14年前の5月に私はエジプト・カイロにあるサファリホテルに滞在してました。
サファリホテルは今でもあるようですが長期旅行の日本人が溜まってる安宿です。
当時この宿に小林さんという20代半ばの旅行者が1年以上(2年以上だったかな)宿泊というか住んでました。
この小林さん当時この宿で誰よりも長く滞在してたわけですが別に主づらするわけでなく旅するわけでなく何するわけでなく毎日過ごすごく普通の人でした。1年以上カイロの安宿にすんでる人に“ごく普通の人”という表現が適切かどうかわかりませんが印象としてはそうでした。カイロからはなれることもほとんどないようでした。というかエジプトは既に大体観光されてるような感じでした。シナイ山登山やピラミッド登頂をアドバイスしてもらいました。
ある時、私はエジプトのハルガダで日本人インストラクターによるダイビングの講習をうけようとしてたところ、そのインストラクターの方がサファリに来られました。休暇でこれからヨーロッパに行かれる途中でよられたそうです。というわけでダイビングはできなさそうだったのですが、そのインストラクターが全員で3人集まればハルガダに戻ると言ってくださり、急遽サファリで募集したところ何とほとんどカイロからはなれなかった小林さんが参加してくれることになったのです。この時はあの小林さんがカイロというかサファリから動くということでサファリの宿泊者はみなびっくりでした。
その後、私はインドや中国を旅しましたが、どこに行っても長期旅行者の間ではサファリの小林さんはわりと知られた存在で、サファリに滞在経験のある人はもちろん噂で聞いたとか、中には南米で小林さんのことを聞いたという人もいました。ネットのない時代にすごいことですね。
帰国して3年くらいして、知人がエジプトに行った時、小林さんはまだサファリにいたそうです。最近ネットで検索してみると、もうサファリにはいらっしゃらないようですが、2001年頃まではいらっしゃったような記述が見えます。
1995年に小林さんから大鹿村のサザンクロスミーティングの案内のエアメールがきました。参加させていただいて、他の参加者と小林さんの話題で盛り上がれたりして楽しくすごすことができてお礼のハガキを出そうと思ってたのですが、出しそびれて少し後悔してます。
どなたか小林住人のその後をご存知の方いらっしゃいますか?