価格高騰が続くコメ。
特に2024年後半から値上がりが続き、およそ1年を経て倍以上の価格になっています。
その絶対的価値はともかく、日本でトクベツな主食と位置づけられている穀物が、短期間でこれだけ値上がりすれば大騒ぎになるのも当たり前というものです。
更にここに、従来からの需給の問題と中途半端な国の立ち位置が絡み、いまの状態が作り出されました。
コメはトクベツな主食の座から降りた
先に結論として、コメは日本人のトクベツな主食の座から降りることになった、ということです。
以下、JA山形件本部様が出された新聞広告が、そのことを如実に語っているわかりやすい例です。
「お米は高いと感じますか?」JA全農の広告が物議…ネットでは批判の声「価格を下げる努力を放棄している」
ごはんお茶碗1杯の価格は約49円、菓子パン約231円、カップ麺187円、ハンバーガーは約231円。それでもお米は高いと感じますか?どうか、知ってください
コメをパンや麺などと比べて、「ほら、安すぎるでしょ」と問いかけています。
つまり、他の主食類と比べてコメがトクベツであってはいけない、という意見広告となっているのです。
消費者が生産をコントロールすることはできませんので、生産者側がこのように「トクベツ」な立ち位置から降りる、と宣言してしまえばそうなってしまうのは仕方がないことです。
つまり、日本に住む皆さんは、コメを特別視することはできなくなったということです。
いままではある程度国にコントロールされて、守られもし押さえつけられもしていたコメの立ち位置が変わるよ、ということを前もって教えてくれたのです。
食生活を変える時
いままでの日本の食生活では、その食卓において、たとえば週の過半数の食事でお茶碗に入ったコメがあったと思います。
これは学校給食を見ればわかりやすいでしょう。
今回の騒動は、習慣を変える時が来た、と教えてくれているのです。
これからは、たとえば週に1回か2回程度「ご飯」の日があって、それ以外の日にはパンや麺、イモや雑穀などを食べていく必要があるということです。
米粉で製造するアジアの麺などの輸入を増やす手もあるかもしれません。
そもそも、広さの割に耕作に適する土地が少ない日本において、1億を超える人口を抱えながら主食の穀物を賄うことは難しかったのでしょう。
おそらくこれらは、いままでは農家の皆様の犠牲のもとに成り立っていた無理のある食生活だったのだと思います。
備蓄米という制度も、ある程度日持ちがして見かけ上何とかなっていただけで、元々無理のある制度に見えます。
どれだけ蓄えても、いつかは尽きるため寿命の先延ばし程度にしかならず、今回の問題ですぐには行き渡らせられないことも発覚しました。
これらを踏まえ、適正な価格と供給に調整された結果が、今の状態となるのです。
消化が遅いコメに慣れた方は、消化が早い小麦が増える生活に慣れて、太らないように気をつける必要がありそうです。