*****2歳馬*****
【レッドリベリオン】
<調教師インタビュー>
Q1.見た目の印象、もしくは初めて見た時の印象はどうでしたか?
シルエットがとても綺麗で、見栄えのする好馬体。なかなか雰囲気のある馬だと感じました。それに大久保洋吉厩舎でお世話になっていた時に見ていたメジロドーベルの血統ですしね。当然、あの馬には思い入れもありますし、馬体からもドーベルに通ずる部分がありますね。
Q2.どのような路線を想定していますか?
この血統ですからね。スタミナ豊かなメジロの血が脈々と流れている母系ですし、やはり芝の中距離路線を歩ませたいと思っています。馬の状態と成長を見ながらではありますが、ノーザンファーム空港牧場でも順調に進んでいますので、早めからの始動にも対応してくれる馬だと思いますよ。
Q3.この馬の現状でのセールスポイント、課題などが分かれば教えて下さい。
まずフットワークがいい点ですね。いい脚を長く使うタイプをイメージしています。あとステイゴールド産駒ですから気性は気になる部分。この馬も最初は大人しい感じでしたが、調整が進むにつれて煩いところが出てきました。ただ、その煩さも血統の特徴だと思いますし、オンとオフの切り替えが上手なタイプでメリハリが利いていますからね。むしろ競走馬としてはいい煩さだと思っています。この中間、スクミが出たようですが、昔からスピードのある馬はスクミやすいという話もありますしね。これについても成長途中のものだと思っているので、全く気にしていませんよ。
Q4.本馬への期待、抱負の程をお願いします。
お父さんが勢いのあるステイゴールドで、母系はメジロの結晶というような思い入れのある血統馬ですから、当然この馬で大きいところを獲りたいと思っています。もちろんクラシックを意識していますので、とにかく順調にいきたいですね。芝の中距離路線での成功に期待しています。(25年4月)
<配合診断>
メジロドーベルの近親で、メジロの黄金時代を担った名牝系のひとつ。母の父トワイニングはMr.ProspectorとWar AdmiralとLa Troienneの組み合わせなのでサンデーサイレンスと相性が良く、この組み合わせからはロールオブザダイス、フサイチアソート、セイリオス(以上トワイニング×サンデーサイレンス)、スリーアリスト(ゴールドアリュール×トワイニング)といったOP馬が出ています。また、ステイゴールド産駒でノーザンテーストのクロスといえば、オルフェーヴル=ドリームジャーニー兄弟をはじめ成功率の高い配合。ステイゴールドとミスプロ系牝馬の配合は体質が柔らかすぎて少し非力な馬が出やすいのですが、本馬はサンデー×トワイニングのニックスやノーザンテーストのクロスでパワーを増しているので、その心配は無用でしょう。ノーザンテーストとフォーティナイナーのマイラーっぽさも出た体型で、ステイゴールド産駒ですがマイル近辺に適性が高そうです。配合解説:望田潤 / 栗山 求
【レッドメテオ】
<調教師インタビュー>
Q1.見た目の印象、もしくは初めて見た時の印象はどうでしたか?
セレクトセールの当日も注目していた馬なのですが、ステイゴールドの仔をたくさん見た中でも特にバランスが良くて、血統の特徴がよく出ている馬というのが一番の印象。どうしても気性面の心配はついてまわりますが、ステイゴールドの走るタイプだと思いますよ。
Q2.どのような路線を想定していますか?
順調に調教メニューを消化してくれて、しっかりとステップアップしてくれています。不安なく進めることができていますし、この調子でいければという前提ですが、現時点では夏のデビューを考えています。距離については芝の長いところから考えていきますが、母系からも先々はダートもいいかもしれませんね。
Q3.この馬の現状でのセールスポイント、課題などが分かれば教えて下さい。
骨格がしっかりしているので、故障の確率が低そうですね。これは大きいと思います。気性については煩いというよりも、頭が良くて調教する人や世話している人を見ている感じ。強制すると反抗するところがありますので、そのあたりを理解してやっていきたいですね。
Q4.本馬への期待、抱負の程をお願いします。
不安なく早い時期からいけそうなのがなにより。もともと注目していたように期待の大きな馬ですから、ウチのステイゴールドの仔くらい走ってくれるように頑張ります。(25年4月)
<配合診断>
父ステイゴールドはオルフェーヴル、ドリームジャーニー、ゴールドシップ、フェイトフルウォーなど、母の父メジロマックイーンとのニックスがあまりにも有名です。ただ、サンプルが非常に少ないので、もう少し一般的な血でいえば、Nijinskyとの好相性が挙げられます。とくにその息子マルゼンスキーとの間には、ナカヤマナイト(中山記念など重賞3勝)、シルクメビウス(東海Sなど重賞3勝)、マイネレーツェル(ローズSなど重賞2勝)などの大物が出ています。2代母モーザーティアナは「Nijinsky×Buckpasser」。これはマルゼンスキーと同じ組み合わせなので、似たような効果が期待できるのではないかと思います。父ステイゴールドは基本的に芝向きですが、母モトメチャンはパワフルなスピードを持ち味とするアフリート産駒なので、この影響が強い場合はダート向きに出るかもしれません。いずれにしても中距離タイプでしょう。配合解説:望田潤 / 栗山 求