~ぶらぶら江戸散歩~vol.108『豊洲②~白虎像』 | 文化家ブログ 「轍(わだち)」

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江戸開府より約400年。東京下町には、江戸の息吹が今なお息づいております。
身近な江戸をぶらぶら散歩。新富に生まれた私、中西聡。
八丁堀・日本橋を中心に、江戸の町のちょっとした情報をお届けいたします。

今回は、豊洲。第2回目のご紹介です!!
45回目のブラブラ散歩でもご紹介しておりますので、そちらも、ぜひ合わせてご覧くださいませ!!


今回ご紹介いたしますのは、とある像。
それも駅前にある像をピンポイントでご紹介いたします。

駅前を「ゆりかもめ」への乗り換え口に向かって、出ますと豊洲駅前ロータリーがございます。

 

豊洲シビックセンター&ロータリー


ここも、近年とてもきれいに整備されました。
羽田空港行、成田空港行のリムジンバスも発着いたしますので、その大きさもご想像頂けるのではないでしょうか。

また、ロータリーの横には豊洲シビックセンターが隣接しております。

 

豊洲シビックセンター


もともとは、『文化センター』がございましたが老朽化からクローズ。建て替えが終わり2015年の秋に装いも新たにオープンいたしました。
客席300席あるホールもあり、公共ホールとは思えないほど、立派な施設だな!と思いました。ホールの今後のスケジュール表を見ておりましたら、菅原洋一さんはじめ、ピアニストの仲道郁代さんなどもコンサートで使用されるようです。


さてさて、本題から離れてしまっておりましたので、今回ご紹介する像に戻りましょう!!

その像は、まさにこのシビックセンターが竣工した際に合わせて設置された像なのです。

 



もったいぶりましたが、その正体は「白虎」。

みなさまご存知の方もいらっしゃると思いますが、『四神』のひとつでございます。
元来は、中国の神話に基づく、天の四方を守る神獣のこと。

『東を守る青龍』・『南を守る朱雀』・『西を守る白虎』・『北を守る玄武』。

龍、鳳凰、虎、亀の神獣が四方の守り神となり、結界となり、その土地を災難から防いでくれると信じられております。

日本におきましても、平安時代の街作り、そして徳川幕府の江戸の都市計画にも、この思想は反映されておりました。

江東区には、何と!!この四体の神獣が、東西南北の各地域に設置されているのです。
江東区における西にあたるこの豊洲に昨年、白虎が設置されました。

 

白虎


他の3体の神獣がどこに設置されているかは、ぜひまた追い追いご紹介をしたいと思います!!

ま、いずれにしましても、何だか、江東区は神に守られた有難い土地なのでしょうか!!

ぜひ、みなさまも、豊洲駅前に設置された「白虎」を機会ございましたら、ご覧になってください!


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