さあ、クリスマス・イヴ(夕方)ですよ。つまり、クリスマスはもう始つてゐるのです。といつても僕は、切支丹ではありませんが。


以前にも書きましたが猶太暦では一日は日沒から始ります。中東の沙漠はあまりにも暑いので、太陽が沈んでから人の行動が始まるのださうです。


だから二十四日がクリスマス・イヴで二十五日がクリスマスといふのは正しくありません。二十四日の陽が沈んでから二十五日の陽が沈むまでがクリスマスなのです。


つまりクリスマス・イヴとクリスマスは別の日ではありません。昔の猶太暦は日本の江戸時代と同樣に不定時法ですが、今日の猶太暦は午後六時に日附が變る定時法です。


不定時法についても説明しときませう。江戸時代は一年中、夜明が明六つ、日暮が暮六です。江戸時代の一時は現在の二時間とされてゐますが、季節によつて一時間半だつたり二時間半だつたりします。


といふ訣で、二十四日の日の暮れた現在は、クリスマスはもう始つてゐるのです。そのクリスマスの日の夕方をクリスマス・イヴといふのです。


僕は日本の暦は午前六時に日附が變るやうにすれば良い、と思ふのですが。日本人にとつては朝が一日の始まりで、暗くなつて仕事を終え、風呂に這入つた頃に一日が終りつつあるのを實感するのではないでせうか。 


猶太暦は現代でも、イスラエル共和國で使はれてゐます。先ほど述べたやうに流石に定時法ですが。因に猶太暦はアダムの誕生した年を元年としてゐます。


皇紀(神武紀元)について古すぎるとかあれこれ言ふ人ゐますが、古い暦の紀元なんてこんなものです。猶太暦では現在、五千何年とかで、これでは人類の發祥としては新しすぎます。


因に皇紀(神武紀元)が作られたのは明治以降ですが、皇紀の元年は古事記の記述に従つてゐます。神武天皇が即位された年です(讖緯説などの解説は面倒なので割愛します)