*****2歳馬*****
【グランビスキュイ】
(ノルマンディーF)477kg。引き続き馬場1周と坂路2本を17~18秒ペース(週2回は13~15秒ペース)のメニューを消化しています。緩さは残っているものの、全体的に幼さが抜け、一連の乗り込みの成果が現れてきている印象です。依然として馬産地では産駒の評価が高いエンパイアメーカーですが、本馬が父の名をさらに高める走りを見せてくれるでしょう。今後もトレーニングを重ねていくことでさらなる充実を図っていきたいと思います。
【ルグランパントル】
(ノルマンディーF)481kg。引き続き馬場1周と坂路2本を17~18秒ペース(週2回は13~15秒ペース)のメニューで順調に調整され、この後は入厩に備えて福島県のノルマンディーファーム小野町に移動することになり、明日16日に北海道を出発することになりました。移動後は環境に慣らしながら長距離輸送の疲れを取り、入厩に向けてしっかりと乗り込んでいきます。スピード調教をコンスタントにおこなってきましたが、堪えた様子はなく必要な体力が着実に備わってきた印象で、今からデビューを迎えるのがとても楽しみです。
【グランノーヴァ】
(ノルマンディーF)488kg。軽めの騎乗をおこなっていましたが、再び両前脚の球節部に腫れが見られたことから、今週よりウォーキングマシンの運動をおこなっています。今後も適切なケアを施し、患部の回復を主眼に置いて進める予定です。体付きを見ても、成長の跡が見て取れるだけにもどかしさはありますが、不安を解消させてから騎乗を再開したいと考えています。
【エンパイアライン】
(ノルマンディーF)472kg。右後肢の外傷が完治したことから、今週から騎乗を開始しました。現在は馬場1周と坂路2本を18~20秒ペースのメニューを消化しています。牝馬にしては飼葉喰いが良く、背が伸びて一回り大きく見せるようになってきました。走りを見ても、ブランクを感じさせることはありません。秋を見据え、慌てることなく馬に合わせた負荷を掛けていきます。
【レッドオルバース】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1~2本(1000m)。馬体重484キロ。
直線ダート走路をハロン17~16秒のメニューを消化しています。やや力任せな面はありますが、徐々に加速力が増してきてスピード能力に磨きが掛かってきた印象です。相変わらず走りに対して前向きで溌剌とした動きを見せてくれています。現行メニューでは物足りない印象になってきたので、速めの調教も取り入れていきます。
【レッドルヴァン】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1~2本(1000m)。馬体重490キロ。
直線ダートでハロン17~16秒を通常メニューとして、週3回は周回外回りコースから3F44~43秒で乗られています。稽古では真面目に走るようになっていましたが、最近は普段の所作から常識に掛かってきて、競走馬としての自覚も出てきたようですね。動きも変わらず軽快ですし、特に不安な点もありません。この調子でいけば、夏移動から秋初っ端デビューがイメージできますね。師とも相談して方針を検討していきます。
【レッドシェダル】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1~2本(1000m)。馬体重455キロ。
直線ダート走路で常時ハロン17~16秒を消化し、週2回程度は2本乗りでハロン15~14秒のメニューもこなしています。メニュー強化以降も順調に来ていますし、動きの方も変わらず良好ですよ。少し偏屈なところはありますが、この性格はこの牝系特有のもので、特に心配はしていません。むしろ牝系の資質を受け継いでいることが分かって、良い方に出るのではと期待が高まっています。
【レッドアイヴァー】
(ミホ分場)マシン60分、ダク1600m。馬体重485キロ。
