インターネットの基盤技術の一つに、イーサネットといふ規格がある。僕はこれを、「エーテル式情報網」と飜譯した事がある。「イーサネット」の「イーサ」とは、物理學でいふ「エーテル」の事なのである。
簡單に「エーテル」について解説して置かう。波はたいてい、媒體を通じて傳はる。音は空気を媒體として傳はるし、池に石を投げれば、水を媒體として波紋が廣がる。
では光といふ波動は、何を媒體としてゐるのだらう。實際、太陽光は眞空の宇宙空間から地球へ傳播して來てゐるわけだし、媒體なんてあるのか。
「エーテル」といふのは、この光といふ波動の傳はる媒體として考へ出された概念といふか假説である。「エーテル假説」といひ、今日では否定されてゐる。
ただ、假説は否定されても言葉は殘り、「イーサネット」などに使はれてゐるのである。別にイーサネットがエーテルを媒體として情報を傳達してゐる訣ではない。
昔の米國の空想科學小説には、「サブ・エーテル」なんて用語が使はれてゐた。日本語の飜譯では「亞空間」としてゐた。光の傳はる媒體であるエーテルは、空間そのものといふ訣なのだらう。
僕は高校時代に物理で習つた「エーテル」の名前が、變なところに用語として生殘つてゐるのが妙に嬉しい。普通は技術者でも。なかなか氣づかないだらうが。
簡單に「エーテル」について解説して置かう。波はたいてい、媒體を通じて傳はる。音は空気を媒體として傳はるし、池に石を投げれば、水を媒體として波紋が廣がる。
では光といふ波動は、何を媒體としてゐるのだらう。實際、太陽光は眞空の宇宙空間から地球へ傳播して來てゐるわけだし、媒體なんてあるのか。
「エーテル」といふのは、この光といふ波動の傳はる媒體として考へ出された概念といふか假説である。「エーテル假説」といひ、今日では否定されてゐる。
ただ、假説は否定されても言葉は殘り、「イーサネット」などに使はれてゐるのである。別にイーサネットがエーテルを媒體として情報を傳達してゐる訣ではない。
昔の米國の空想科學小説には、「サブ・エーテル」なんて用語が使はれてゐた。日本語の飜譯では「亞空間」としてゐた。光の傳はる媒體であるエーテルは、空間そのものといふ訣なのだらう。
僕は高校時代に物理で習つた「エーテル」の名前が、變なところに用語として生殘つてゐるのが妙に嬉しい。普通は技術者でも。なかなか氣づかないだらうが。