オリジナル短編小説 [アグレッション・デターレント] 連載 7回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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オリジナル短編小説 【アグレッション・デターレント】 連載 7回目




💗【6回目からの続き】💗





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🔥ジャンル:SFアクション🔥



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【 アグレッション・デターレント 】



著者:jpt♂























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オリジナル短編小説 【 アグレッション・デターレント 】 連載 7回目



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【 アグレッション・デターレント 】


著者:jpt♂




【 続き 】



十.ふたたび会議室



既に、所長と佐伯、高倉、 吉良、大橋、甲斐が席について待っていた。

所長はコーヒーを一口グッと飲み、おもむろに言った。

所長・・・「皆さん席に着いたところで」

所長・・・「さあ始めようか、佐伯君」

佐伯・・・「はっ」

前面の大型スクリーンが輝き、佐伯の撮ってきた1件目の事件現場が映し出された。

佐伯・・・「みなさんもニュース等で知っていると思いますが、 現在、奇怪な事件が発生しています」

佐伯・・・「今、見ているのは1件目の事件現場です」

佐伯・・・「奇怪と言ったのは、この被害者を見てください」

佐伯・・・「どの遺体にもレーザーメスでスパッと切り取られたような大きな傷口です」

なつみも裕子も惨殺された死体を見るのは初めてだった。

思わず両手で顔を覆った。

佐伯・・・「これは、強力なパワーのレーザーガンのたぐいで撃たれた場合に、こういう具合になるそうです」

所長・・・「それも小型の」

所長・・・「また、行方不明者も出ている」

裕子・・・「うーー、ぞっとするわね。鳥肌が立ったわ」

前面のスクリーンに映し出されている映像を見て、なつみと顔を見合わせた。

なつみも蒼白く緊張した顔をしていた。

映像が変わった。

佐伯・・・「2件目も現場の状況は同じでした」

また映像が変わった。

佐伯・・・「3件目はこの近くです」

佐伯・・・「現場の状況はこれまでと同じです」

そこまで説明した時、祈叉が言った。

祈叉・・・「この3件の現場の映像にそれぞれなにかいるみたいね」

祈叉・・・「この映像の中では、あそこの茂みにいるように感じるわ」

みんなその指差した場所を見たがなにも見えなかった。

祈叉・・・「私にも見えないけど、あそこからなにかパワーが感じるのよ」

祈叉・・・「前の2件の映像にもそういうところがあったわね」

祈叉・・・「こちらを観察しているような感じだったわね」

佐伯は驚きを隠せない様子で、じつはと続けた。

佐伯・・・「じつは、 小型レーザーガンと言う様なSFチックな武器は、現在この地球上には無いのです」

裕子・・・「えっ」

この部屋にいる全員が、驚きの声を上げた。

鬼三郎・・・「それはどういう事ですか

所長・・・「これは推測ですが」

佐伯・・・「地球外生命体がこの地球に、既に来ていると推測されると言う事です」

佐伯・・・「宇宙船らしきもの、 未確認飛行物体などの情報は皆無ですが」

佐伯・・・「強力なレーザーガン以外にどんな武器を持っているかは、全くわかりません」

佐伯は深いため息をついた。

佐伯・・・「この地球上の科学技術をはるかにしのぐ高度の科学技術を持っているだろうということは、容易に想像できます。

佐伯・・・ 「武力ではこちらに勝ち目は無いでしょう」

佐伯・・・「ミサイルを撃つにも敵の位置がわからない」

佐伯・・・「たとえわかってミサイル攻撃したところでなんのダメージも与えられないかもしれない」

佐伯・・・「技術力が違いすぎるからです」

佐伯・・・「同様の事件は、わが国以外でも起きています」

佐伯・・・「極秘ではありますが、政府は非常事態宣言を発令しました」

