所謂、田母神論文「日本は侵略国家であったのか」を改めて読んでみた!


ビジネスホテル経営で良く知られたアパグループが主催した、2008年10月31日に「真の近現代史観」懸賞論文第一回最優秀藤誠志賞を受賞したのが、田母神俊雄航空幕僚長の「日本は侵略国家であったのか」だったことを覚えている人も多いと思います。


 この論文が発表された後、先の戦争に対する政府の見解に反する論文を航空自衛隊の幹部が出したとして大問題となり、結局、田母神航空幕僚長は更迭されることとなり退官されたのです。


 問題化する前、この所謂田母神論文(以下、田母神論文と呼ぶ)を初めて読んだときに私は大きな衝撃を受けました。内容については知っていることも多くありましたが、その内容そのものよりも、その当時はこのような論文は、あの戦争を肯定する軍国主義者であるかのように扱われ、大っぴらに公言することが憚られるような時代でした。そのような中、この論文が発表されたことと執筆者が航空自衛隊航空幕僚長出であったことに改めて驚きとその勇気に感動しました。


 この論文については、賛否両論あり歴史認識が間違っているとか、日本は侵略国家ではなかったと言うのは誤りだとか、特に執筆者である田母神氏が現職自衛官であったことが、自衛隊のトップがそのような思想では危険だとか、軍人は政治に口を出すなとか、ありとあらゆる批判がありました。


 しかしながら、この田母神論文は、国家国民の今後の道筋に一石を投じたのではないでしょうか。そしてそれから8年後の今、日本を取り巻く世界の情勢は、米国大統領の閉じこもり政策に始まり、中国の覇権主義の台頭、韓国の捏造の歴史での日本たたき、東日本大震災の発生、それにより原発が停止したことで、化石燃料輸入の増加と中国のなりふり構わぬ資源獲得による価格の高騰などで日本の貿易収支赤字などが起こりました。


 田母神論文を再読してみると、今現在日本が置かれている状況を予期したかのような内容であり、8年前には口にすることも憚られるような文言も、今では当たり前に誰もが口に出して議論しています。


 田母神論文が、集団的自衛権見直しの、口火となったかどうかは分りませんが、少なくとも議論する下地を作ったのは間違いなく、今後の日本のあり方に問題を投げかけたのは間違いないと思います。


 そして、立場が違えば戦争に対する見方も違いますが、自分たち正当化するために、日本は侵略戦争を行ったと決めつけようとする国も現実に存在します。また、一緒に戦ったのに自分たちは被害者だと言い張り、永久に謝罪と賠償ををかすめ取ろうとする国、戦いもしていないのに先勝国だと言い日本を貶める国も現実に存在しています。


 集団的自衛権見直しに反対する人たちは、保守派は侵略戦争を美化しようとしていると言う人がたくさんおられますが、8月15日の69回目の終戦記念日を前にして、今一度あの戦争は何だったのか、何故、日本が戦争へと向かったのか、戦勝国から見て戦犯と言われた人たちが本当に日本人にとっては戦犯と呼ぶべき人達なのか、日本は本当に侵略国家だったのだろうか、戦争をしなければ日本は生き延びられたのだろうかか、今の日本は存在しているのだろうか。八紘一宇の意味は何だったのか、是非、田母神論文を再読して改めて考えて戴きたいと思います。


 若くして、家族を守るため、故郷を守るため、祖国を守るため、靖国で会おうと散って行かれた英霊たちの志を、私達は蔑ろにしてしまっていいのでしょうか。靖国神社 の遊就館に展示されている花嫁人形の前で、「あの戦争は侵略戦争だった、日本は残虐非道な国だった、貴方たちは無駄に命を捨てたのだ」と言えるでしょうか。知覧特攻平和会館の特攻隊員の遺影と遺書を目の前にして、それが言えるでしょうか。


 8月15日には、靖国神社に参拝できなくとも自宅から遥拝させていただきます。



(論文記載サイト) 文字が小さい場合はこちらでご覧下さい


田母神俊雄公式サイト

http://www.toshio-tamogami.jp/thesis/

アパグループ第1回「真の近現代史観」懸賞論文募集
http://www.apa.co.jp/book_ronbun/vol1/index.html .



以下、論文「日本は侵略国家であったのか」


1


2


3


4

6



5



8

9