昨日の作文力のブログで「いやらしい作文が書けるようになった」と書きました。
今日はそのことについて。
私が言う「いやらしい作文が書けるようになった」とは
「体験を使い回してそれっぽく書くことができるようになった」
ことを意味しています。
最近の次女の作文を見ると、
「いやいや、うまく使い回してるな~」
と思うわけです。
悪く言えば「体験パターンが少ないな・・」なんですが、それでも良いと思っています。
本番は1回だけなので使い回しているかどうかなんて採点の先生はわかりませんので・・。
都立中高一貫校の適性検査Ⅰの作文では、「あなたの体験をもとに、、」なんて条件が付いているものが多いですね。
これが小学生にとっては結構厄介なんです。
当たり前です。
また12年しか生きてませんから(体験のネタなんて小学生になってからの6年間だけでしょう)。
そんな短い期間に作文のお題に合うような経験をすべてやった受験生はいないと思います。
でも体験を書かなくてはなりません。
どうするのか・・・?
私は「盛る」か「こじつける」の2択だと思っています。
「盛る」・・・・
これは文字通り、話を少し大げさにして豊かな体験にすることです。
例えば、頑張った体験に「鉄棒」を選んだとしたら、少しの努力を「大きな努力」として記述します。
嘘ではないので書けます。小さな努力でも、その努力を膨らまして、お題に沿って書き連ねるのです。
訓練をしたらできるようになります。
「こじつける」・・・・
もう一つの「こじつける」は、少し高度な技です。
手持ちのネタを、無理やりお題にリンクさせる方法です。
例えば、人間関係のお題であっても、前述の「鉄棒」の体験を次のようにリンクさせて語ります。
・友達と一緒に鉄棒練習をしていたが、自分が先に成功してしまって、友達を傷つけないようにふるまったこと
・できないことを友達にやじられて、その友達との関係が変わってしまったこと
などなど、視点を変えることでお題と結びつかせることができるんですね。
こんな感じで数少ない体験でいろんなことを語ること(こじつけ)ができるようになったら結構強いと思います。
ネタを7~8個も持っていれば、本番でも「どれから選ぼうかな」で決めればよいので、「体験ってあったっけ??」と悩まなくて済みます。
でも、これができるようになるにはそれなりの訓練が必要です。数をこなす必要があります。
いろんなお題に対して手持ちの体験で語る訓練ですね。
で、そのお題ですが、都立中高一貫の適性検査ではある程度決まっているように思います。
「成長」
「学び」
「行動」
「人間関係」
「言葉・言語」
「文化」
「外国と日本」
「人間vs機械(AI)」
「社会問題」
「環境問題」
学校によって特色はあると思いますが、こんな感じだと思います。
なので、こんな感じのお題がちりばめられた問題を解くのが良いと思います。
次女はこの問題集で訓練しています。今も隣でやってます・・。
先に示したお題が全部載っているわけではないですが、考えを身につけられるようにお題がまとまっています。
この問題集は、早稲田進学会の大島先生が書いた本ですが、成長とか人間関係とか、すごく考えさせられるようなお題が多いです。
人生の勉強にもなるなと思っています。
次女の何日か分の作文を見てみると、違うお題なのに同じ体験をベースに主張しているものもちらほら見受けられるようになりました。
うまいことやってるな、、という印象です。
私が「いやらしい作文」が書けるようになったと言ったのは、
少ない体験パターンを使って「盛る」「こじつける」ができるようになった
ということです。
体験をそれぞれのお題に合った視点から見て、そのお題に合った主張をするということです。
少なくとも、いろんなパターンで書けるようになっておけば、本場でもペンが動くと期待しています。
でも、、
正月明けからやり始めたので、、、間に合うかな・・・・。
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