*****3歳馬*****
【ラテラルアーク】
(信楽牧場)「現在はダート馬場でダク2000m、キャンター3200mを16~17秒ペースのメニューで調整しています。促して行こうとしても反抗する面を見せるなど、普段の調教からも自我の強さを感じますね。周りに馬がいないと寂しくて嘶いたりと、まだ精神的にだいぶ幼さも残している印象です。引き続き、緩めることなく乗り込んでいきます」(担当者)
【モンシェル】
(NF小野町)392kg。現在は馬場3周と坂路1本のメニューを消化しています。リラックスして過ごせており、テンションが上がるようなことも少なくなってきました。それほど加減することなく調教を積めていますが、飼葉もこの馬としてはしっかりと食べており、少しでも体重が増えてきているのは良い傾向です。福島開催での出走を目標にしており、早ければ来週にも美浦に帰厩させることになりました。
【ロイヤルグラッセ】
(オカダスタッド)510kg。引き続きパドック放牧をおこなっています。到着時に比べると良化傾向にありますが、依然として背腰に疲れが感じられる状態です。当初の見込みよりも回復はスローですが、これから暖かくなるにつれて体も解れてくるので、しっかりと不安を解消させてから運動を開始することになっています。
【レッドメテオ】
3月22日レース後コメント 三浦騎手「ダート戦が初めてだったのもあって、砂を被ると嫌がる面がありました。4コーナー付近で外に逃げて行きそうだったので、外には出しませんでした。まだ競馬が分かっていないようなところはありますが、、折り合えるところもあったし、最後も脚を使ってくれています。能力はあるので、経験を積んでいけばチャンスは来ると思います」
二ノ宮調教師「道中は折り合えるところもありましたが、走りが伸びていましたね。その辺りを普段の稽古から改善したいと思います。権利も無いので、来週ドリームファームへ放牧に出す予定です」
【クロスソード】
3月22日(土)中京・ダ1800mに北村宏司騎手で出走。馬体重は前走より10キロ減の468キロ。耳覆い無しのメンコ、シャドーロールを着用しパドックに登場。目の前を歩いている馬が時折暴れていたものの、特に気にする素振りを見せることもなく、落ち着いた様子でパドックを周回。10キロ減も馬体が絞れたと言って良さそう。踏み込みも悪くなく、この馬の力は出せそう。止まれの合図のあと、ジョッキーが跨がっても同様の雰囲気のまま馬場へ向かった。気合いも乗ってダートコースに入ると、内ラチ沿いを宥めながら進み、反転し促されるとスムーズに返し馬に入った。レースでは、まずまずのスタートから行き脚もつき、7~8番手で1~2コーナーを通過し向こう正面へ。外目7番手の位置で向こう正面を進むが、3コーナーに入ると徐々に手が動き始め、7~9番手で4コーナーを回り直線に向かうが、伸び脚はなく15着。レース後、北村騎手は「上手にスタートが切れて流れには乗れていましたが、3コーナーで加速していくことが出来ず遅れを取る形になってしまいました。まだギアチェンジが上手く出来ていない感じです。最後は脚色も一緒になりましたが、もう少し前につけても良かったかもしれません」とのこと。また、黒岩調教師は「スタートから向こう正面までは上手く流れに乗れていましたが、今日は3コーナーで少し窮屈になってしまい、一緒に上がっていけませんでした。器用さに欠ける馬なので、スムーズにいかないと脆さが出てしまいます。大分引っ掛かる面も解消されてきましたので、次のレースでは前半からある程度出していって、前目の位置で自分の競馬に持ち込む形の競馬をさせたいと思います。レース後も問題がなければ引き続き使っていきたいと考えています。ダートの走りも悪くありませんので、2~3週開けて中山か福島のダート戦に向かいたいと思います」とのことだった。
*****5歳馬*****
【サイレントクロップ】
3月23日(日)中山・鎌ヶ谷特別(牝・芝1800m)に吉田隼人騎手で出走。馬体重は2キロ増の526キロ。メンコを着用し落ち着いた様子でパドックに登場。周回当初は歩様に硬さが目立ったが、周回を重ねると徐々に硬さもほぐれてくる。馬体に太目感はなく、体に張りがあり状態は悪くなさそう。ジョッキーが跨ってからも、気配が変わることなく落ち着いた様子のまま馬場へ向かった。気合いを面に出しつつ芝コースへ入ると、頭を上下に振りうるさい仕草を見せる中、馬を宥めつつ他の馬たちが返し馬に入るのを待ってからスムーズに返し馬へ入った。レースでは、スタート直前に頭を激しく動かし始めてしまい、スタートで行き脚が付かず中団からの競馬。8番手のインを通り1~2コーナーを周るも、外から2頭に交わされて10番手で向こう正面へ。3コーナーからインを徐々に押し上げて8番手前後で4コーナーを周り直線へ7番手で向かうが、伸びることができず11着。レース後、吉田隼人騎手は「ゲートで待たされている時に、急に頭を激しく動かし始めてしまい、スタートで行き脚が付かずあの位置からの競馬になってしまいました。そこから一気に上がっていける脚もなく、あの位置からの競馬になってしまいました。前へ行けず自分の形で競馬もできなくて、力を発揮できずに終わってしまいました。前々で粘り込む形なら、もっとやれてもおかしくないと思うのですが」とのコメント。また国枝調教師は「具合も良く、昇級してどれだけやれるのか楽しみにしていただけに、力を発揮できない形で終わってしまったのは残念です。まだ自分の形で競馬ができないと、脆い部分もあり、その辺りが今後の課題になりそうです。レース後の具合を見て今後の予定を考えたいと思います」とのこと。