佐伯・・・「極秘にしたのは国民のパニックを恐れたからです」

鬼三郎・・・「なるほど、それで我々鬼神一族が招集されたと言うわけか」

佐伯・・・「はい、そういう訳で政府はアグレッション・デターレントレベル3を発令したのです」

裕子・・・「アグレッション・デターレントレベル3て何ですか」

鬼三郎・・・「それは、超科学的な、超自然的な事件に極秘に対応するためのプロジェクト遂行指令なんだよ」

なつみ・・・「お父さん、知ってたの」

なつみは驚いて聞いた。

鬼三郎・・・「ああ、これは鬼神一族に代々伝えられてきた事だからね」

鬼三郎は悲しそうに言った。

鬼三郎・・・「こんな事件に巻き込まれず一生を終えれたらと願っていたんだよ」

鬼三郎・・・「おまえたちをこのような事件に駆り出さなければならなくなったとは」

佐伯の説明が続いた。

佐伯・・・「じつは、我々防衛省にも特殊科学特務部隊がありますよ」

佐伯・・・「彼女らは地下5階の特殊超心理科学研究室で、超能力強化の訓練に励んでいるところです」

佐伯・・・「あなたたち鬼神一族のレベルにはほど遠いレベルだとは思いますが」

佐伯・・・「あとは、地下6階でハード面の研究をしておりまして、今回はつい最近になって開発された超強化プロテクターがあります」

佐伯・・・「隊員4名には、鬼三郎さんと祈叉さんの指示に従って、この研究所にバリアーを張ってもらいます」

佐伯・・・「残り6名の隊員にはバリアーを破って侵入して来た敵の攻撃を防御させます」

佐伯・・・「あなたたち鬼神一族には事件現場に行ってもらいます」

佐伯・・・「そこでやつらを見つけ、 殲滅する事が、あなたたちに与えられた指令です」

佐伯・・・ 「徳郎さんには皆さんとは別行動をとってもらいます」

佐伯は一気に話した。

佐伯・・・「ふうー」

佐伯は一息ついた。

佐伯・・・「みなさん、よろしくお願いします」

佐伯が敬礼し、裕子となつみは顔を見合わせた。

祖父・・・「ちゃんと役目を果たせるかな、なつみに裕子」

おじいちゃんの声がなつみと裕子の頭の中でひびいた。

なつみと裕子は同時に祖父を見た。

鬼三郎はにこっと笑った。

祖父・・・「そう、おじいちゃんの持つ能力はテレパシーなんじゃよ」

なつみと裕子の頭の中にひびいた。

なつみと裕子は、大きく目を見開いて驚いた。

なつみ・・・「おじいちゃんも、おばあちゃんも何か能力を持っていたの?」

裕子・・・「知らなかったー」

前面のスクリーンに別の映像が映し出された。

AIのサイが優しい声で言った。

サイ・・・「画面を見てください」

サイ・・・「事件現場の映像の中で、祈叉さんの指摘した部分を微細色素分析処理ししましたら、ある影が現れました」

映し出された映像を見ると、そこにはおぼろげながらぼんやりと人の形をした影が現れた。

影は人間ではない、ぞっとする忌まわしい体型をしていた。

影は聖書に出て来る悪魔の姿に似ている。

顔には見覚えがあった、それは民話に出てくる鬼の顔に似ていた。

影は背にがっしりとした羽らしきものがある。

影の顔面の額あたりには短い角らしきものがあるように見える。 影の背丈は2メートル前後と画面に数字が出ている。

影は周りの景色に溶け込んで、じっとこちらを見ている。

吉良・・・「まるでカメレオンだな」

佐伯・・・「これはやつらの体型にに合わせた、周りの景色に溶け込める戦闘服なんだろう」

佐伯・・・「たぶんやつらの宇宙船もこのように周りの景色に完全に溶け込んでいるのだろう」

佐伯・・・「それにレーダー波を完全に吸収する物質で覆われているからレーダーにも写らない」

所長・・・「これは厄介な事になったな」

所長は苦悩で眉間に皺をよせている。

サイ・・・「こちらの超強化戦闘プロテクターの一つである頭部装着装置に超微細色素判別アイスコープを 付けました」

佐伯・・・「そうすると、景色に溶け込んでいる敵を見る事が出来ると言う事か」

高倉・・・「なんとか戦えるな」

裕子・・・「あなたたちも行くんですか」

大橋・・・「はい」

吉良・・・「あなたたちの足手まといにならないように頑張りますよ」

吉良・・・「肉弾戦になったらまかせて下さい」

裕子・・・「私達は素人よ」

所長・・・「いえ、あなた達には代々、既に戦闘DNAが組み込まれているのです」

所長・・・「身に危険が迫れば戦闘能力が覚醒しますよ」

佐伯・・・「それでは皆さん6階へ降りて、超強化戦闘プロテクターを身に着けて来て下さい」


【 続く 】