さて、昨日はボランティアのチームミーティングが午後にありました(もちろんバーチャルですが)。 私がミーティング中にオフィスに籠ってる間に、夫とゆずはこんなことをしていました
昨夜のカマラ・ハリスさんの勝利演説を聞いて個人的に感情的になる場面がいくつかありました。彼女はアメリカ史上初のマイノリティー女性の次期副大統領です。今の小さい子供達は女性が男性と同じように米政権のトップのポジションに就くのを見て育つのです。ヨーロッパやニュージーランドなど他国と比べると、ここまでくるのに本当に時間がかかったなと思いますが、アメリカ人は想像以上に保守的なんでしょうね。
模範的な人、お手本にしたいと思える人が身近にいるのはすごく大事なのです。黒人とインド人のイミグラントの両親を持つマイノリティーの女性であるハリスさんが副大統領になることは、本当に大きなメッセージを送っていると思います。
お手本にしたい人が身近にいることで何が変わるのか?自分の体験をここに書きたいと思います。私は大学進学のためにアメリカに来ましたが、一番最初に衝撃を受けたのはキャリアのあるアメリカ人女性の働き方と生き様でした。日本にいた時は、キャリアのある自分と家庭のある自分というのが想像できませんでした。私の母親は専業主婦だったし、父親は亭主関白ではなかったものの、外で働き家族のためにお金を稼ぎ、母親は家のことをすべてするという家庭で育ったので、女性が仕事と家庭を両立するというのが想像しにくかったのです(というか高校生の私には想像できなかった)。
アメリカに来てそれは一瞬で変わりました。病院でドクターのシャドーをさせてもらったり、研究室でお手伝いさせてもらっていた時に驚いたのが、当時妊娠していた女医さんや女性研究者の仕事の仕方、生き様でした。出産直前まで働き(前日まで仕事を一緒にしていた人が次の日に出産していたということも多々ありw)、出産後も6-8週間で職場復帰。アメリカの女性ってなんてタフなんだという衝撃、出産後も仕事と家庭を両立させてしまうという衝撃、そういう女性にはかなりサポーティブなパートナーがいる衝撃のトリプルパンチでした。 もちろん、仕事を家庭を両立させるにはパートナーや他の家族の多大な助けがあってだと思います。 でも、そういうのを何度も見ていると、それが「当たり前」になってくるんですよね。あ、あの人もできている、あ、この人もできているってね。当たり前の事になってくると「あ、自分にもできるかも」という風になるわけです。私の周りにいたアメリカ人女性達が手本として何度も私に見せてきてくれたことで、私は仕事と家庭の両立は当たり前、できることと思うようになりました。
自分もそういう体験をさせてもらっている身で、彼女の演説を聞いているとアメリカの未来は明るい(かも)と思え感情的になりました。今は、ハリスさんが女性初副大統領になることが大きなニュースですが、将来にはそれが「当たり前」となる日が来るのかもしれません。大きな第一歩だと思います。