*****1歳馬*****
【ヒシシルバーメイドの2013】
柔らかそうな筋肉が全身をまんべんなく覆う丸みを帯びた馬体は、今後トモや肩が発達して力強さとスピードに磨きがかかってきそうな気配を示しています。こうした現在の体のつくりや全体のバランス、毛色や表情までも1歳時の父の姿に瓜ふたつだとスタッフの間では話題になっており、オープン馬を含めて中央での勝ち上がり馬を続々と輩出する母や偉大な祖母がいる血統背景からも、おのずと求めるものが大きくなってきます。全身を上手に使った伸びのあるフットワークはいかにも芝向きで、落ち着いた性格からは折り合いの不安もないと見え、マイルから中距離での活躍を見込んでいます。
*****2歳馬*****
【ファルブナイト】
(ノルマンディーF小野町)488kg。引き続き馬場1周と坂路2本(週に2回は1ハロン13~15秒ペース)のメニューで調整中です。オンとオフの切り替えができるタイプで周りにイレ込んでいる馬がいても自分を見失うようなことはなく、しっかりと調教に臨むことができています。週始めには清水英克調教師が状態の確認に訪れており、力強く成長した姿に目を細めていました。先々週には函館スプリントステークスをガルボで制し、先週は新馬勝ちを収めています。夏を迎えて勢いに乗る師の元で本馬にも活躍を期待したいところです。
【ハラペーニョペパー】
現在はダク1200m、キャンター1200m、直線コース1~2本(17-16)中心に、15-14ペースも乗り込んでおり順調。7月4日、加用調教師から「具合が良いようなので札幌に入厩させる予定です。現時点では7月下旬の検疫に申し込むつもりでおり、検疫が取れればそのタイミングで入厩させます」との連絡が入った。6月25日現在の馬体重は477キロ。
【ルーチェスプマンテ】
4日、小島調教師は「今朝、早速跨がってみましたが、個人的な感触としてはお母さんのクィーンスプマンテを思い出させる乗り味でした。重苦しさがなく軽い走りをする馬なので、芝向きかなという印象です。尻尾が曲がっている馬なのでこの辺りがどうなのかなと思っていましたが、全く気になりませんでした。今日は角馬場のみでしたが、テンションも落ち着いていましたし、今のところは問題ありません。昨日到着してからも落ち着いていたようですし、今日の運動もうるさいところは見せませんでしたが、担当者に聞くと『少し寂しがるところがあります』とのことです。まずはゲート試験の合格を目指しますが、そのあと進めていくかどうかは試験後のテンション面や体力的なところを見て判断したいと考えています」とのこと。
*****3歳馬*****
【モンシェル】
(オカダスタッド)399kg。引き続き坂路1~2本(週に2回は1ハロン14~15秒ペース)のメニューで調整中です。順調に乗り込むことができており、体調面は安定しています。今週の函館競馬場の検疫が確保できないため札幌競馬場に入厩させることも検討しましたが、滞在で競馬に向かいたいことから来週の検疫で函館に入厩することになりました。同開催の最終週での出走を予定していますが、番組については馬場状態と天候を考慮しながら決める予定です。
【レッドリベリオン】
(ムラセファーム)マシン60分、ハッキング10分、ダクとキャンター2800mワンセットを、インターバルを挟んで2セット乗る。
担当スタッフ「暑くなって来ましたが、バテるような事も無く、しっかり乗り込んでいます。体重こそ大きく増えてはいませんが、全体的に体もしっかりしているので、この後も集中して走れるように進めて行きます」
【レッドメテオ】
(ドリームファーム→二ノ宮厩舎)来週、美浦トレセンに入厩予定となりました。
今週も変わらず順調です。入厩予定は延びましたが、その分うちで15-15を消化して体をつくっています。呼吸の荒さはありますが走りに支障が出るほどではなく、これは以前も同様のもので不安に繋がるものとは捉えていません。動きに不満もないですし、急ピッチに乗ってきて送り出しの態勢は整っています。来週の移動予定となりましたので、最後までしっかりケアしていきます。
【レインオーバー】
7月6日(日)函館・芝2000mにN.ローウィラー騎手で出走。馬体重は18キロ減の432キロ。ヴァイザー、クロスノーズバンドを着用しパドックに登場。大幅な馬体重減でさすがに腹回りはスッキリ見せているが、テンション面は落ち着いている。時折頭を上げたりしているが抑えは効いており、歩様もスムーズ。止まれの合図のあと、ジョッキーが跨がっても同様の雰囲気のまま馬場へ向かった。芝コースに入り促されると、スムーズに駆け出していった。レースでは、出遅れてしまい最後方からの競馬。道中は終始最後方を進み、徐々に前との差を詰めながら内目8~11番手で4コーナーを回り最後の直線へ。直線の半ば過ぎで最内から馬場の真ん中に進路を取ると、しっかりと脚を伸ばすも6着まで。レース後、ローウィラー騎手は「出遅れてしまい後方からの競馬になってしまいました。直線に入ってからの伸び脚は良かったですし、最後はあともう少しのところまできていましたので、出遅れさえなければ5着以内にこれていたと思います」とのコメント。
