一周年記念 | 原始力発電

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コツコツ発想発電

13年ブリの海外旅行カンボジア・アンコールワットに行って、今日で1年がたった。

かつてはガイドブックなしでも世界のどこでも行けるという心境にまでなったのに、久々の海外一人旅ということで現地につくまでかなり緊張してた。ソウル経由だったので乗換えすらもうまくできるかも不安で不安でしょうがなかった。(空港で数時間待つだけなんですが)

カンボジア・シェムリアップの空港に着いてからも不安は消えなかった。着いたのは夜10時頃、初めての街で暗闇の中行動をするのはすごく不安だ。まずアライバルビザをとらなくてはいけないのだが職員の話す英語がまったく聞き取れない。そして空港から出たとたん押し寄せるタクシーの客引き。どう対処していいか、まったく過去の経験が思い浮かばない。同じ飛行機でやってきた韓国人の学生に同行することになり、なんとか市内に向かうトゥクトゥクに乗れた。一人だったらかなりてこずったと思う。こんなんでこれから一週間大丈夫なのか?今夜の宿は見つけられるのか?と思いながらトゥクトゥクに乗り込んだ。

しかし市内に向かう途中、街の様子を見ていてこの街に対する猛烈な好奇心が襲ってきた。もう夜の11時近いというのに小さな商店の薄暗い灯りがまだ点いてる。そしてその前には地元の人がたむろしてる。街の活気のようなものが伝わってくる。行き違うバイクはノーヘルで2人乗りは当たり前で3人や4人で乗ってたりもする。そんなバイクに乗るカップルのバイクが私達を追い抜こうと横を走り去っていこうとした。その時、後ろに乗る若い女性と目が合った。彼女は私を見て見慣れる外国人であったせいか、一瞬ギョッとした顔をしたが、こちらが手を振ると彼女も笑顔で振りかえしてくれた。

私はこの街が気に入った。言葉の不安、今夜の宿の不安もどこかへ消えうせた。もし宿が見つけられなければそれでもかまわない。早くこの街を歩きたい。来てよかった、正解だ。この国は当たりだ、大当たりだ。まだアンコールワットはおろか、市内に向かう途中なのにそんな事を想いテンションがあがってた。


1993年の6月にアテネからボンベイに飛んだ。機内で台湾人の女の子と一緒だった。彼女はボンベイで降りずにそのままダッカに向かうのだ。窓からボンベイの空港が見えると彼女は「どうエキサイトしてる?」と聞いてきた。その時私は「いいや、不安だ」とこたえた。何故かそんな事を思い出し、今同じことを聞かれたら「of course」なんて言うんだろうな、などと考えたりしてた。



アンコールワット