*****2歳馬*****

【セブンスヘヴン】

3月末から4月初めにかけて飛節に疲れが出てしまい、騎乗を休ませ様子を見ている。4月27日、担当者から「ここまで休養して経過を見てきましたが、まだ腫れが引ききらないため、関節鏡で内部の様子を確認することになりました。検査の結果、内部の出血が見とめられたものの、骨に異常はありませんでした。恐らく捻った拍子などに起こした外的要因の出血と思われ、1ヶ月前後の安静で回復する見込みという診断です。レントゲンでは見にくい箇所なので、念のための検査でしたが、骨折や腱の異常では無いことが確認できましたので、腫れをしっかり治してから再調整を進めたいと思います」とのこと。4月16日現在の馬体重480キロ。


*****3歳馬*****

【サイレントクロップ】

4月29日(祝・日)福島・ダ1700m(牝)に吉田隼人騎手で出走。馬体重は2キロ増の502キロ。シャドーロールを着用してパドックに登場。小脚を使って、やや高目のテンションも入れ込みという程ではなく、馬体は適度に引き締まって状態は良さそう。他の馬たちにジョッキーが跨ってからも、引き続き小脚を使いながら馬場へ。馬場へ入ると他馬の後ろをしばらく歩かせてから促すとスムーズに返し馬に。レースでは、マズマズのスタートから5~6番手で1コーナーへ。向こう正面で4~5番手に上がり、残り600m過ぎから手が動き始め3~4番手で4コーナーを回り最後の直線に入ると、ジリジリと脚を伸ばすも5着。レース後、吉田隼人騎手は「道中の位置取りは良かったと思いますが、ペースが上がった時にスッと反応できませんでした。やはり行かせた方が良さそうです」とのコメント。また、国枝調教師は「歯痒いですね。位置取りも良く差してくると思ったのですが、逆に差されてしまいましたね。前に行かせると終いが甘くなるし、後ろから行くとジリ脚だし何か工夫が必要かも」とのこと。


【ブリングスザサン】

4月28日(土)東京・ダ1600mに内田騎手で出走。馬体重は2キロ増の452キロ。最後尾でパドックに登場し、首を下げ気味に程良い気合い乗り。周回の途中で二人曳きとなり、目の前の馬が嘶く中も動揺することはなく、気合いを表に出しながらパドックを周回し状態はとても良さそう。他の馬にジョッキーが跨がると更に気合いを表に出し、かなりうるさいところを見せながら馬場へ向かった。馬場入場時にイレ込んだ感じは無く、ダートコースに入るとすぐに力強いキャンターで駆け出して行った。レースでは、ややモッサリしたスタートで中団後方からの競馬となり、10~11番手前後を追走。外の8~9番手で4コーナーを回り、大外に持ち出し追い出されるが、直線入口では口向きの悪さを見せ少しモタ付く感じ。立て直しつつ追われ、坂を登り切ってからジワッと伸びたものの6着まで。レース後、内田騎手は「行き脚が付かず、芝とダートの切れ目でジャンプしていました。ダートコースに入ると砂を被るのを嫌がって前に進んでいってくれませんでした。3コーナーで外に出してからは行き脚も付いて一気に上がっていったのですが、直線では口向きの悪さを見せ追いづらい場面もあり、所々に若さを見せていました。それで6着に来るのですから力はあると思うのですが、もう少し流れに乗って走れるようになって欲しいですね」とのコメント。また小島茂之調教師は「まだトモに緩さがあり行き脚が付きませんでしたね。砂を被るのを嫌がったりとまだまだ競馬慣れをする必要もありそうですが、1600mは少し短かったかもしれません。ジョッキーからもダートの走り自体は悪くないと言われましたので、1度自分のペースで走れる長めの距離を使ってみたいと思います。権利が取れませんでしたので節の関係で出られるのかどうか分かりませんが、次走は東京のダート2100mに出走させたいと思います」とのことで、次走は5月27日(日)東京・ダート2100mが予定されている。


【ディジェスティフ】

4月28日(土)福島・芝2000m(牝)に吉田隼人騎手で出走。馬体重は6キロ減の434キロ。メンコ着用。時折物見をしているものの、落ち着いた様子でパドックを周回。馬体をスッキリと見せ、歩様も良く体調は良さそう。止まれの合図の後も落ち着いた様子のまま馬場へ向かった。イレ込むこともなく馬場入りし、促されるとスムーズに返し馬に入った。レースでは、まずまずのスタートを切り、多少行きたがる馬を抑えつつ馬群の中に入れて5~6番手を追走。道中も5番手前後で折り合いに専念し、そのままの位置取りで3~4コーナーを回った。直線に向かうと馬群を割って伸びてきたが、思ったほど弾けず3着まで。吉田隼人騎手は「道中は手応えも良く、良い感じで進めていましたが、まだトモに力が付ききっていないせいか、追い出してからが今ひとつでしたね。道中でもっと流れてくれれば良かったのですが、切れ味勝負では少し分が悪かったです。枠ももう少し内目だったら違ったかも。あまり直線が長くない方が良さそうですし、流れる展開で脚をためる競馬が合いそうなので、道中の位置取りは少し後ろになるかもしれませんが、新潟の内回りの芝1400mあたりが合いそうです」とのコメント。栗田調教師は「久々の競馬ながらまずまずの内容だったと思います。枠はもう少し内目が欲しかったですね。トレセンではもう少し馬体はあったのですが、輸送の影響か減ってしまいました。道中も良い感じで進めていましたが、追い出すとトモに力がないせいか弾けませんでした。騎手から新潟の芝1400が合いそうという話もありましたので、レース後の様子を見て問題がなければ5月13日(日)新潟・芝1400m(牝)に向かいたいと思います」とのことだった。