國語と國史、思想史の話ばかりを書いてゐるので意外に想はれる方もゐるかも知れないが、僕は國立大學の數學科で修士課程を修了した理系人間である。さういふ訣で、たまには理系の話題を。


タイムマシンといふ機械を御存知だらうか。SFでしか存在しない機械だが、實は未來へ行くだけなら現在でも理論的には可能である。ただ、過去に戻れないだけだ。


これは法螺(ホラ)でも與太話(よたばなし)でもない。アインシユタインの相對性理論に基づいた浦島效果(ウラシマ・エフエクト)を利用すれば、未來社會へ移動する事が可能である。

相對性理論に依れば亞光速で移動する物體は時間の流れが遲くなる。だから宇宙船で宇宙旅行をして地球に還つて來れば、其處は未來社會なのである。


亞光速で移動する宇宙船も、現代の科學技術で造る事は可能である。ただ、物凄く金がかかる。ブルウ・バクスか何かで、さういふ技術について説明してゐる本も出版されてゐる。


ただ、過去に移動する方法は現代の科學では存在しない。未來へ行くのと過去へ行くのでは、話が全然違ふのである。


昔、『トツプを狙へ』といふ浦島效果を上手く使つた名作SFアニメがあつた。最近のアニメは『銀河英雄傳説』のやうにSFと稱しても、原作者が相對性理論すら理解しておらず、見てゐてつまらない。


『宇宙戦艦ヤマト』は、製作スタツフに相對性理論の知識があつたため科學的な矛盾を起こさないやうに物凄く氣を使つてゐた。現在のSFは、意味も知らずにワアプを多用しすぎてゐる。


話が逸れたが、つまり現代の科學技術でも未來へ行くタイムマシンは作成可能なのである。物凄く金がかかる事と、戻つて來れない事が問題ではあるが。