ベン・ワット トリオ LIVE!!
( Ben Watt with Bernard Butler , Martin Ditcham )
@梅田クラブ・クアトロ 2014.11.26
UKネオ・アコースティック・ディオの至宝 " エヴリシング・バット・ザ・ガール"の " ベン・ワット " がソロ・ツアーで来日公演!!
歴史的名盤『ノース・マリン・ドライヴ』以来、31年ぶりの新作セカンド・アルバム『ヘンドラ』を今年リリースしサマーソニック2014で奇跡の来日も果たした彼が今回また日本に戻って来てくれた!単独ツアーでの来日公演が実現!
メンバーは " ベン・ワット " (ヴォーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ピアノ)
元スウェードの " バーナード・バトラー "(エレクトリック・ギター)、元トーク・トークetc の " マーティン・ディッチャム "(ドラム、パーカッション)
ずっとベン・ワットとトレーシー・ソーンが組んだディオ "エヴリシング・バット・ザ・ガール" が好きで、そのバンドが活動休止中でなかなか観れなかったけど、今回ベン・ワットが31年振りのアルバムをリリースし、このツアー・メンバーに、あのバーナード・バトラー参戦!というニュースのも聞き、やっと "ベン・ワット " 円熟のパフォーマンスが観れた🎶
そして、バーニー(バーナード・バトラー)は "スウェード" としての初来日公演(1993年)を今は無き"サンケイ・ホール"で観て以来、ひさびさに観ました!
ホント現在も相変わらずのイケメン過ぎでギターが上手い♪今はプロデュース業などで忙しいそうだが、やはり自身のソロ作でも作って欲しい!
ここでは終始、エレクトリック・ギターをフィンガー・ピッキング!
エレキなのにピックを全く使わないんだ…とガン観(笑)
3列目に陣取ったんで、距離が近いし最高のアンサンブル、その旋律に酔った!
ベン・ワットが今回は(サマーソニックの時と違い)ドラムがいるよ、とマーティン・ディッチャムを紹介した。彼はウォーターボーイズやストーンズとも仕事をした事があるんだ、と紹介。
やはり、アコースティック・ユニットでもドラムが入りバンドサウンドになると厚みが全然違う。
ライヴのほうは、金字塔アルバム『ノース・マリン・ドライヴ』からと新作『ヘンドラ』から選ばれた全15曲(アンコール3曲含む)を中心に演奏。
やはり『ノース・マリン・ドライヴ』からの楽曲はより拍手が大きい。
もちろん、"エヴリシング・バット・ザ・ガール" のときの楽曲も2曲披露してくれた。
新作からの『ヘンドラ』の楽曲も粒揃い、アコースティックに原点回帰した名曲が多い、そして、今回バーニーとの共作になっている「ナサニエル」と「フォゲット」ではこれまでにないロック色を、携えた新機軸だろう。
終盤、エレクトリック・ピアノでの弾き語りの途中、ピアノの調子が悪くなりアンコールで演る予定の "Spring" を、急遽、ロバート・ワイアットとのEP収録曲 "A Girl in Winter" をギターで弾き語りするレア楽曲披露の超サプライズ♪
歌うまえに、歌詞を間違えるかもしれないけどと、ベン・ワットが前置きしながら歌いきった。
会場に向かう途中、小雨が降っていた。素晴らしいライヴが終わり、外に出ると雨は上がっていた…。
優美な時間が漂う、感動的なパフォーマンスだった。
19歳の時に作ったファーストから、31年もたってセカンド・アルバムが出て、こんな夜が来るとは、誰が想像しただろうか?!
アコースティックがベースでも、歌の、演奏の基本は、感情でありエモーショナルであり、パッションである。
厳かに、繊細に、哀愁や切なさ、メランコリー…そう言った蒼くパーソナルなセンチメンタリズムを、想いとともにそれぞれの胸のなかにそっと入り込んで、震えるほどに心を揺さぶられる。