ジェームズ・ボンドの東京での経験 | 原始力発電

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気がつけば約半年ブリの更新。

DVDでロシアより愛をこめてを鑑賞。
今までテレビやビデオで観たりしてたので多分これで4回目くらいになるんですがやっぱり面白いですね。
ネットや色んな娯楽、メディアが溢れ、映画も3Dの時代を迎えようとしてる今観てもかなり楽しめるのだから、公開された当時1964年に観た人の感動は今以上にすごかったんだろうなと思ってしまいます。

物語の舞台はイスタンブール、オリエント急行、ヴェネチアなどなど異国の風景がふんだんに登場します。
日本人の海外旅行自由化が始まったのが、この映画の日本公開と同じ1964年の4月。
テレビも普及は進んだとはいえ、カラーテレビが白黒を逆転するのはまだ後10年くらいかかり、イスタンブールもまだまだ日本での地名は低かったのではと思われます。
庄野真代の「飛んでイスタンブール」がヒットするのは後14年待たねばなりません。

そんな公開当時に映画館に足を運んだ人のほとんどは海外旅行など行ったことなく、物語に登場する街の風景、知識を持ち合わせてる人もそう多くなかったじゃないでしょうか。

事前にネットで調べるなんて事はまだ30年以上先のなせる技。

総天然色で映画に登場する見たこともない外国の町並み、エキゾチックなベリーダンス美しい音楽などなど。

そしてナンと言ってもこの映画の最大の魅力と言ってもいいタチアナ・ロマノヴァを演じるダニエラ・ビアンキ。
夜、ホテルに戻ってくると黒いチョーカーだけをまといベッドで待構える金髪の美女、襲い掛かる敵の罠をかいくぐり、彼女を連れてオリエント急行での逃避行。

007と言えばボンドガールなのは当然ですが、ほかの007シリーズと比べても、ここまでセットで語られるボンドガールは第一作のウルスラ・アンドレスと彼女くらいでしょう。
その後、特にメジャーな作品に出ることもなく数年で引退したためこの作品でしか彼女にお目にかかりにくいというのも、いっそう神秘的な魅力を引き立ててるのかもしれません。

清楚で知的
$原始力発電-ダニエラ・ビアンキ

ちょっと淫ら
$原始力発電-ダニエラ・ビアンキ

でもこんな感じが個人的には好みだったりします
$原始力発電-ダニエラ・ビアンキ

ところで前から気になってたシーンをDVD特有の機能を使って再確認。
Mがボンドから送られてきたタチアナから聞き出した暗号解読機の情報が録音されたテープを再生中に突然テープを停めて、マネペニーを部屋の外に追い出すシーンがある。その直前のテープから流れるタチアナに向かって言うボンドのセリフは日本語字幕によると

「以前、東京に行った時に面白い経験をした」
$原始力発電-Mとマネペニー
となっている。東京での面白い経験って何?と以前から気になってた。
その先を知りたかったが、ここでMが一度テープを切ってしまうのだ。
ビデオで観た時、タチアナがボンドにオノロケの言葉を発し続けるので、呆れてMは一度テープを中断したと思ってた。

今回もやはり最初日本語字幕で観ててそう思った。
Mはタチアナの淫らな言葉をこれ以上貞淑(?)な秘書に聞かせちゃいかん!と思ってテープを切り、追い出したと思ってた。

しかし今回、英語の勉強のつもりで英語字幕で再生してみるとボンドは

「Once, when I was with M in Tokyo, we had an iterresting experience」
$原始力発電-マネペニーとM
と言ってる。つまり東京での面白い経験にはMも同行してて、その内容をマネペニーに知られたくなかったのかな。

おっさんが二人連れで異国でやることは洋の東西を問わないということか?




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