オリジナル短編小説[アグレッション・デターレント] | jpt♂のジャンルフリーブログ

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オリジナル短編小説[アグレッション・デターレント


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🎉 オリジナル短編小説[アグレッション・デターレント] 🎉


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🔥 ジャンル:SFアクション 🔥



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[アグレッション・デターレント]




著者:jpt♂



五.裕子を乗せた車内





裕子・・・「都内じゃないんですか? 」


高倉・・・「ええ、防衛省東北地区科学情報部特務研究所へお連れします」 


裕子・・・「でも私の田舎には防衛省東北地区科学情報課特務研究所なんてなかったわよ」


裕子裕子・・・「そこってどこにあるんですか」


裕子の頭の中裕子・・・「青森県との県境、灯台」


吉良と高倉の断片的な思考を裕子は読み取った。


裕子裕子・・・「なぁんだ、そこなの」


裕子裕子・・・「私の田舎じゃないの」


吉良・・・「えっ」


吉良・・・「なぜ行き先を知っているんですか」


高倉・・・「これは、極秘なんですよ」


裕子・・・「あなたも相棒さんも、さっきちょと考えたでしょう」


裕子・・・「あなたたち、私の事、なにも知らされていないの」


高倉・・・「ええ、詳しいことはなにも」


裕子・・・「あそこにはなにもなかったわよ」


高倉・・・「いえ、行けばわかります」


高倉・・・「自己紹介させて下さい、私は高倉、そしてそちらに居るのは吉良です」


吉良・・・「吉良です、よろしく」


大橋・・・「あなたのボディガードを命令されています」


大橋・・・「これからは一緒に行動させてもらいます」


裕子・・・「えー、ボディガードって?」





六 .再会





車は北へ北へと疾走し、 あたりは暗闇につつまれていった。


車は海岸線の道路を走っていた。


家々の明かりがとだえ、しばらく走ったところで、前方にそびえ立つ岩壁、その上に小さな無人の灯台が現れた。


裕子・・・「なつかしい風景だわ」


岩壁のふもとの、小さなお店に車を乗り着けた。


その窓から明かりがもれていた。


裕子と高倉、 吉良は、岩壁のふもとの小さなお店に入って行った。


お店の主人・・・「いらっしゃいませ」


とうやうやしく言った。


「吉良」・・・「ああ」


高倉、吉良が身分証をチラッと見せた。


お店の主人・・・「奥へどうぞ」


裕子と高倉、吉良か奥の部屋に入った。


何も無い四方がピカピカの鋼鉄の部屋に入った。


吉良・・・「4階へ」


この部屋がかすかに動く。


高倉・・・「この部屋は、エレベーターです」 


高倉・・・「サイに登録してある声紋の声でしか動かないようになっています」


高倉・・・「これから地下4階に行きます」


裕子・・・「えっ」


裕子・・・「このお店にこんな仕掛けがあったなんて夢にも思わなかったわ」


吉良・・・「ここが防衛省東北地区科学情報部特務研究所です」


十数秒で地下4階に着く。


ドアが開くと広いフロアーが目の前に広がった。


フロアーの右手にドアがあった。


裕子一行はそのドアに向かった。


裕子はその部屋に精神を集中した。


裕子の頭には、聞き覚えのある声が沢山響いていた。


裕子・・・「あれれ、おじいちゃんとおばあちゃんも来ているの」


裕子・・・「なつみも来ているみたいね」


吉良がドアを開けた。


裕子・・・「おまたせ」


なつみ・・・「あっ、姉ちゃん」


なつみ・・・「私も今来たばかりよ」


祖父・・・「よく来たね」


祈叉・・・「こっちへおいで」


部屋の奥から声がした。


吉良・・・「所長、 ただいまお連れしました」


所長・・・「ごくろう」


部屋の奥から、 所長と佐伯が現れた。


所長・・・「私がここの所長の鈴木です」


佐伯・・・「私が副所長の佐伯です」


佐伯・・・「あなたたちのお父上でいらっしゃる鬼三郎様とお母上でいらっしゃいます智恵様は、既にここに到着していますよ」


佐伯・・・「あと一名、もうじき来ますからもう少し待っていて下さい」


しばらく、おじいちゃんとおばあちゃんと、東京の生活のこと、店のこと等話していた時、 急にドアが開いた。


徳郎・・・「遅くなりました」


裕子・・・「あっ。徳郎おじさん」


徳郎・・・「よお、裕子になつみ、よく来たね」 


なつみ・・・「徳郎おじさんも」


佐伯はテーブルの上のコンソールの一つのボタンを押した。


まもなく、なつみの父、鬼三郎と母、 智恵が現れた。


鬼三郎 ・・・「ちょっと5階の研究室へ行ってきたんだ」


所長・・・「みなさんよく来て下さいました」


所長・・・「さて、これで全員そろいましたからお話しましょう」


裕子・・・「いやな予感がするわ」


なつみにそっとつぶやいた。





【 続く 】