2014サッカーW杯をテレビ観戦【2】- 06/15 - | 藤坂託実の、世界に幸Ale♪

藤坂託実の、世界に幸Ale♪

ゆったりのんびり、マイペースで。

音楽やスポーツや日常や世相を、徒然なるままに。

2回目のW杯観戦記です。

昨日の6/14の結果は次の通りです。
グループA◆メキシコ:1 - 0:カメルーン◆
グループB◆スペイン:1 - 5:オランダ◆
グループB◆チリ:3 - 1:オーストラリア◆

………ただ、この日は大事な勉強があったので3試合とも見れませんでした。録画したのを後日見て感想を書きます。
というか、スペインの大敗が、やはりものすごく気にはなりますけども。

そして、お勉強が終わった昨日ですが、実は忙しくていまだに見ていなかった日本代表の強化試合のザンビア戦を見ました。その上で今日の日本代表に思いを馳せていました。ザンビア戦、日本代表にとってなかなか良い薬になった試合でしたね。本番で戦う相手はこのくらい、いやそれ以上に日本代表のことを徹底的に研究し尽くし、日本代表の良さを消しにくる戦いをやってくるんだと。もちろん研究という点では、ザック監督だってやっているはずですけども。

ただそれでも、最後まであきらめず勝ちきったことはとても良かった。日本代表の結束にも繋がっただろうし、その姿勢はスカウティングしている他のチームにも少なからぬ脅威を与えただろうと推測します。


━━━━━━━━━━━━━━━

さて、ここからが今日6/15の試合を見ての感想です。

グループC◆コロンビア:3 - 0:ギリシャ◆
(この試合中、まだ夢の中に自分はいたので、録画したものを後で見て、後日感想を書きます。)


グループD◆ウルグアイ:1 - 3:コスタリカ◆
さすがに両国とも開催地から比較的近いだけあって、大挙して押し寄せたサポーターの声援の大きさは、テレビで見ている私達も身震いするほどの迫力です。

そして、『なんて試合だ!!!』と、朝の5時・6時から平手打ち5発分食らうような、そんな衝撃的なゲームでした。
ブックメーカーも多くのサッカーファンもこのグループDは「3強1弱」と捉えていて、「1弱」にあたるコスタリカに対して「3強」はしっかり良い結果を出すのが前提で、直接対決でどう戦うかが注目を集める組でした。

ところが、どうでしょう!!?!!
日本との強化試合で1-3と完敗した数日前のコスタリカはどこに行ったのか?
もしかしてあの日は手の内を隠してたのか!?(笑)

ウルグアイが先制するも、後半のコスタリカが効果的なカウンターから同点に追い付き、その勢いのまま3分後逆転!後半39分にも素晴らしいだめ押し点でコスタリカの勝利。
前半こそウルグアイがある程度支配したものの、それでもコスタリカがひたすら守りっぱなしではなかった。効果的に隙を突こうとする巧みさが垣間見れました。それを着実に続けたことが、後半の見事な逆転劇に繋がりました。

今回のコスタリカの勝利は世界に十分な衝撃を与えるものでした。(現時点でまだ見てないけど)スペインの大敗と同じくらいの衝撃度ではないでしょうか。
このグループDを「3強1弱の『死のグループ』」とはもはや呼べず、全チームが物凄く高いレベルでしのぎを削る「完璧な死のグループ」となるのは明らか。これがワールドカップですよ!!ワクワクが止まらないですね。



グループD◆イングランド:1 - 2:イタリア◆
やはり両国とも伝統の強豪国。国家斉唱でも馴染みのあるメロディーが流れ、サッカーファンの心を快く揺さぶります。

しかしながら、立ち上がりは両者とも緩やかというか様子見というか、手堅さが感じられました。
解説によれば、試合地のマナウスの暑さを考慮してのことらしいですね。伝統国ならではの老獪さとは違うみたいです。

