*****2歳馬*****

【タニノカリスの2013

(オカダスタッド)461kg。引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。ここまでの成長過程に申し分はなく、思い通りの成長を見せています。精神的に幼い面はありますが、坂路では自らハミを取って推進力溢れるフットワークを見せるなど、スタッフの評価も上昇してきている1頭です。肩回りや後肢には迫力のある筋肉が備わってきており、エンパイアメーカー産駒らしい体型になってきました。今後も基礎体力の構築に主眼を置いて進めていきます。


【チェリーラブの2013

(オカダスタッド)506kg。引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整しています。立ち写真では重たさを感じさせるかもしれませんが、動きは軽快でスピード感に富んだ走りを見せています。比較的早めの生まれですが、まだ腰高で伸びしろが多く残っているだけに今後の成長が楽しみでなりません。圧倒的なスピードを武器に活躍した全兄マイネルレーニアの育成時と似た部分も多いので、本馬にも兄譲りの豪快な活躍を見せてほしいと期待しています。


【テンザンローズの2013

(オカダスタッド)480kg。現在は坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。父の産駒は明け2歳馬が初年度でまだサンプルが少なく、傾向を掴みづらい面はありますが、本馬を見ていると日本の馬場にも対応できそうな印象を持たせます。動きに無駄がなく、キャンターの動きはとてもしなやかです。まだ随所に伸びしろを残しているだけに今後どういう成長を見せるのか楽しみでなりません。


【ズブロッカの2013

(ノルマンディーF451kg。引き続き坂路12本を2022秒のメニューで調整中です。走ることに対して前向きな性格ということもあって唸るような勢いで坂路を駆け上がっています。また、単走時よりも併せた時の方がその傾向が強くなるなど、前進気勢に富んだ気性は好印象です。肩回りや後肢には良質な筋肉が備わってきており、理想的な進化を遂げています。これまでの成長過程から早期始動も可能なタイプと言えるでしょう。


【ルンバロッカの2013

(社台ファーム)マシン運動120分。馬体重450キロ。
この中間もマシン運動とパドック放牧を継続しています。マシン運動だけの現状では歩様は安定していますので、このままもうしばらく経過を見ることになります。申し訳ありませんが、お時間いただけますようお願いします。
獣医師の見解「発症が分かってから2週間経過し、今のところ歩様の方は落ち着いています。ただ、かといって見切り発車で騎乗運動を開始することはできませんので、もうしばらく経過を見る必要があります。ボーンシストの治療としてはコルチコステロイドを注入するものもありますが、本馬の場合は部位的にステロイドの注入は難しいように思います。楽をさせてから歩様は改善していますので、もうしばらく現行メニューで経過を見ながら、定期的に患部の状態を確認していく必要があります」

*****3歳馬*****

【ゼロレボルシオン】

◇内田騎手のコメント
「今日はいいところを見せてくれましたし、競馬センスがありますね。ただ、テンションが上がってきそうな印象がありますので、そのあたりは注意が必要だと思います。今回は初めての競馬で我慢が利きましたが、問題はこの次。一度競馬を使ったことで、テンションがどうなってくるかでしょう。取りあえずは、あまりレース間隔を詰めて使わない方が良さそうです。」
◇尾関調教師のコメント
「新馬戦のあるうちにデビューできましたし、勝ち馬に離されたとはいえ、それなりの結果もついてきました。まずは良しとしたいです。ちゃんとゲートを出てくれたのですが、内の馬に寄られてやや位置取りを落とす格好に。あそこがスンナリであれば、3番手から楽に2着になれたのではないでしょうか。シンボリクリスエス産駒は2戦目でどう転ぶかが重要なポイントです。パドックでは2人曳きでチャカチャカ、返し馬でもピリピリ。今回は我慢が利いていましたが、次も同じようなテンションで競馬ができるかどうか、そこがカギとなってきます。」


◇尾関調教師のコメント

「牧場の段階ではボーンシストなど色々あり、結果としてここまで時間がかかりましたが、2歳時に我慢をしたのが良かったのか、トレセン入厩以降は順調で何とかデビューに直結させることができそうです。今週の稽古も未経験の馬にしては動けていたと思います。」

◇前田助手のコメント

「ゲートは速いほうですし、好位につけるのもそう難しくはないはず。外めの枠からスーッとスピードに乗っていく感じがイイのかもしれません。シンボリクリスエス産駒は、最初のうちは気があるのにレースを使っていくと案外そうでもなくなる馬がいますので、デビュー後はその辺にも注視したいと思います。」


【グランビスキュイ】

(宮崎ステーブル)27日(火)にヘンダーソン式去勢手術をおこない、無事に成功しています。「手術翌日は休ませましたが、現在は宮崎ステーブルの施設内で並足を約20分、ゲート練習もすでに再開しています。ゲート練習は引き続き34人でチームを組んで取り組んでおり、様子を見ながら乗り込み量も増やしていくつもりです」(担当者)


【グランノーヴァ】

(オカダスタッド)引き続き舎飼のみの生活を続けています。左前脚の患部は順調に回復しており、早ければ来週にもパドック放牧を開始する予定です。普段は落ち着いて過ごすことができていますが、馬房から出す際にテンションが高くなることも考えられるので注意しながら接していきます。期待馬だけに見切り発車はせず、馬の状態を見ながら今後のプランを立てる予定です。


【エンパイアライン】

(ノルマンディーF小野町)500kg。先週21日(水)到着後からウォーキングマシン運動1時間を継続し、26日(月)より騎乗運動を開始、現在は馬場1周と坂路12本を1820秒ペースのメニューで調整しています。到着後は疲れた様子を見せていましたが、回復のスピードが思いのほか早く、馬体をふっくら見せ、馬体重も増えているので、馬場入りしました。本当にタフな馬で、疲れも抜けて体調面の不安はありませんし、リラックスもできています。2月末の帰厩を視野に調整していきます。


【レイナブランカ】

(ノルマンディーF小野町)440kg27日(火)にノルマンディーファーム小野町へ移動しました。現在は馬場1周と坂路1本のメニューで調整中です。若干輸送減りはありますが、数字ほど細くはありませんし、飼い食いも落ちていません。昨日までウォーキングマシン2時間のメニューで調整し、本日から馬場で乗り込みを開始しています。息遣いも良好で、脚元を含め馬体に問題はありませんので、状態を見ながらペースアップしていきます。


【レッドルヴァン】

(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター2400m20-20秒。馬体重502キロ。
担当スタッフ「今は飼葉もしっかり食べていて、体も大きくなって来ています。先週あたりは右に切れるような仕草を見せていましたが、今はそのあたりも少しずつ良くなっていますね。体も動かせるようになっていて、時々うるさいところも見せています。順調に乗り込んでいますよ」


【レッドアイヴァー】

(ミホ分場)マシン60分、ダク1200m、キャンター2400m20-20秒。馬体重477キロ。
担当スタッフ「ソエの方は押したりしても気にならないので、引き続き乗りながら固めて行きます。うるさいところも見せていないので、やはり以前に比べるとだいぶ成長して来た感じですね。この後も少しでも体がフックラするように乗っていきます」