担当スタッフ「こちらに入厩してからここまでゆっくり進めて来て、徐々に良くなって来ています。今週からダクで乗り始めましたが、歩様もしっかりしているので、この後も様子を見ながら徐々にペースを上げて行く予定です。飼葉もしっかり食べていて、毛艶も良く、体調面は問題ありません」
【ハラペーニョペパー】
引き続き直線ダートコース1本(17-16)中心に、ハロン15-14ペースを消化しており順調。担当者の話では「15秒を切るペースを乗り出した後も馬体細化はなく、良い感じに仕上がってきている印象です。焦るタイプではないですが、加用調教師とも相談の上、今後の方針を決めたいと思います」とのこと。5月14日現在の馬体重は488キロ。
【オレンジブーケ】
砂のぼり発症で一息入れた後、順調にペースアップしており、現在は直線ダートコース1本(17-16)中心に、週3回は2本登坂しており順調。担当者の話では「2本乗る日の2本目は15-14ペースを消化しています。ペースを上げた後も問題はなく仕上がりは良好です。調教師も『態勢が整うようなら栗東入りを』という希望があるようなので、このまま乗り込み、状態を見て移動を検討します」とのこと。5月14日現在の馬体重は488キロ。
【ルーチェスプマンテ】
体調面も落ち着き、4月末より直線コース入りして調整中。現在はダク1200m、キャンター1200m、直線1本(17-16)中心の調整。担当者の話では「直線入りした後も問題はなく、状態を見ながら進めていきます。この中間は疝痛も見られませんし体調面は安定しています」とのこと。5月14日現在の馬体重は495キロ。
【シンラバンショウ】
徐々にペースアップしており、週3回坂路入りし、坂路1本16-16中心の調整。5月16日、担当者は「順調に乗り込んでいます。16-16ペースを乗り出した後も問題はなく、ペースが上がったところで気持ちも乗ってきて、前向きさが出てきた感じです。先日、来場した新開調教師も現状に満足な様子でしたし、移動についてはもう少し進めた段階で判断したいと思っています。ここにきて馬体も増えており好調です」とのこと。5月16日現在の馬体重は427キロ。
【グリーンアモーレ】
徐々にペースアップ中。現在は周回コースでキャンター3200m(25~22秒程度)中心に、週1回、坂路1本17-15ペースを乗り込んでおり順調。場長の話では「大分体力も付き、週1回コンスタントに17~15秒ペースの調整を消化しています。ペースを上げた後に馬体が増えているのは良い傾向ですし、背が伸びたためなのか、大幅な馬体増でも体はすっきり見せています。良い感じで仕上がってきているので、産地馬体検査を受け、早期始動を目指す方向で進めています」とのこと。8日、小笠調教師は「順調に調整が進んでいるようなので、6月半ばの産地馬体検査を受検させることも考えたいと思います」とのこと。5月14日の馬体重は438キロ。
*****3歳馬*****
【ラテラルアーク】
14日に坂路コースで4ハロンから併せ、55.0-39.7-25.9-13.2を一杯に追い切りました。「馬場が悪いから全体の時計はかかりましたが、ステッキに反応して終いまでしっかり伸びていたし、雰囲気も少しづつ良くなってきています。ディープスカイの産駒はダートでも走れていますが、この馬はフットワークや爪の形からやはり芝向きの適性に思えますね。もう少し気持ちに前向きさが出てくれば理想的ですが、以前と比べれば随分と成長が感じられるし、順調に乗り進めることができていますよ」(昆 貢 調教師)
【レッドリベリオン】
5月17日レース後コメント 三浦騎手「前走はパドックでチャカチャカし過ぎて、レース前に体力を消耗していましたが、今日はチャカチャカするのは変わりませんが、返し馬を含め落ち着いてレースを迎えられました。距離を短縮しましたが、ペースが速くなかったので焦らずに道中は運べたと思います。揉まれてイライラさせて気分悪く走らせたくないので、直線では外に回しました。バテてもいなく、最後まで脚は使えているんですけどね・・・。中山と違い、広い東京コースではゆったり走れるので、もう少し距離があっても良さそうです。以前よりゴールまで気持ちが切れずに走る事が出来たのは収穫だと思います」
