當賦録で、蘇我氏は單獨ではなく秦氏や安倍氏と一緒に日本に渡來した、といふ渡辺豊和氏の説を紹介した事がある。
スキタイ系の部族は祭司階級と武士階級、庶民階級に三分割され、それぞれの階級を代表する三種の神器を持つてゐた。蘇我氏もスキタイ系といふ栗本慎一郎の説がある。
蘇我氏は恐らく「まつりごと」を司る階級で、安倍氏は武士の階級、秦氏は技術系の庶民階級だ。秦氏が日本の政治に關心を持たなかつたのは、彼等がさういふ階級ではないからである。
何故こんな事を想ひ出したかといふと、『陸奧話記』といふ前九年の役についての本を最近讀むだからである。これは安倍氏が遊牧民系といふ事で讀み解けるのではないか。
遊牧民の戰爭は株式投資と似たところがある。戰爭や略奪の際には樣々な部族が兵を提供し、成功したら貢獻度に應じて配當に與(あづか)る。
成吉思汗が大帝國を作れたのも、戰爭に強くて安心して投資できたからだ。逆に、負けさうな奴には誰も投資しない。
安倍貞任が小松の册で大敗してからは、安倍氏はどの册に籠つても戰に負け續ける。これは兵が集まらなくなつたからではないだらうか。
蝦夷(えみし)にとつて安倍氏は安心して投資できる對象ではなくなつたのである。だから兵が集まらない。
源氏は事情が異る。黄海で大敗しても一族郎黨は結束して戦ひ、終(つひ)には小松の册で逆転する。粘り強い連中である。
源氏の一族郎黨は土地から離れられない一所懸命の百姓兵だから、源頼義が大敗しても一族は結束して離散しないのだ。だから粘り強い戰(いくさ)が出來る。
前九年の役で源氏が勝つたのは、遊牧民と百姓兵の視點から説明できるやうに想へる。勿論、清原武則の合流も重要な理由ではあるのだが。
スキタイ系の部族は祭司階級と武士階級、庶民階級に三分割され、それぞれの階級を代表する三種の神器を持つてゐた。蘇我氏もスキタイ系といふ栗本慎一郎の説がある。
蘇我氏は恐らく「まつりごと」を司る階級で、安倍氏は武士の階級、秦氏は技術系の庶民階級だ。秦氏が日本の政治に關心を持たなかつたのは、彼等がさういふ階級ではないからである。
何故こんな事を想ひ出したかといふと、『陸奧話記』といふ前九年の役についての本を最近讀むだからである。これは安倍氏が遊牧民系といふ事で讀み解けるのではないか。
遊牧民の戰爭は株式投資と似たところがある。戰爭や略奪の際には樣々な部族が兵を提供し、成功したら貢獻度に應じて配當に與(あづか)る。
成吉思汗が大帝國を作れたのも、戰爭に強くて安心して投資できたからだ。逆に、負けさうな奴には誰も投資しない。
安倍貞任が小松の册で大敗してからは、安倍氏はどの册に籠つても戰に負け續ける。これは兵が集まらなくなつたからではないだらうか。
蝦夷(えみし)にとつて安倍氏は安心して投資できる對象ではなくなつたのである。だから兵が集まらない。
源氏は事情が異る。黄海で大敗しても一族郎黨は結束して戦ひ、終(つひ)には小松の册で逆転する。粘り強い連中である。
源氏の一族郎黨は土地から離れられない一所懸命の百姓兵だから、源頼義が大敗しても一族は結束して離散しないのだ。だから粘り強い戰(いくさ)が出來る。
前九年の役で源氏が勝つたのは、遊牧民と百姓兵の視點から説明できるやうに想へる。勿論、清原武則の合流も重要な理由ではあるのだが。