1時から8時まで休み無く働いてきました。
1時からの人は高橋真梨子の歌ばかりを習っています。ほとんどがリズムの正確な乗り方が出来たら修正できます。最近、上達が早くなってきました。
2時からの人は体験の人です、カラオケに行っても人の歌を聞く専門で歌ったことがないそうです。癖がついていないので素直な歌い方です、「いい日旅立ち」を教えましたがとても上手に歌えました。歌う要領をつかめば簡単です。即入会されました。
3時からの人はドイツから帰ったばかりで時差ボケで眠そうです。発声はしないで楽しいほうを取りました、カラオケで「遣らずの雨」を教えました。倍のりで言葉にスピードをつけました。
4時からの人は英語の曲でホイットニーヒューストンの「セービングアールマイラブ。。。」を教えました、サボり方を教えました。高音で延ばす音を聞こえなくてもいいよ、それくらい楽をして!と教えました。もう1曲「愛の賛歌」はプロ用のカラオケで教えました。自分でリズムを作ってピアノの人に私はこう歌いたいというのがわかるような歌い方をしなければなりません。
5時からの人も体験の人です。私は声が小さくて音痴で少しでも人前で歌えるようになりたいそうです。英語の歌が歌えるというのでダイアナロスの「if we hold on together]という曲を題材にしました。英語の歌と日本語の歌は息の吐きかたが違うこととアクセントの位置が英語は言葉のアクセントと同じ位置だということを教えました。しかも1拍目だけをしゃくってボリュームがでます。疑問が全部晴れましたと即入会だそうです。
6時からは70代のおばあさんです。演歌の香西かおりの「なんとか航路」という曲です。もともと全部を大声で歌う人です、大声で歌うと聞いてる人が疲れるよ、おしゃべりに聞こえるように楽に歌いましょう、と鼻歌として教えました。お年寄りですがなかなか勘がいいです。
7時からは音痴君です。発声練習でしっかり音のつかみ方、すばやくノドぼとけが反応するように仕向けます。自分では合った音を出しているのです。ただその音が合っていないのです。
そこで耳に手を当てさせると伴奏も自分の声もちゃんと聞こえるので間違った音が出せなくなるのです。伴奏が聞こえていないと音痴になります。伴奏と自分の声が聞こえていれば音痴にならないのです。今日も最後には上手に音が取れるようになりました。
私の教えるのは歌のサボり方、楽に歌うことです。一生懸命に歌うのは悪です。
一所懸命に歌って苦しく歌うと聞いている回りの人は歌っている人の倍苦しいのです。
余裕を持ってリズムにきっちり乗るだけで思わぬボリュームが出しやすくなるんです。