オリジナル短編小説 【アグレッション・デターレント】 連載 8回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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オリジナル短編小説連載 8回目




💗【7回目からの続き】💗



💮オリジナル短編小説🎉


🔥ジャンル:SFアクション🔥


🚫許可無く、転載・パクリ禁止🈲




【アグレッション・デターレント】



著者:jpt♂























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オリジナル短編小説連載 8回目



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【アグレッション・デターレント】



著者:jpt♂




【 続き 】



【第三章 戦闘準備】



一.特殊超心理科学ハード研究室



なつみ達は6階へ降りた。

フロアーに出ると、左手に通路があった。

そこを歩いて行くとすぐ、それぞれの名前の書かれたドアがあった。

なつみは自分の名前の書かれたドアの前に立った。

ドアはシュッという音とともに自動的に開いた。

なつみは意を決してその部屋に入った。

ドアは自動的に閉り、かすかにシューという音がした。

サイ・・・「このドアは気密ドアです」

サイ・・・「この部屋は密封されました」

小さな2畳くらいの小部屋だった。

なつみがその部屋を見渡すと、何も無く部屋の前方の壁にドアがあった。

サイ・・・「前方のドアに進んで下さい。 なつみ」

サイの声を聞いて、なつみはほっとした。

なつみがドアの前に立つと、自動的にドアはスッと開いた。

そこは、さらに小さな部屋になっており、【脱衣】と書かれた小さな金属のカゴがあった。

サイ・・・「衣服は全て脱いで、そのカゴの中にいれて下さい」

なつみは驚き、恥ずかしくてモゾモゾしていた。

なつみ・・・「えーー、 いやよー」

サイ・・・「衣服は全て脱いで、そのカゴの中にいれて下さい」

従わない限り、繰り返し言われる事を悟ったなつみは、しぶしぶ下着を残して衣服をカゴの中に入れた。

なにも起こらない。

なつみ・・・「下着も脱ぐの?」

サイ・・・「はい、全て脱いで下さい」

なつみ・・・「えー」

なつみ・・・「ほんとにー」

なつみ・・・「いやだよー」

なつみ・・・「はずかしいよー」

サイ・・・「私はサイ、誰もいません。全て脱いで下さい」

ため息をついて、なつみはしぶしぶ下着も脱いで全裸となった。

脱いだ下着ををカゴの中に入れた。

すると一瞬の閃光が走り、衣服は一瞬のうちに全て焼却された。

なつみ・・・「えーっ」

なつみは驚いた。

服が無くなりいったいどうやって出たらいいのかと。

なつみは不安に襲われた。

よく見ると、その小さな部屋にも前面の壁にドアがあった。

サイ・・・「前面のドアに進んで下さい」

なつみは今度は意を決してドアに向かって歩きだした。

なつみがドアの前に立つとドアは自動的に開いた。

なつみはその部屋に入った。

その部屋は小さくタイル張りの部屋で排水口も付いていた。

ドアがシューという音とともに閉った。

サイ・・・「この部屋は密封されました」

なつみ・・・「戻れないの」

サイ・・・「戻る事は出来ません」

サイ・・・「前に進むだけです」

とその時、天井から蒸気が吹き出して来た。

またたくまに、 蒸気が部屋に充満した。

なつみ・・・「苦しくないけど、 少し薬の匂いがするわ」

サイ・・・「これから、 なつみの身体を消毒します」

なつみ・・・「ハイハイ、どうぞ」

なつみはやけくその態度で言った。

2,3分すると蒸気の熱でなつみの身体は少し汗ばんできた。

なつみの肢体がピンク色に染まってくると、 蒸気が止まり、次に天井から心地よいシャワー液が降ってきた。

そのシャワー液がなつみの全身を心地よく打った。

なつみ・・・「うわー、気持ちいいわ」

なつみ・・・「スッキリした気分よ」

形のいい乳房を水滴が伝って落ちた。

