昨年12月に豊中の演奏会がありました。
曲目はチャイコフスキー作曲のバレエ組曲「白鳥の湖」、「ロココの主題による変奏曲」、バレエ組曲「くるみ割り人形」、 バレエ組曲「眠りの森の美女」でした。
ロココについては初めて聴く人も多いかもしれませんが。
なんとこの演奏会、三大バレエ組曲を全部演奏するという演奏会でした。
チャイコフスキーの三大バレエ組曲は、演奏した経験がある団員や、CDやレコードを聴いたことがある団員や、実際に他楽団の演奏会を聴いた経験がある団員がたくさんいました。
「曲を知ってる団員が多いということは、曲の仕上がりが早いのではないか」という予想をしておりました。
しかしながら、なかなかCDのように曲が仕上がりませんでした。
演奏会まであと1ヶ月であるにも関わらず、譜面読みすら不十分でした。
多くの楽団で演奏され、多くのCDが発売され、自分自身も何回か演奏経験がある曲目を演奏することは、大変難しく、ナメテかかると大変な目に会うことだと思いました。
ではなぜでしょうか。
私の予想では、曲を知っているならば、曲の仕上がりは早いはずなのです。
演奏経験があるならば、ある程度色々なことを覚えているはずなのです。
実は自分自身の反省点でもあるのですが、知っている曲だから、演奏経験があるから、といって最初の譜面読みの時に、自分の記憶を疑ってかからなかった点があります。
それから色々なCDが発売されていますので、団員各々が色々なCDを聴いた経験があるのです。
つまり団員各々のテンポ感覚や音量の感覚や音の処理の感覚が異なってしまうのです。
今後有名曲や演奏経験がある団員が多い曲目を演奏する際には
1、譜面読みの際には、記憶を疑ってかかること
2、団員各々が過去に経験した(聴いた、演奏した)曲想は、団員の人数分存在し、バラバラである。
3、よって団員各々が過去の経験のみに基づいて合奏していたのでは、いつまでも曲がバラバラのままである。
ということを念頭に練習する必要があると思いました。
次回の豊中の演奏会ではフィンランディアとペールギュント組曲を演奏予定です。
これらも有名曲であり、多くの団員が演奏経験があるのではないか、と予想しております。
次回から今年の合奏が始まりますが、前回の反省点を踏まえて取り組んで行きたいです。