不細工なスケ(女)を「ブス」と言ふ。何故、「女」が「スケ」かといふと、「をんな」→「なをん」→「なをスケ」→「スケ」と變化したのである。だから比較的新しい言葉である。


不細工なスケ(女)を「ブス」と呼ぶ前は「醜女(しこめ)」と呼んだ。『古事記』には「よも(四百人)つ醜女」といふブスの大軍團が出て來る。古く由緒正しき言葉である。


最近見た動畫で、女奴隸を「下僕」と呼んでゐた。普通、「下僕(げぼく)」や「僕(しもべ)」は男を指す言葉で、女の場合は、「下女(しもめ)」とか「婢(はしため)」などといふものだ。


最近は「看護婦」も「看護師」といふらしい。それでいて上長の「婦長」は其の儘である。これでは言葉の繫りが壊れるだらう。大體、「看護師」は何の「師」なのだ。


いつそ「婦長」も「師長」にすれば良いのではないか。醫者(先生)よりはずつと偉さうだ。偉さうな名前と言へば、「運轉士」なんてのもある。


雲助を「士(さむらひ)」扱なんて笑はせる。色々な資格に「士」を付けること自體が間違ひである。「士」とは「高級役人」を意味する漢字である。


話がだいぶ脱線したが、これからも新しい言葉は出來るだけ無視しようと思ふ。聞くだに不愉快である。「楕圓」の事を「長圓」だとか。