*****2歳馬*****
【グランビスキュイ】
476kg。引き続き坂路2本のメニューを消化しています。徐々にペース上げて乗り込んでいますが、へこたれるようなことは一切なく、体力が備わってきた印象です。ここまで理想的な進化を遂げており、訪れた松永昌博調教師からも「以前よりも大きくなって随分と逞しくなりました。順調にこれているようですし、早めのデビューも検討していきたいですね」と、成長ぶりに目を細めていました。今後も適切な負荷を掛けて鍛え上げていきます。
【ルグランパントル】
476kg。引き続き坂路2本のメニューを消化しています。徐々にペースを上げて乗り込んでいることで活気が漲り、気温の上昇とともに動きに鋭さが増してきました。栗田博憲調教師も定期的に状態の確認に訪れており、「見る度に本当に良くなっているし、迫力が出てきました。この感じなら早めに始動することもできそうですね」と、クラシック戦線の有力候補であるイスラボニータや先日の東風ステークスを快勝したシャイニープリンスらを擁する名伯楽の期待値もさらに高まっている様子です。馬場状態も良くなってきているので、近々にペースアップを図ります。
【グランノーヴァ】
476kg。中間に右前脚の球節部に腫れが見られたことから、一旦はウォーキングマシンの運動にペースダウンしましたが、幸い症状は軽くすぐに騎乗を再開することができました。現在は坂路2本の調教をおこなっています。以前よりも必要な筋肉が備わり、ペース自体は上げていないものの迫力が高まってきた印象です。鞍上も「ガツンとくる手応えがありますし、高い能力を感じています」と、期待を掛けていました。暫くは現状のメニューでしっかりと乗り込んでいきます。
【エンパイアライン】
462kg。引き続き坂路2本のメニューを消化しています。ここまでの調整過程は至って順調です。気性はまだ幼い面を残していますが、着実に必要な筋肉が備わり、キャンターの動きは随分とパワフルになってきました。現状でも素質の高さを感じさせる走りを見せていますが、遅生まれでまだ成長の余地を残している段階なので今後も焦らずに調整し、競走生活の礎となる土台を築いていきたいと考えています。
【レッドオルバース】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1本(1000m)。馬体重473キロ。
担当スタッフ「直線ダート走路でハロン17~16秒のメニューを消化しています。スピードの乗りが良く乗り味も良い馬ですが、休みなく進めてきたことで、少しピリッとした面が出てきました。慎重にケアしながら走りに集中できるよう進めていきたいと思います。馬体は良い形に変わってきていますね。線の細さがなりを潜め、徐々に牡馬らしい重厚さが出てきています」
【レッドルヴァン】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1本(1000m)。馬体重482キロ。
担当スタッフ「直線ダートでハロン17~16秒、週2回2本登坂のメニューを組んでいます。とても順調ですね。負荷を高めても馬はへこたれていませんし、同時に以前に見せていた落ち着きのなさも解消してきました。動きも普通に良いです。ただ、まだたまに集中に欠ける面を見せることもあるので、その辺りは普段から気にかけていきたいですね。馬の格好もグンと格好よくなってきましたよ」
【レッドシェダル】
(社台ファーム)マシン運動60分、常歩3000m、ダク1200m、キャンター1200m、直線走路1本(1000m)。馬体重462キロ。
担当スタッフ「この中間も直線ダート走路でハロン17~16秒のメニューでしっかり乗り込んでいます。乗り込みに比例して、首さしから背中、腰にかけてのラインが良い感じに変わってきていますね。今の感じなら徐々に強めのメニューに移行しても問題ないと思います。精神的な成長も見られるので、ゲート練習も開始する予定です」
【レッドアイヴァー】
(下河辺牧場)キャンター3600~4200m、週2回坂路(ハロン20~15秒)。
