日本と韓国。
地図で見れば、すぐそこにある“となりの国”。
飛行機に乗れば、たった数時間で着く距離。

でも、心の中では、なぜかずっと遠くに感じるときがあります。
それは、距離ではなく、時間のようなものかもしれません。
映画の中の町並み、昔ながらの食器、
誰かが静かに「いってらっしゃい」と声をかける風景。

そういう日本の姿を見ていると、
“懐かしい”という言葉が、自然と浮かんできます。

きっとそれは、
似ているようで違う、でもどこか通じている文化のリズム。
違いを認めながら、共感できる瞬間があるからこそ、
この感情は「好き」と「なつかしさ」の間にあるのかもしれません。

となりの国なのに、
まるで遠い思い出を見つめているような気持ち。

それが、私が日本に惹かれる理由のひとつです。