幽靈といふものを皆樣は信ずるだらうか。僕は見た事はないが、存在を信じてはゐる。幽靈を見たといふ證言は時代や場所を問はず澤山、存在する。
幽靈を非科學的と謂ふ人もゐるが、むしろ現在の科學の水準が低すぎるのだらう。さもなければ、幽靈の話がこれほど世界中に分布してゐるのに原理を説明できない筈がない。
僕の尊敬する乃木將軍も、幽靈を見た體驗を他人に語つてゐる。旅順攻略戰の時、司令部で轉た寢してゐた將軍の前に息が現れる。
頑固親爺の將軍は、軍務を放棄して斯んな處へ顔を出すとは何事か、と叱りつけ、息は去つた。その後に息が戰死したといふ報告が屆くのである。息は別れの挨拶に顔をだしたのだ。
この事例などは夢を見てゐた、といふ事で説明がつくのかも知れない(實際は夢のメカニズムも分つてゐないのだが)
ただ幽靈目擊の事例の數はあまりにも膨大で、全てを夢オチで説明する事はできない。舊蘇聯では、蟲の報(しらせ)について面白い實檢を行つてゐる。
兎の子供を母兎から遠く離れた場所で決められた時刻に殺す。その時の母兎の腦波を測定したところ、仔兎が殺された時刻に腦波の亂れを観測したのだといふ。
かうした蟲の報は、テレパシーによるものなのかも知れない。テレパシーは數世紀も前から存在が観測されながら、その原理は今に至るも分らない。
半世紀ほど前に小松左京が書いた『エスパイ』といふ空想科學小説では、テレパシーが波動として扱はれてゐる。
テレパシーの波動には長波と短波があつて、屆く範囲が違つたりする。要するに當時は、テレパシーは電磁波と同樣なものと考へられてゐたのだ。
その後、超心理學者達はテレパシーの傳達速度が光速(電磁波による傳達の速度)ではなく、光速よりも速い無限大の速度である事を發見した。
かうなるとアインシュタインの相對性理論では説明できさうもない現象である。手塚治蟲の漫画『未來人カオス』は、テレパシーを此のやうな(光速より速い)ものとして扱つてゐる。
幽靈もテレパシーも、いつか其の原理(メカニズム)まで明らかになるだらう。多分その頃には、僕も皆樣も生きてはゐないだらうが。
幽靈を非科學的と謂ふ人もゐるが、むしろ現在の科學の水準が低すぎるのだらう。さもなければ、幽靈の話がこれほど世界中に分布してゐるのに原理を説明できない筈がない。
僕の尊敬する乃木將軍も、幽靈を見た體驗を他人に語つてゐる。旅順攻略戰の時、司令部で轉た寢してゐた將軍の前に息が現れる。
頑固親爺の將軍は、軍務を放棄して斯んな處へ顔を出すとは何事か、と叱りつけ、息は去つた。その後に息が戰死したといふ報告が屆くのである。息は別れの挨拶に顔をだしたのだ。
この事例などは夢を見てゐた、といふ事で説明がつくのかも知れない(實際は夢のメカニズムも分つてゐないのだが)
ただ幽靈目擊の事例の數はあまりにも膨大で、全てを夢オチで説明する事はできない。舊蘇聯では、蟲の報(しらせ)について面白い實檢を行つてゐる。
兎の子供を母兎から遠く離れた場所で決められた時刻に殺す。その時の母兎の腦波を測定したところ、仔兎が殺された時刻に腦波の亂れを観測したのだといふ。
かうした蟲の報は、テレパシーによるものなのかも知れない。テレパシーは數世紀も前から存在が観測されながら、その原理は今に至るも分らない。
半世紀ほど前に小松左京が書いた『エスパイ』といふ空想科學小説では、テレパシーが波動として扱はれてゐる。
テレパシーの波動には長波と短波があつて、屆く範囲が違つたりする。要するに當時は、テレパシーは電磁波と同樣なものと考へられてゐたのだ。
その後、超心理學者達はテレパシーの傳達速度が光速(電磁波による傳達の速度)ではなく、光速よりも速い無限大の速度である事を發見した。
かうなるとアインシュタインの相對性理論では説明できさうもない現象である。手塚治蟲の漫画『未來人カオス』は、テレパシーを此のやうな(光速より速い)ものとして扱つてゐる。
幽靈もテレパシーも、いつか其の原理(メカニズム)まで明らかになるだらう。多分その頃には、僕も皆樣も生きてはゐないだらうが。