(戸田厩舎)厩舎周りを曳き運動。攻め厩務員「昨日追い切ったので、今日は曳き運動での調整でした。運動始めはチャカチャカしたところを見せていましたが、周回を重ねるごとに落ち着いて歩けていました。出掛けの歩様もしっかりしていて、硬さもありませんね。今回は帰厩してからじっくり乗り込んで来られたのもあって、以前より芯がしっかりして来た印象です。追い切るごとにフットワークも素軽くなって、良い状態になったので、結果を出したいですね」
(戸田厩舎)角馬場で運動後、ウッドコースで追い切り。
5/14(水) ウッド
内レッドリベリオン 69.5-53.1-38.7-13.1 強め
外カウウェラ 69.8-53.4-39.0-13.1 一杯
三浦騎手「今日はいつものように角馬場で体をほぐしてから、ウッドコースで追い切りました。以前ウッドで追い切った時には馬があたふたしている感じがありましたが、今日はそういったところも無く、スムーズに動けていましたね。トモの踏み込みが甘い馬なので最後は勢いをつけて行きましたが、先週終いをビッシリやった事もあって、最後まで良い脚を使ってくれていましたよ。僕自身が無理に追ったわけではないですし、馬がしっかり動けている証拠だと思います。追い切りを重ねるごとに良くなっていますし、良い状態でレースを迎えられそうです」
戸田調教師「元々、ウッドコースではそこまで動けるタイプではなかったのですが、帰厩してから三浦騎手に3週続けて追い切りに乗ってもらったことで態勢は整いました。能力はあるはずなので、集中して走って来られれば十分チャンスはありますよ」
【レッドメテオ】
(ドリームファーム分場)引き続きパドック放牧で療養中です。3歳馬だけに時期的なことはありますが、馬の状態を考えると、いま焦って良いことはないですから、いまは辛抱強く治癒を待ちたいと思います。そのためにももうしばらくはパドック放牧のみになりますね。内視鏡を入れるのももう少し先になります。馬はいたって元気で問題ありません。パドックではのんびり過ごしています。
【レインオーバー】
14日、堀調教師は「本日状態を確認してきました。馬体の戻りがまだ今ひとつという感じではありますが、再来週ぐらいの帰厩を考えています」とのこと。
【ミルノワール】
5月8日美浦TCに帰厩。5月14日、宗像調教師は「本日坂路で15-15を行っています。まだ具体的な目標は立てていませんが、2~3週間後ぐらいには態勢が整うのではと思っています。週末と来週の動きを見て、具体的なところを決めたいと考えています」とのこと。
【アースコネクター】
5月18日(日)東京・青竜ステークス(OP・ダ1600m)に蛯名騎手で出走。馬体重は4キロ減の484キロ。メンコを着用しパドックに登場。時折うるさいところを見せるが周回を重ねていくと落ち着いてくる。少し出走間隔が開いての馬体減も、細い感じはなく、状態は悪くなさそう。止まれの合図の後、ジョッキーは跨らずに先入れで馬場へ向かった。ダートコース入場時も入れ込んだ感じはなく、直ぐに馬場の外目をスムーズに駆け出して行った。レースでは、揃ったスタートも、芝とダートの切れ目でジャンプしてしまい、先頭集団を見る形の7番手で3コーナーへ。徐々に馬を外目に持ち出し6番手で4コーナーを周り直線へ向かうと、一度は三番手まで上がったものの、最後は脚色が鈍ってしまい7着。レース後、蛯名騎手は「芝とダートの切れ目でジャンプすると聞いていました。前に馬がいたので跳ばないかと思いましたが、やはりジャンプしてしまいました。そこで少しスピードが落ちたこともありますが、思っていた以上に行きっ振りがよくありませんでした。前に馬を置いての競馬になりましたが、道中はスムーズに流れに乗れていたと思います。前半無理をさせなかったので、最後は弾けるかと思いましたが、思ったほど弾けてくれず最後は脚色が一緒になってしまいました。ただ控える競馬ができるのであれば、それを教えていった方が、この馬のためになるかもしれません」とのコメント。また和田調教師は「前走は流れに乗れず競馬になりませんでしたが、今日は前で競馬ができなかった割に流れに乗れていました。レース後の具合を見て、今後の予定を考えたいと思います」とのこと。