道産朝もぎ野菜 昼前に都内で販売 日航など21日から

2019.08.11 09:34 北海道新聞

 

新千歳空港を離陸するJAL(日本航空)機 

 

採れたてのトウモロコシ イメージ画像

 

 日本航空と農作物の流通を手がける農業総合研究所(農総研、和歌山県)は、

朝採りのトマトやトウモロコシを新千歳空港から

東京都内に空輸するサービスを21日から始める。

当日の午前中に首都圏の小売店に届ける試みで、

新鮮さを売りに道産野菜の一層の高付加価値化につなげる考えだ。

 道内から首都圏への輸送はトラックや船、貨物列車などで通常3~4日かかる。

新サービスは、新千歳空港周辺の農家が午前3~5時に収穫した

野菜を空港内に新設した集荷場に届け、

午前8時発の羽田空港行きの便で空輸。

午前11時にはスーパーなどで販売できるようにする。

出荷は10月ごろまで行う。

 初日の21日はトウモロコシを出荷。

その後はトマトなども加え、需要に応じて一度に500㎏~1tを週2回運ぶ計画だ。

輸送には通常の航空貨物運賃がかかり、販売価格は通常より高くなる見通し。

日航と農総研はトウモロコシの糖度が時間の経過とともに落ちることから、

「道産」「朝もぎ」のブランドがあれば需要は高いとみている。

 日航と農総研は近く、旭川空港内にも新千歳空港と同様の集荷場を開設して

周辺農家の野菜を空輸する方針。

夏場を中心に定期便化も検討する。

 農総研は全国に集荷場を設け、会員登録した生産者から農産品を集めて都市部で販売。

会員から年会費や販売手数料を得ている。

中間マージンが発生しないことから、農家にとっては売り上げの6割が収入になり、

農協経由で販売するよりも2~3割高い収益が得られるという。(徳永仁)

 

北海道の美味しい野菜などを首都圏の人に食べてほしいですね