バルサのカンテラに日本人が入るには、大きく分けて2つの方法がある。
1つ目が、バルサのスカウトが来そうな国際大会で活躍すること。
2つ目がバルサスクール選抜の一員として国際大会に出場し、その大会で活躍すること。
つまり、バルサキャンプでMVPになって国際大会に出場することが、当時の日本人選手ができる、ほぼ唯一といっていい手段だったのだ。
バルサの特徴を持った選手とは?
「MVPはバルサのコーチ陣によって話し合われて選出されるので、“バルサの特徴を持った選手”のほうが選ばれやすいんですね。
バルサの特徴を持った選手というのは、テクニックがあって、状況判断に優れた選手のことです」
コーチが見るのは、ファーストタッチのボールの置き場所や、パスを受けるときの身体の角度、ボールを持っていないときのポジショニングなど細かいところ。
ドリブルで何人もかわすとか、シュート力が強いといったわかりやすい個の力ではない。
「クラブによって評価基準は変わります。
同じ実力だったとしても、例えばバルセロナには引っ掛からなくても、ミランやアーセナルには引っ掛かるかもしれない。
欲しがる選手のタイプが違うんです。ミランはフィジカルが強く、技術の高い選手を好むし、アーセナルだったらスピード、スプリント能力をすごく重視します。
あくまでも、バルサに受かるにはバルサの特徴を持っているほうが受かりやすいということです」
13歳までにバルサのコンセプトを学ばなければ、決定的な差が生まれる
ジョアン・ビラ氏(現在はFCバルセロナのメソッド部門責任者)やダビッド・エルナンデス氏の言葉
「13歳以降は、それぞれのポジションごとに、もっと細かいコンセプトを覚える段階なんです。
それは、土台がないとできないんです。13歳までに身につけるべきコンセプトを身につけなかった選手は、年齢が上がっていくにつれて難しくなっていきますね」
カンテラに入るために必要なプレー面以外の高いハードル
「バルサのコーチは『ファーストタッチを見ればわかる』というくらい目が肥えている。
海外の選手がバルサのカンテラに入る場合は、12歳までは親も一緒に来なければいけないという決まりがあるそうです・・・
詳しくはこちら>> 凄く興味深い話もあるんで、読んでみて下さい。