新型コロナの影響で、一気にリモートワーク、テレワークが常識的になってきました。
もともとインターネットを使ってビジネスしている人からすると、今更感もあるかと思いますが、会社のオフィスにとらわれない仕事スタイルが一般化してきたことは、これからの仕事そのものを見直す良い機会だと思います。
私も現在はIT企業の技術顧問をしていますが、会社と相談して2020年7月以降は、1ヶ月のうちの約半分はテレワークということにしました。このため自宅が基本の勤務地になり、会社にも通勤ではなく、出社という形になっています。
通勤しないので、通勤手当は出ませんが、交通費はネット上で精算できるので、特に困ることはありません。むしろ通勤時間分の余裕が生まれるため、その分こういったブログを書いたり、将来のためにさらに勉強したりも以前より時間が取れるようになりました。
ただ、テレワークとは言ってもセキュリティ上、自宅以外での仕事は認められていないので、まだ若干の窮屈さはあります。またセキュリティソフトでマウスの動きまで監視されているので、会社にいるより気を抜けない一面もあります。
新型コロナウイルスの影響で観光業界が低迷するなか、2020年7月27日、政府の「観光戦略実行推進会議」で菅官房長官は、観光や働き方の新たな形として「ワーケーション」の普及に取り組む考えを示しました。
「ワーケーション」とは、「仕事」Workと「休暇」Vacationの造語で、休暇を楽しみながらテレワークで働くということらしいです。この言葉自体は、アメリカで5年ぐらい前から言われているものです。
しかし、特に日本人は、休暇を楽しみながらテレワークで働くなんて難しいのではないか、と思います。実際、私もシステム開発の仕事をしていた時は、一年中24時間たとえ休暇中でも電話がかかってきましたが、休暇中に仕事の電話を受けたりすると、とても休暇を楽しむという気分にはなれませんでした。
たしかにテレワークの延長で、休暇中に一定時間だけ働くといったことも可能にはなりましたが、それだったら、いっそのこと仕事場そのものをリゾート地に移してしまう「リゾートワーク」のほうが、スッキリします。
Photo by Beckey Phan
ただ、リゾート地でできる仕事というのは、ある程度限定されるような気もするし、こんな場所で今やってるような仕事をする気になるかどうか微妙です。
やはり仕事そのものを楽しくすることのほうが先決かもしれません。
また今回の新型コロナ以前から、一部のIT企業では、本社は東京に置きつつ、開発チームだけ徳島の山間部に置くといったことも行われています。
徳島県中央部に位置する神山町では、山間部にIT環境やネット環境を整備した神山町サテライトオフィスプロジェクトを2017年からソフトバンクなどと提携して実施し、多くの企業が「サテライトオフィス」を設置しています。
神山町でサテライトオフィスが設置され始めたのは、2010年なので、かなり時代の先端を走っています。
また最近では、仕事ができるキャンプ場を紹介するサイトなども出来ており、山間部やリゾート地以外でも仕事ができる場所が増えてきました。こちらのサイトは、わーケーションという言葉を使っていますが、政府の言うワーケーションより、楽しそうです。
今年の2月頭、立春前日の節分の日のノートに「会社に行かなくても仕事ができるようになりたい!」と書いていましたが、奇しくも新型コロナの影響で、その夢は思いのほか早く、半分は叶いました。
ただ、やはり理想は、会社からの自立です。現在、そのための準備を具体的に進めているところです。それが実現すると、まさに世界中ネットさえ繋がれば、どこにいても仕事ができるようになります。もっともサラリーマン時代の1/10の仕事量で年収は5倍になる予定なので、いつでもリゾート気分が味わえる予定です。(^_^)v