ったのも良くなかったようです。タイムは詰まってこなかったものの調教量は十分積んでいましたし、もう少しやれると思ったのですが。今回タイムオーバーで1ヶ月間出走出来ないため、いったん放牧に出し、乗り込んで立て直します」とのことだった。


*****4歳馬*****

【ロイヤルグラッセ】

(ノルマンディーF小野町)500kg。現在は、馬場1周と坂路12本を1820秒ペースのメニューで調整しています。この中間は電気針の治療などでケアしながら、これまでの連戦による疲れを取ることに専念していましたが、回復傾向が見られるため、馬場での乗り込みを開始しました。来週からペースアップをはかり、今月末の入厩を目標に調整していきます。


【クイーンズシアター】

2月15日(日)小倉・芝2000m(牝)に1キロ減の松若騎手で出走。馬体重は10キロ増の464キロ。メンコとチークピーシーズ着用。時折ごく軽く小脚を使うもイレ込みはなく、気合いを見せつつパドックを周回。10キロ増も太い感じはなく、体付きがしっかりした印象。厩務員を軽く引っ張り、力強い脚取りで歩いており具合いはとても良さそう。ジョッキーが跨ってもイレ込むことはなく気合いを表に出して馬場へ。小脚を使って芝コースに入り、促されるとスムーズなキャンターで返し馬を行った。レースでは、揃ったスタートから内の馬を見つつ先団に付け、無理なく4番手で1コーナーへ。向正面は3番手を進んでいたが、3コーナー辺りで脚色が鈍って中団まで後退し、直線でも伸びることができず12着。松若騎手は「脚質を考え先行するつもりで乗りました。ゲートも出てくれて二の脚も良く、好位に付けられ良い流れだと思ったのですが、向正面で早々に手応えが無くなり、肩ムチにも反応がありませんでした。芝のペースだと追走に手一杯だったようです。距離も少し長いのかもしれません。返し馬の感触からは具合自体はすごく良さそうだったのですが」とのコメント。安田調教師は「芝のペースが合わないようで、やはりダートでじっくり行かせるほうが合っているみたいです。ダートの1700や1800m戦で今後のレースを考えたいと思います」とのことだった。


*****5歳馬*****

【リボントリコロール】

2月15日(日)東京・4歳以上500万円以下(混・芝2400m)に横山典弘騎手で出走。馬体重は前走より6キロ増の448キロ。メンコ、シャドーロールを着用し、二人曳きでパドックに登場。小脚を使いながらの周回で、もう少し落ち着きが欲しいところだが、馬体の張りや毛ヅヤは良好でこの馬の力は出せそうな仕上がり。止まれの合図のあと、ジョッキーは跨がらずに馬場へ向かった。芝コースに入ると、ややテンションが高くすぐに返し馬に入った。レースではマズマズのスタートを切り、中団よりやや前目の位置につけて1コーナーへ。内目6番手で2コーナーを通過すると、折り合いをつけつつ向こう正面を進む。3コーナー辺りから徐々に馬群が密集し始め、7~8番手で4コーナーを回り最後の直線へ。直線に入ると、馬場の内目から抜け出してくるが、直線の半ばで外から脚を伸ばしてきた馬に交わされてしまう。坂を上がってきてから再び脚を伸ばしてくるが、2着まで。レース後、横山騎手は「久し振りにこの馬らしい競馬が出来ました。最後は少しヘロヘロになってしまいましたが、牝馬なのに牡馬相手にこの距離で良く頑張っていると思います」とのコメント。また、菊沢調教師は「乗り役には特に指示を出していませんでしたが、『中団より前目で競馬をして欲しいな』と思っていたところ、思っていた通りの競馬をしてくれて、やはりこの馬のことを良く知っているジョッキーだなと思いました。結果は2着でしたが、勝ち馬や3着だった馬も力がある馬ですから、それらを相手に良く頑張っていると思います。渋太い脚を使う馬で、1度は交わされた馬を、ゴール前では再び差を詰めてきましたし。今日は直線で目一杯走りましたので、このあとはしっかりとケアをしたいと思います。今後のことについては、少し様子を見てから決めたいと思います」とのことだった。