猶太人の八割はアシュケナージといふ白人系で、元々パレスチナに住むでゐた猶太人とは系統が違ふのだから、彼等がパレスチナでイスラエルを建國しアラブ人を追出すのはをかしい、といふ意見を能く聞く。本當だらうか。


アーサー・ケストラーは『第十三支族』といふ本で、アシュケナージの出自をカザール帝國と推論したが、これも眉唾な意見である。


カザール帝國は猶太教に改宗した遊牧民族國家だが、パレスチナに住むでゐた猶太人と同樣の有色人種の國家と考へられてゐる。つまり、白人系のアシュケナージの出自とするのは無理がある。


白人系が大量に猶太教に改宗した例としては、北アフリカのベルベル人がゐる。ただし、アシュケナージはポーランド周邊に分布してゐたたので、ベルベル人を出自とするのも考へにくい。


まあ、アシュケナージの出自などどうでも良い問題かも知れない。少くともイスラエル共和國の人口比は建国時から今日まで、過半數は非アシュケナージなのである(世界規模ではアシュケナージが多数派)


アシュケナージはイスラエルでは人口的には少數派なのだから、餘所者が作つた國家といふ主張は無理があるのではないか。


アラブ人を追出したといふのも、僕には事實誤認に思へる。そもそも國聯決議(分割案)を拒否して戰爭を始めたのはアラブ人ではないか。自業自得としか思へない。


イスラエルの猶太人は民族浄化とも無縁である。ドゥルーズ人などとは今でも共存關係にある。つまりアラブ人は異民族だからではなくテロ行爲を働いたから追出されたのだ。


パレスチナのアラブ人が可哀想さいふのは、基本的に左翼のプロパガンダではないのだらうか。