【ボーンレジェンド】
6日、田島調教師は「昨日無事に札幌競馬場に到着しています。今日は軽く体を動かす程度に留めており、全休日を挟んで火曜日から出走に向けての調整と、ゲート練習を行っていきたいと思います」とのこと。
【クイーンズシアター】
6月21日・函館・ダ1700m(牝)に出走し3着。中間の飼喰いも良く、中1週で7月6日(日)函館・ダ1700m(牝)に勝浦騎手で出走。馬体重は前走より2キロ増の458キロ。メンコ、ブリンカーを着用しパドックに登場。前回と同様に小刻みに首を上下に振りながら、マイペースでパドックを周回。中1週も馬体は維持しており、硬さも見られず状態は悪くなさそう。周回を重ねていくと、少しピリピリしてきた様子で時折小脚を使うことも。止まれの合図のあと、ジョッキーが跨がると2人曳きになり、馬場へ向かった。芝コースを横切りダートコースに入ると、すぐに駆け出していった。レースでは、若干出負けして後方からの競馬になってしまい、8番手で1~2コーナーを通過し向こう正面へ。向こう正面の中間辺りから徐々に上がっていくと、4~5番手で3コーナーを通過し、3番手で4コーナーを回り最後の直線へ。直線でもジワジワと脚を伸ばすが、最後は前と同じ脚色になってしまい3着。レース後、勝浦騎手は「今日は前に行くつもりだったのですが、若干スタートが遅れてしまい、さらに出たあとも外から寄られてしまって位置取りが悪くなってしまいました。それならと向こう正面から上がっていくことにしましたが、実際手応え良く上がっていけましたし、4コーナー手前までの感触から『いけるかな』と思ったのですが、直線に入ると前回と同じような感じで伸びきれませんでした。今日のような展開になっても大きく崩れることはありませんでしたし、あともう少しだと思います。今日もゲートを出てから自分で進んでいこうというところがありませんでしたので、もっと前向きさが出てきてくれると良いのですが」とのコメント。また、安田調教師は「スタートが遅れてしまい、さらに寄られて後ろからの競馬になってしまいました。向こう正面から上がっていく感じは良かったのですが、直線に入るといつもと同じような感じになってしまいました。このあとは11日(金)に札幌競馬場に移動し、札幌開催の1週目から使っていきたいと考えています」とのことだった。
*****4歳馬*****
【グレイスフルデイズ】
7月5日(土)中京・御在所特別(芝1600m)に酒井騎手で出走。馬体重は6キロ減の488キロ。二重のメンコを着用。落ち着いた様子でパドックに登場。時折物見をしていたが、前走より大分ピリッとした雰囲気で、馬体も多少絞れて状態は良さそう。止まれの合図でメンコを一枚外し耳を出してレースへ。ジョッキーが跨がってもイレ込むことなく馬場に向かい、馬場に入ってすぐ促されるとスムーズなキャンターで返し馬を行った。揃ったスタートから手を動かしつつ先行争いに加わり5番手からの競馬。4~6番手で3~4コーナーを周り直線へ向かうと、ジワジワと伸びていたものの、直線半ばで手応えが怪しくなってしまい11着。レース後、酒井騎手は「気合いを付けてポジションを取りにいってあの位置から。競馬自体は上手に出来ていましたし、直線に向いて外から来られた時にも、外に張りつつ良い形で追い出しにかかれたのですが、そこからの反応が案外でした。去勢後、変に落ち着きすぎている面があるのかもしれません。調教では動いていますし、そのぐらい動いてくれればもっとやれるはずなのですが」とのコメント。
*****5歳馬*****
【サイレントクロップ】
7月5日(土)函館・かもめ島特別(牝・芝1800m)に横山和生騎手で出走。馬体重は2キロ増の526キロ。シャドウロールを着用しパドックに登場。元気いっぱいの歩様で程よい気合い乗りで引き続き状態は良さそう。レースでは、頭を下げた時にゲートが開き伸び上がり気味のスタートとなってしまい、タイミングが合わず後方からの競馬。10番手のインで1コーナーへ入るとコーナーワークで9番手に上がり向こう正面へ。3コーナーから徐々に外目を上がっていき7~8番手で4コーナーを周り直線へ向かうと、ジワジワと伸びてきて5着。レース後、横山和生騎手は「伸び上がり気味のスタートとなってしまい、無理せずその位置から競馬をさせました。5着ではありましたが、終いもジワジワと伸びてきてくれましたし、こういう競馬をできたのは収穫だったと思います。気分よく走れれば、後ろからの競馬になっても力を出せそうです」とのコメント。また国枝調教師は「クラスが上がってからは先手が取れても結果が出せていなかったので、今日はある程度控えさせるつもりでいましたが、たまたまああいったスタートになり自然と後方からの競馬になってくれました。後ろからでも結果を出せたように、こういった競馬ができればこのクラスでもやっていけそうです。具合を見て引き続きの出走を考えていきたいと思います」とのこと。