コミュニュケーションアプリの「LINE」が、「送信取り消し機能」の提供を開始しました。24時間以内であれば、誤送信したメッセージを取り消せます。

 LINEでは、リアルで即時性が高い日常のカジュアルなコミュニケーションを提供したいという思いから、これまで「送信取消」機能は取り入れていませんでした。しかし、ユーザビリティの向上およびコミュニケーションの選択肢を拡大させるための機能拡充の一環として、今回の「送信取り消し機能」が実装されました。

 メッセージの取り消しが使用できるのは、最新バージョンのみ。誤送信したメッセージを長押しし、「送信取消」のメニューを選択すると、送信者と送信相手の端末両方から対象メッセージを取り消すことができます。取り消し後は、取り消したという内容が送信者と送信相手のトークルーム上に表示されます。

 取り消すことができるメッセージは、24時間以内に送信したテキストとスタンプ、画像、動画、ボイスメッセージ、URL、LINE MUSIC、連絡先、位置情報、ファイル、通話履歴で、既読・未読両方のメッセージが対象。グループトークや複数人トークにも対応し、スマートフォン版、デスクトップ版とも利用できます。なお、スマートフォンに届く通知メッセージは取り消すことができません。

 今回の「送信取り消し機能」実装について、LINEに話を聞いてみました。

―― 「送信取り消し機能」を今まで実装していなかった理由について、もう少し詳しくお願いします。

LINE広報:「送信取消」機能を導入すべきかという議論は、これまでも協議してきました。その上で、「送信取消」機能はコミュニケーション・メッセンジャーの根幹に関わる機能だと認識しているからこそ、実装するには至っておりませんでした。

 しかし今年、LINEのトークルームのアップデートに力を入れる中、ユーザーの皆さまが必要としている機能の検討を重ね、「送信取消」機能を提供開始する運びとなりました。

 「送信取消」機能を協議する際、LINE本来のコミュニケーションが崩壊してしまわないように、LINEのトークに対する信頼性が損なわれてしまわないようにという点を最大限注意して機能の実装を進めてきました。その上で、時間制限を設け、メッセージが消されたこと自体は履歴が残り、受信者側も取り消されたことが分かるような仕様を定義してあります。

―― 24時間という期間はどのような理由によるものでしょうか。

LINE広報:今回の「送信取消」機能は、LINEで誤って送ってはならないメッセージを送った方が誤送信を回避する、または、誤送信による心理的ストレスを軽減するための機能です。その際、誤送信であれば、時間制限を数分にしても良いのではという協議もありましたが、誤送信にすぐに気付く人と相手から誤送信を指摘されて気付く人が両方いることから24時間としました。

 誤送信を相手が認識してしまってもメッセージを取り消したい、という送信者の立場に立って検討した時間になります。

―― 実際に社内で、人間関係や仕事上のトラブルに発展することはありましたか。

LINE広報:LINEの社員は、LINEを使って仕事をすることが多々ありますが、上司など多数の者がいるグループで仕事のやりとりをしているなか、突如誤ってプライベートのLINEを送ってしまった、という社員は複数います。結果、仕事上で培ってきた自身のキャラクター形成に影響があったと聞いています。社員の中でも「送信取消」機能を歓迎する者は多いのでは、と予測します。

―― 公式アカウントでも削除機能は使えるのでしょうか

LINE広報:公式アカウントは「送信取消」機能の対象ではありません。今後、導入するかについても未定です。

 なお、最も面白い「LINE誤爆」を決定する「ブラックフライデーキャンペーン」も、この「送信取り消し機能」のリリースに合わせて最優秀賞が発表されています。