★【オリジナル短編小説】[アグレッション・デターレント](第17回)★ | jpt♂のジャンルフリーブログ

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[アグレッション・デターレント]
           著 者:jpt♂

[第一章 非常事態宣言]

[第二章 指令アグレッション・デターレント]

[第三章 戦闘準備]

[第四章 捜査開始そして遭遇]

[第五章 マジカルガール]

[第六章 死闘]

三.研究所危うし

祖父・・「防御システムレベル1を作動せよ」
三好・・「作動しました!!」
 司令室のいくつものモニターにエイリアンが映る。
 通路に取り付けられた監視カメラ一体型レーザーガンがサイの制御で自動的に火を吹いた。
 「ビィーッ」「ビィーッ」赤い光の線がエイリアンめがけて飛ぶ。
 「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」赤い光の線が雨のようにエイリアンに注がれる。
 「バシューッ」「バシューッ」「バシューッ」レーザー光線はエイリアンを確実に捕らえている。
 しかし、エイリアンにダーメージはない。
 2階を警備している防衛省隊員がエイリアンに向かって走る。
 アイ・スコープを通して見えるエイリアンの姿に大型特殊レーザーガンをかまえ引き金を引く。
 「ブブブーッ」太い赤い線がエイリアンめがけて飛ぶ。
 「バシューン」という音とともにエイリアンが吹っ飛んだ。
 だが、エイリアンはむくっと起上がり、防衛省隊員の方に腕を上げた。
 手の甲を突き破るようにして「シュッ」と銀色に光輝く金属筒のようなものが出る。
 「ピカッ」とエイリアンの甲から緑の光が飛ぶ。
 撃った防衛省隊員は一瞬身を壁に隠すのが遅れた。
 「うわー」と防衛省隊員は悲鳴を上げた。
 防衛省隊員の身体が緑色に包まれた瞬間バタリと倒れた。
 防衛省隊員の左顔面から左肩にかけて無くなってる。
防衛省隊員「くそーっ」
 壁に身を隠した防衛省隊員は叫ぶ。
防衛省隊員「撃って撃って撃ちまくれー」
 皆狂った様に大型レーザーガンを撃ちまくった。
 地下2階で壮絶な戦いが繰り広げられているのを、地下10階の特別司令室で所長と佐伯はモニター画面で見ていた。
佐伯・・「くそーっ!!」
佐伯・・「我々の武器では、跳ね飛ばす事しか出来ないのか!!」
 佐伯は歯ぎしりしながら叫ぶ。
佐伯・・「いったいどうしたらいいんだ」
佐伯・・「打つ手無しか」
佐伯・・「現地に行っている鬼神一族を呼び戻しましょうか」
 佐伯は所長に言った。
所長・・「まて!!」
 所長は腕をくんだまま、じっとモニター画面をにらむ。
 地下5階の司令室ではおじいちゃんがモニター画面をにらんでいた。
山城・・「くそっ!!」
山城・・「大型レーザーガンも通用しないのか!!」
 形勢は悪く、徐々に防衛省隊員は後退し待避し始めた。
 エイリアンはまるでゾンビのように、倒されても、吹っ飛ばされても起上がり攻撃して来る。
祖父・・「地下3階にバリアーを張れ」
 おじいちゃんは口元のマイクに静かに言う。
 地下3階が一瞬ゆらりとゆらいぐ。
 エイリアンの腕が床を狙う。
 エイリアンの腕から「ボボボボッ」と言う音と共に太く濃いブルーの光線が発射された。
 「ドガーンッ!!」「バッジューッ」轟音と共にあの超合金の床が溶け、大きな穴が開いた。
 「ボボボボボッ」「ドガーンッ!!」「バッシューッ!!」エイリアンはそれぞれ床めがけて太く濃いブルーの光線を発射する。
サイ・・「警告します、第二シールドが破られました」
サイ・・「警告します、第二シールドが破られました」
 サイは相変わらず冷静に優しい声で繰り返し警告を発していた。
 祈叉の周りを取り囲んだ愛,圭,瞳,里沙,れいな、さゆみ、愛佳の額にそれぞれ汗がにじんでいる。
祖父・・「地下3階の警備員に発令、穴から入り込まれないように応戦せよと」
 おじいちゃんがオペレーターの三輪に言う。
三輪・・「地下3階の警備員は、穴からの侵入を阻止!!」
 三輪がマイクに向かって指令を出す。
 地下3階の警備員は、天井に開いた大きな穴から見えるエイリアンに向かって一斉にレーザーガンを撃ちまくる。
 「ブブブーッ」太い赤いたくさんの線がエイリアンめがけて飛んで行く。
 「バシューン」という音とともにエイリアンが吹っ飛ぶ。
 だがすぐ起きて穴から入り込もうとする。
 サイコバリアーが強くなっているせいか、エイリアンが跳ね返された。

♪≪次回につづく≫♪

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