この中間も長めキャンターと坂路調整のメニューです。週1回は15-15も取り入れていますが、変わらず軽いフットワークで上々の動きを見せています。馬自身にヤル気がありますし、いいものを秘めていますね。本番はこれから(さらに稽古がきつくなってから)ですが、この馬なら課題をクリアしてくれそうな気がしています。とにかく順調です。
*****3歳馬*****
【ラテラルアーク】
(信楽牧場)「現在はダート馬場でダク2000m、キャンター4000mを18秒ペース(週に2回は15-15)のメニューで調整しています。今週からはペースを上げて乗っていますが、運動量を増やしても脚元や状態面に不安なところは見られません。所々、集中力が途切れてフワッと気を抜く面があるため、併せ馬も行なっていますが、到着した当初と比べるとだいぶ解消してきた印象です。先日、昆調教師が来場して状態を確認され『体調も良さそうだし、あと2週間ほどで帰厩させたいと思います』と話されていました」(担当者)
【モンシェル】
(NF小野町)390kg。現在は馬場2~3周と坂路1本のメニューを消化しています。体重こそ微減していますが、緩めずに乗り込むことができており、体付きは到着時よりもふっくらとして良い雰囲気です。キビキビとした活気のある走りを見せており、態勢は整いました。福島開催での出走に向けて移動の打診をしており、来週の検疫で美浦に帰厩する予定です。
【次走予定】4/20(日)福島 3歳未勝利・牝(芝1800m)
【ロイヤルグラッセ】
(オカダスタッド)514kg。引き続きパドック放牧をおこなっています。背腰の状態は良化傾向にはあるものの不安は拭い去れておらず、運動を開始するにはまだ心もとない状況です。2ヶ月ほど運動を制限されている生活が続いていることもあり、調教中の馬が目に入るとテンションが上がるようになってきました。冷え込みが緩み、気温が上がってきたのでこれからの良化に期待したいところです。復帰後に結果を出せるよう慎重に接していきます。
【レッドメテオ】
(二ノ宮厩舎)北の角馬場で運動。
助手「使った後なので、昨日に引き続き角馬場での運動でした。乗っていてうるさくなるかなと思っていましたが、落ち着きもあり、程良い気合乗りで運動出来ていたと思います。歩様もしっかりとしていましたし、背腰が疲れているような感じもないですね。競馬のダメージもそこまで無いので、このまま次走に向けて進めて行けそうです」
【レッドリベリオン】
(ムラセファーム)マシン60分、ハッキング10分、ダクとキャンター2400mワンセットを、インターバルを挟んで2セット。
担当スタッフ「まだ前脚の張りは少し残っていますが、しっかりケアしながら、今は入厩に向けて乗り込んでいます。飼葉も食べていて、競馬の時よりは10キロ程増えています」
【ミルノワール】
3月6日からミホ分場にて調整中。27日、担当者は「現在はウォーキングマシーンと周回コースで2400mを20秒ぐらいのペースで乗っています。馬体面や脚元に問題はありませんが、今回は馬体重の方がなかなか戻ってきません。エサも時間を掛けながら少しずつ食べている感じで、バリバリ食べているわけではありません。どこかに悪いところがあるわけではありませんので、このまま調整を続けて行きますが、あとは体が戻り始めればと思います」とのこと。3月27日現在の馬体重は444キロ。
【クイーンズシアター】
3月30日(日)中京・ダ1800m(牝)に川田騎手で出走。馬体重は6キロ増の448キロ。メンコにチークピーシーズを着用し、落ち着いた様子でパドックに登場。馬体に太目感はなく、体をフックラと見せ状態は良さそう。風が強く、雨が降りしきる中、それを気にすることもなく、歩様に力強さもあり元気良く周回。周回を重ねると徐々に気合いも乗ってきて、ジョッキーが跨るとさらに気合いが乗り馬場へ向かった。ダートコースへ入ると、すぐに掛かることなくスムーズな返し馬に入った。レースでは、マズマズのスタートから先行争いに加わり3~4番手の外で1コーナーへ。