オリジナル短編小説連載2回目
[マジックワールド]
冒険ファンタジー



オリジナル短編小説連載2回目
[マジックワールド]
冒険ファンタジー
💫 【 1回目からの続き 】
💫 【 マジックワールド 】 🎑
著者:比ノ兎
💮 オリジナル短編小説 🎉
🎑 ジャンル:冒険ファンタジー 🎑
🚫 許可無く、転載・パクリ禁止 🈲
【 第二章 】 『洞窟のある森で・・・・』
次の日、私とケイユは深い森の中へと足を踏み入れた。
不思議とその森に吸い込まれていく・・安心する。
そして、見覚えのある風景・記憶。
記憶。
進んでいくにつれて森の中は暗くなっていく その時、(ガサガサ) モンスターが現れた。
(グサ)「ウググググー」
ケイユ・・・「大丈夫ですか?」
綾・・・「う、うん」
綾・・・「でもモンスターかわいそうだなーな んて思ったりして。ごめんねこんなこと言って」
ケイユ・・・「お優しいんですね。」
綾・・・「そ、そうかなー?!」
ケイユ・・・「そうですよ」
綾・・・「なんかテレちゃうな、なんてね。」
ケイユはニコって笑ってくれた。
その後はモンスターは現れなかった。
私ってなにものだろ・・・
洞窟に付いてみると・・
岩などが崩れていてとても中 へ入れる状態じゃなかった。
私は、ガッカリしちゃってちょっと落ち込んでいた。
そんな時、「あや、あやなのか」と、見知らぬ男の子 の姿、そして声。
でも、その姿と声はいやに懐かしかった。
ライ・・・「あや、俺だよライだよ。 まさか忘れたんじゃな いだろーな。 探したんだぜ」
綾・・・「あの、貴方、誰?」
ライ・・・「オレのこと、忘れたのか?」
綾「・・・」
綾・・・「私、記憶喪失になっちゃってて 私の名前って「あや」って言うの?」
ライは、それを聞いてさっき以上にビックリギョウテ ーンしていた。
その顔とったらすごかった。
こっちも釣られてビックリになってしまう位だった。
ライ・・・「そいや、そいつ誰だよ」
(さっきからきになってしかたがなかったライであった)
綾・・・「この人はね、私を助けてくれた人でもあり、私の わがままもきいてくれてここまで一緒に付き添ってきてくれた、やっさしーケイユなのです。」
ケイユ・・・「どうも、よろしく」
少し苦笑いぎみに思えた。
(きのせいかな?)でも、ライがいけないんだ。
ライ・・・「ふーん、良い人ねー。 怪しいな。」
綾・・・「あんた、なにいってんのよ。 失礼じゃない。」
なん か、懐かしい。
ライ・・・「オマエが記憶喪失になったのってそいつのせい かもよ。 あと、この洞窟の岩が崩れたのも。」
綾・・・「なにいってんのあんた、 最低だよ」
ライ・・・「思い出せよ記憶。おまえは、綾だ。 んで、その後の話はそいつがいるといえねーな。」
綾「なんでよ!!あんたってひっどい人だね。ムカツクよそういうの」
アレ・・なんか懐かしい喧嘩の仕方だなー。
綾・・・「あ、頭が・・・」
私はすっごく割れる様な痛みを頭に感じた。
そして、意識がもうろうとしてきたその時・・・。
私は、よくわからない幻覚と思うものを見ていた。
それは、私であって私じゃない人がいて、何かを訴えていた。
そして、ハッとして私は気付いた。
目の前には、二人とも心配そうな顔でわたしの顔をのぞきこんでいた。
ライ・・・「大丈夫か?」
ライは、あぜんとしていた。
開いた口がしまんないって感じだった。
綾・・・「何?どうしたの?私・・ 変?」
ライ・・・「うん」
綾・・・「ムカツクナー」
こうして私の記憶は戻ったけど、 このことで私はもっと苦しみ、そして・・・
ライ・・・「記憶戻ったんだな。」
綾・・・「ハ?!」
私は自分が記憶喪失ってたことも記憶喪失になってからどうしたのかもすっかり忘れてしまっていた。
綾・・・「この人、誰?」
ケイユのことが、わからなくなっ
ていた。
ケイユ・・・「・・・」
ライ・・・「ハ???」
綾・・・「私この人のこと知ってたの???」
ライは私の顔 を見て開いた口を開けたままうなずいていた。
ケイユ・・・「私のことを忘れてしまったのですね」
ライ・・・「おい、逃げろ」
といった瞬間稲妻が走った。
私はあと少しで死にはしないが傷をおっていた。
ライ・・・「コイツ、すっげ〜強そうだゼ。」
ケイユ・・・「アヤおまえはあの時も私のことを記憶から消すって。」
ケイユ・・・「人の柱となる後継者に選ばれた君は私のことを・・・」
ケイユ・・・「ずっと一緒にいると約束したのに。」
ライ・・・「おまえまさか・・・」
綾・・・「なに?」
いったいどういうこと一
私には、理解不能だった。
ケイユ・・・「おまえは、アヤの弟・・なのか?」
ライ・・・「姉さんの幼なじみ。 そして恋人だった・・・」
ケイユ・・・「そうだよ。 それじゃ、 私の攻撃を受けて死ねるなら光栄だろう。」
いきなり攻撃が始まった。
その時ケイユの様子がおかしくなって・・・スーッと消えてしまった。
私達は、 少しの間ボーッとしていた。
綾・・・「いったいなんなの」
ライ・・・「アヤは、俺のあねきだよ。 アヤは、この世界の人柱の後継者に選ばれたんだ。」
綾・・・「人柱って何すんの???」
ライ・・・「この国の安定・幸せを祈り危機がせまる時、ある力で戦う。 そのある力は人柱にしか使えない」
綾・・・「その力ってすっごいの?」
ライ・・・「すごいなんてもんじゃねー。 アヤが俺に前いってた。この世界と違う世界が見えるって。」
ライ・・・「きっとおまえがいた世界だろーな。」
そんな力 がこの世界のアヤにはあったのを私は知った。
これから、私はどうなっていくのだろー。
【 続く 】