調べてみると、マナウスは南緯3度、6月の平均湿度も80%を越え、アマゾンの熱帯雨林に囲まれた高温・湿潤な気候で完全な内陸部に位置しています。これは確かにサッカーには堪える気候でしょう。実際、後半にはイングランドの選手たちが足をつってました。ジェラードの苦悶の表情には心配になった人も多かったでしょうね。また、その過酷な暑さからか、ちょいちょいおかしなミスを犯すイングランドの選手たち。・・・でも気持ち分かります。暑さに極端に弱い私も、気候によって感情や行動に変調を来すことがあるので。

その一方で、足つり選手を1人も出さなかったイタリア。おそらく昨年のコンフェデ杯の経験から多くを学んだのでしょう。その強かさ、敬服すべし。今回のイタリアは、かなり良いところまで行きそうです。

そんな厳しい環境の中、前半35分にセットプレーからイタリアが先制。しかしその直後、2分後にイングランドがルーニーとスターリッジのコンビで速攻を仕掛けて同点に。後半5分にバロテッリのヘディングでイタリアが勝ち越し。その後両チームともに惜しいシュートも数打つも実らず。そのまま1-2で終了、イタリアの勝利。出るべくして出た結果、といえそうですね。



グループC◆コートジボワール:2 - 1:日本◆
この記事の初めに書いた通り、7日に行われたザンビア戦を昨日(6/14)、1週間遅れで見ることになったわけで、その記憶が鮮明なまま今回のコートジボワール戦を見るに至りました。

…試合展開や結果をここに書く必要はないでしょう。皆さんもれなくご覧になっていたはずなので。



私がこの試合を見て思ったことは…。
あのザンビア戦から日本の選手たちは(監督も)、ほとんど何も学ばなかった、ということです。
あれほど口に苦くて効果的な「良薬」だったにもかかわらず、です。

日本代表の伝統的な悪癖である「完璧主義」と「過去のミスから学べない」という弱点がモロに出てしまった、残念なゲームでした。
ただし、これについて考察するには今までの4年間も含めて考えるべきなので、もう少し猶予が必要です。
日本代表が敗退した後か、W杯が終わった後に自分なりに考えて書いてみたいと思います。


なので、今回は視点を変えて、コートジボワール側からのこの試合を考えてみます。


もちろん、コートジボワールだってこの試合には勝ちたい。しかも、コートジボワールには特別な情熱がある。
コートジボワールはアフリカで1、2位を争う実力国。しかしながら過去のW杯ではことごとくクジ運に恵まれず、強豪ひしめく『死の組』に入れられ続けて決勝トーナメント進出を果たせなかった。
しかし今回は比較的楽なグループに入った。絶対的エースのドログバも36歳。ここで最高の成績を残す絶好のタイミングが訪れたというわけです。ドラマを起こす舞台は整ったのです。

そこで初戦の日本戦。何としても勝ちたい!…そこで日本代表の弱点を徹底的に分析したのでしょう。
日本代表は前線からの全力プレスがハマると脅威である。しかしながらそれは体力を浪費するリスクも伴う。
そこでコートジボワール側は、前半をしっかり耐えて、後半に一気に勝負を決めにくる作戦を立てたのでしょう。実際、昨年のコンフェデ杯もそうでしたが、日本代表の戦術はブラジルの様な暑い気候のもとでは長く続かない、きっと足が止まってくると読んだのでしょう。日本が動けなくなるまで我慢して、機を見てスーパーエースのドログバを投入して一気に仕留める、そんな作戦だと推測します。
だから、あえてドログバをベンチにおいたのでしょう、またこの采配だけで相手(=日本)を適度に撹乱できたのもラッキーでした。

本田が1点決めはしましたが、1失点は想定内だったかもしれません。コートジボワール側は落ち着いていたように見えました。そして予想通り、追加点が奪えない→ドログバ投入される→同点に追い付かれる→逆転される→さらに焦ってプレイが雑に・・・という日本代表の傾向を見抜いていたかもしれません。




………ただ、もう終わったことはしょうがない。まだグループステージ敗退が決まったわけじゃないので、次回の戦いに向けて、日本代表が心も体もリフレッシュして次の試合には100%で臨んでくれるだろう、という微かな希望を抱きつつ、この記事を締めます。