そのまま3番手外目のポジションで流れに乗り向こう正面へ向かうが、勝ち馬に外を一気に捲られてしまい先頭からは少し離された4番手で4コーナーを周り直線へ向かうと、良い脚でしっかり伸びたものの2着まで。レース後、川田騎手は「今日のような馬場はあまり向いていませんが、そんな中良く頑張ってくれています。今の未勝利なら力は上だと思いますので、すぐにチャンスもくると思います」とのコメント。また安田調教師は「捲られてペースが上がった時に少し離されてしまいました。権利は取ってくれましたので、引き続き厩舎で調整して使っていければと思います」とのこと。
【リボントリコロール】
28日、菊沢調教師は「予定通り本日の検疫で帰厩しています。馬も元気にしており、明日から出走に向けて調整を開始します」とのこと。
*****4歳馬*****
【レッドマニッシュ】
(山元トレセン)担当スタッフ「今週は坂路で16-17を2本。来週から15-15を開始する予定で進めています。目標の新潟開催は5月3日からなので、ちょうど1ヶ月ほどありますし、今の感じで進めていければ問題ないかと思います。前回よりも体つきはいいですし、テンションも安定して脚元にも不安はありません。4月中旬頃の移動かと思うので、この調子でリズムよく乗り進めていきたいですね」
【レッドヴィーヴォ】
(山元トレセン)担当スタッフ「予定通り、今週の火曜日から坂路で15-15を開始しました。少しテンションが高いのは変わりませんが、順調に乗り進めていけていますし、今週の動きも問題ありませんでした。週末から14-14に移行と考えています。福島予定とのことでしたが、新潟へ切り替えるとのこと。状態面は問題ないですし、不安のある馬ではないので予定変更は特に気になりません。4月中旬頃に厩舎へ戻す感じかと思いますので、このまま進めて態勢を整えていくつもりです。順調にきていますよ」
【トゥルヴァーユ】
12月25日から松風馬事センターにて調整中。3月27日、担当者は「24日(月)までは角馬場でダク、長目のハッキングで様子をみていましたが、動きに全く問題はありませんでしたので、25日(火)から走路でキャンター調整を開始しました。まだ1600mを25秒ペースで軽目になりますが、このまま順調に行けば徐々にペースを上げていきたいと思います。馬体、脚元には問題はありませんので、今後は乗り込むにつれて筋肉が付いてくればと思います」とのこと。3月22日現在の馬体重は541キロ。
【アースゼウス】
右前膝の骨折のため、2月14日からセグチレーシングS(チバ)にて調整中。3月27日、担当者は「24日(月)にレントゲン検査を行ったところ、骨膜も出ていませんでしたし、順調に回復していました。獣医師から『少し進めてみて下さい』とのことでしたので、現在はウォーキングマシーンで30分の運動を開始しました。2~3週間続けて問題が無ければ60分に伸ばす予定です。跨がるのは早くても5月に入ってからになると思います」とのこと。3月26日現在の馬体重は514キロ。
【グレイスフルデイズ】
2月18日よりグリーンウッドTで調整中。現在は馬場コース2000m中心の調整。3月18日、西園調教師は「牧場で馬の様子を見てきましたが、骨折箇所はすっかり良くなっており、乗り出した後も問題は無さそうです。かなり太かったようですが、乗り出してから締まりも出てきて大分良くなってきていました。まだじっくり乗り込む必要はありそうですが、馬に合わせて進めてもらいます」とのこと。29日、西園調教師は「キコウはもう問題ありませんので、どんどん進めてもらいます」とのこと。
*****5歳馬*****
【サイレントクロップ】
3月23日(日)中山・鎌ヶ谷特別(牝・芝1800m)に吉田隼人騎手で出走し11着。27日からセグチレーシングS(イバラキ)にて調整中。29日、国枝調教師は「4月1日(火)の検疫で美浦TCに帰厩させる予定です。出られるのであれば、4月12日(土)中山・野島崎特別(牝・芝1800m)に向かいたいと思います」とのこと。