シャワーが数分間続いて止まった。

周りを見渡したが、体を拭くタオルがない。

なつみ・・・「タオルは」

サイ・・・「大丈夫です。 なつみ」

すぐに天井から乾燥用温風が吹き込んできた。

すぐに身体は乾いた。

なつみ・・・「今度はとうするの」

サイ・・・「ドアに進んで下さい」

なつみがドアの前に立つとシュッという音とともにドアが開いた。

なつみは次の部屋に全裸で入って行った。

部屋は少し広く、いろいろな計器や機器が部屋中の壁に埋め込まれていた。

部屋の中央に細いチューブが何本かくっついた透明な筒型のカプセルがぽつんと立っていた。

人一人入れそうな大きさだ 。

なつみ・・・「な〜にあれ」

サイ・・・「なつみ、そのカプセルに入って下さい」

もうどうにでもなれという気持ちで、なつみがふてぶてしくカプセルの前に立つと、カプセルのドアがスッと開いた。

なつみは、そのカプセルに入った。

スッと閉りシュッという音とともに密閉された。

サイ・・・「カプセルは準備完了しました」

サイ・・・「これから、超強化戦闘用プロテクターを装着します」

なつみ ・・・「え、なに、なに」

サイ・・・「これから超強化戦闘用プロテクターを装着します」

サイ・・・「両腕と両足を少し開いて下さい」

なつみは言われるとおり、両腕、両足を少し開く。

カプセルの上部と前後左右に付いているチュウブからオレンジ色のガスが吹き付けてきた。 

一瞬息を止め、恐る恐る吸ってみた。

なつみ・・・「いい香りがするわ。苦しくもないわね」

サイ・・・「このガスはプロテクターを肌に馴染ませるための一次処理用ガスです」

サイ・・・「なつみの産毛の毛穴にまで染み込むんですよ」

2,3分でそのガスは急にスッとなくなった。

すると、すぐ温風が吹き込み、身体が乾いていった。

サイ・・・「そのままの姿勢でお待ち下さい」


なつみにはビックリの連続だった。

今度は、シューという音とともに、 淡いきれいなブルーのガスが吹き込んできた。

サイ・・・「目を閉じないで普通にしていて下さい」

サイ・・・「呼吸も普通にして下さい」

なつみ・・・「うん」

なつみはツンとした刺激臭にちょっと顔をしかめた。

これも2,3分で、スッとガスが無くなった。

また、温風が吹き込み、身体を乾かした。

サイ・・・「超強化戦闘用プロテクターの装着は終わりました」

なつみ・・・「ふー」

なつみは一息ついて、自分の体をしげしげと見た。

身体の産毛の1本1本まで、 身体の全てが薄い膜で覆われていた。

なつみ・・・「何〜これ」

なつみ・・・「なんか付いてるわ」

サイ・・・「プロテクターは装着されました。

サイ・・・「その薄い皮膜がなつみを守ってくれます」

サイ・・・「それは生体的には皮膚と同じです」

サイ・・・「その薄い膜は、4000度の熱と、どんな衝撃にも耐える超強化戦闘用プロテクターです」

サイ・・・「外部から加えられるどんなエネルギーも拡散し逃がしてしまう皮膜なのです」

サイ・・・「ここの研究所で科学技術の粋を集めて、最近完成した技術です」

サイ・・・「さあ、カプセルから出て、服を着て下さい」

なつみ・・・「は〜」

カプセルのドアがスッと開いた。

なつみがそのカプセルから出ると、目の前にテーブルがあり、そこに衣服が乗っていた。

サイ・・・「その洋服は普通の洋服に見えますが、ここの研究所で開発した特別製のプロテクターです」

サイ・・・「その洋服型プロテクターで最初の熱や衝撃を拡散します」

サイ・・・「そのヘッドギアは、なつみの脳波を感知し能力を増幅するブースターです」

サイ・・・「また、そのヘッドギアに付いてる左目用眼鏡は、超微細色素判別アイスコープです」

サイ・・・「それで見る事で、敵の姿を確認する事ができます」

なつみ・・・「サイ、ありがとう」

なつみはいそいで洋服型プロテクターを装着した。

なつみ・・・「驚いたわ、このお洋服、私の身体にフィットしていて、着心地がすごく良いわ」

サイ・・「おほめいただいて嬉しいです」

一番上に着たベストには、ポケットがたくさん付いていた。

サイ・・・「右手のエレベーターで地下4階に行って下さい」

なつみ・・・「うん」



【 続く 】