ゼロやマイナスからは何も生まれません。人生でも同様です。豊かさに目を向けたほうが圧倒的に豊かな人生を送れます。

 

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『いつも「時間がない」あなたに欠乏の行動経済学』の著者、ハーバード大学の経済学教授センディル・ムッライナタンとプリンストン大学の心理学教授エルダー・シャフィールの研究によると、経済的な欠乏が人間の認知能力に大きな影響を与えるという研究結果が出ています。

 

 

 

同じ金額のお金が必要になるという状況を生み出してから、知能検査をした結果、貧困層のみが知能検査の得点がかなり低くなるという結果になったそうです。この実験だけだとお金持ちと貧乏人で違いが出て当然だろうとも言えます。

 

 

しかし、インドの農業地帯で収穫前でお金が足りない状況と、収穫後でお金に余裕がある状況の農民に対して検査を行った結果も出ています。

 

同じ人間がお金に余裕がある時とない時で、どう知能や判断能力に変化が出るかを調べたのです。

 

その結果、お金への欠乏感が知能に与える影響は、やはり大きいことがわかりました。知能検査での正解率は、収穫後のほうが約25パーセントも高かったのです。IQに置き換えると9〜10ポイント相当にもなるようです。

 

この研究では、目先の欠乏に意識が行き過ぎて、他のことが見えなくなる視野狭窄現象(トンネリングと呼ばれる)が起きているからだと説明されています。

 

つまりいくらお金が無いのが事実だとしても、その欠乏に意識を向けすぎていると、認知能力の低下から、さらに貧しくなるということです。

 

 

ゼロやマイナスの状態から意識をプラスにシフトする一番の方法は「感謝」です。

 

感謝の気持ちは、他に対する慈しみの気持ちにも通じます。感謝は、すべてのものに愛情を注ぐことを意識しても自然に出てきます。愛情ホルモン、オキシトシンが分泌されることによっても、認知能力が上がることがラットの実験で明らかにされています。オキシトシンが分泌されるのは、幸せを感じたり、愛情を感じる時です。

 

 

アメリカで人気の俳優で司会者兼プロデューサーのオプラ・ウィンフリーは、次のように言っています。

 

人生に何が起こったとしても感謝の心を持つことを学んだ時、チャンスや人間関係、そしてお金さえもが、私のもとに流れてきました。

Oprah Winfrey

 

あなたが持っているものに感謝してください。そうすれば、あなたはより多くを持つことになります。もし持っていないものに集中するなら、決して満足は得られないでしょう。

Oprah Winfrey

 

オプラ・ウィンフリーは、貧しい子供時代を過ごし、とても過酷な人生を歩んできましたが、俳優や司会者として全米で人気者になり、今や最も裕福なアフリカ系アメリカ人と言われるほどのお金持ちになっています。

 

身の周りのたとえ小さなことからでも感謝する習慣を身につけると、きっといいことがあります。ちょっとしたことでも毎日感謝することから、始めてみましょう。